Hyper Fun & Hobby -16ページ目

太田 忠司 紫の悲劇

名古屋市のホテルで奇妙な連続毒殺事件が発生。被害者の男性はいずれも右手小指を食いちぎられ、

現場では紫の和服を着た女の姿が目撃されていた。解決に乗り出した作家・霞田志郎の前に、やがて手口状況の酷似する十年前の迷宮入り殺人が浮上。当時捜査を担当した元刑事・桐原は多くを語らず、霞田を家康由来の香木「紫」を持つ料亭「邑さ喜」に招く。だがそこには、新たなる殺人の舞台であった・・・。


太田 忠司 銀扇座事件(下)

復帰公演を前にした女優・百嶋美也子から警護を依頼された野上探偵と俊介は、二十年前に銀扇座で行われた公演が事件を解く鍵であると考える。当時の関係者の周辺を洗っていくと、そこには意外な事実が・・・。そして惨劇は起こった。本番前の稽古中に、共演の俳優・水越蒋太郎が舞台で十字架に磔となったまま短刀で刺されて死亡したのだ。まさにそれは「予告」どおりの死であった。事件は野上や俊介たちまでも巻き込み、意外な方向へと展開していく。


太田 忠司 銀扇座事件(上)

野上探偵と俊介の許を訪れた中垣弁護士が依頼したのは、街で最古の劇場、銀扇座で二十年ぶりの復帰公演を行う往年の人気女優、百嶋美也子の警護だった。一週間前、美也子の許に届いた復帰断念を求める脅迫状、そこには警告を無視すれば美也子のみならず周囲の者達も血の裁きを受けることになると告げられていた。美也子の過去に何かがあると推理した野上と俊介が調査すると、二十年前にも美也子は銀扇座で、同じ演目を上演していた。そして予告通りの惨劇が・・・。