太田 忠司 ベネチアングラスの謎
その赤はルビーのようにきらびやかだった――ガラス工芸品の美術館を併設するクリニックで、院長の大和田彩子が扼殺された。現場にはなぜか、割れたベネチアングラスの一輪ざしが・・・。被害者の周辺は、付きまとう昔の恋人、婚約者との関係に悩む妹、医院に不満を抱えた事務員など、愛と憎しみが渦巻いていた。駆けつけた作家探偵・霞田志郎が、鮮やかな推理でやがて看破した真犯人とは?《ベネチアングラスの謎》他7編
太田 忠司 遊戯の終わり
名古屋の私立探偵事務所に勤める藤森涼子はある大学生の素行調査を彼の母親に依頼された。彼は一日置きにほぼ同時刻に同じ歩道橋の上で、しばらくぼんやりと時間を過ごしていた。調査を終了した十日後、涼子は新聞記事で、彼が歩道橋から飛び降り自殺したことを知る・・・。《翼なき者》他5編
太田 忠司 鴇色の仮面
白い「霧」が人間を襲い(「霧の恐怖」)、妖しい仮面が女たちを死へと誘う・・・(「鴇色の仮面」)。光と闇が