大迫 純一 黒き魔像の契約者
高校一年生の久我祐介は、ある日曜の深夜、初めて買ったバイクでツーリングをしていたはずなのに、気が付くと家の前に立っていた。しかも、その間の記憶もバイクも失って! ここの体験をクラスメイトの浦沢唯華に話したせいで、祐介は正体不明の敵との戦いに、彼女を巻き込んでしまう。ついには、執拗な敵の攻撃により、祐介の家族までもが犠牲となった! この哀しみを乗り越えて、祐介たちは平和な日常を取り戻せるのか!?
大倉らいた あした天使の翼をかりて・・・・・・
パパが天国に行った日、私はあの人に出逢った。泣いている私に、ぬくもりをくれた天使さま―。あれから数年、ほんの少しの勇気が私に<イタリアンの貴公子>と呼ばれる瑛人さんと見習いシェフの航平、そしてずーっと探し続けていた<幻の本>との出会いをもたらしてくれた。 いくつかの事件で、少しずつ明らかになる天才シェフ・瑛人さんの過去―。 「料理は推理に等しい…という言葉は知ってるかな?」 解けない謎を頭を悩ます私に、瑛人さんは天使のような笑顔でこう言った。 女子高生りりかと謎多き天才シェフたちの、ふわりと心を包み込む、モダンとロマンのミステリー。
大倉 崇裕 七度狐
――「季刊落語」編集部勤務を命ず。 という衝撃の辞令から一年。落語と無縁だった新米編集者・間宮緑は職場に定着し、時に名探偵ぶりを見せる牧大路編集長の透徹した洞察力に舌を巻きつつ落語編集道に精進する日を送っていた。「静岡に行ってくれないかな」 突然春華亭古秋一門会の取材を命じられ、北海道へ出張している牧の名代として緑は単身現地入り。この一門会は、引退を表明している六代古秋が七代目を指名するという落語界の一大関心事。何故こんな片田舎で?ここ杵槌村はかつて狐の村と呼ばれ温泉郷として栄えたが、今や往時の面影はない。世襲とされる「古秋」の名をかけて落語合戦に挑む当代の息子・子市、古春、古吉。いずれ劣らぬ名人芸に感心しきりの緑。一門会直前、折からの豪雨に鎖され陸の孤島と化した村に見立て殺人が突発する。警察も近寄れない状況にあっては、電話でいくら訴えても牧とて手の打ちようがない。やがて更なる事件が。犯人捜しと名跡の行方、宿悪の累が相俟って終局を迎えたそのとき、すべての謎が解ける!