Hyper Fun & Hobby -107ページ目

女帝[エンペラー]

唐王朝滅亡後の古代中国、戦乱の五代十国時代。ある国で皇帝が謎の死を遂げ、美貌の王妃ワンは新たに皇帝の座につく亡き夫の弟リーとの結婚に同意する。都から離れ隠遁生活を送っていた皇太子ウールアンは、父の死が叔父である新帝の陰謀であることを見抜き復讐を決意するが、その身にも暗殺の魔の手が伸びていた。かつて思いを寄せ合った仲でもある義理の息子ウールアンを守るため、ワンもまた策謀をめぐらせる…。

権力争いと復讐劇に終わりはない。誰も信用できずに孤立した揚げ句、殺される前に殺すことを強いる疑心暗鬼に苛まれる。シェイクスピアの悲劇「ハムレット」を大胆に翻案した本作は、類い稀な美しさゆえに権力を手にしてしまったワンを中心に展開する愛憎劇。愛する男の前ではただの女でいたいと願いつつもそれは叶わぬ夢と知るヒロインを、欲望の色である深紅が映えるチャン・ツィイーがしたたかに演じる。仮面劇にうつつを抜かす皇太子に、仮面の下に隠してしまうには惜しい美貌のダニエル・ウー。ワンへの色欲に溺れる新帝リーに『活きる』の名優グォ・ヨウ。美術・衣装からアクションに至るまで徹底した美が追求された力作。

監督・ばんざい!

「暴力映画は撮らない」と宣言してしまった映画監督、キタノ・タケシは次に撮る映画について悩んでいた。これまで12本撮ったが、ヒットしたのはたったの1本。ヒット作を世に送り出そうと、今まで作った事のないタイプの作品に片っ端からチャレンジしてみた。小津安二郎風、昭和30年代、泣ける恋愛、ハリウッドのリメイクを期待したホラー…。しかし、どの映画も完成前にことごとく失敗。開き直った監督の頭に、閃いたものは…。

“世界のキタノ”こと北野武監督の13作目は、あらゆるジャンルの作品を全て盛り込んだ、笑いと衝撃のエンターテイメト作品。映画監督キタノ・タケシ、12作中ヒットは1本、当たる映画を作れ、と、どこかで聞いたことがあるセリフが並び、思わずニヤリ。そして、ヒット作を期待されてキタノ監督が撮る作品が、小津安二郎風作品だとか、ワイヤーアクション時代劇だとか、隕石が地球に接近してくるまでの感動ドラマだとか、これまたどこかで聞いたことがある映画がどこまでも続き、笑いは止まらない。劇中では「失敗に終わっている」が、どれも続きが観たい作品ばかりだ。改めて北野監督の才能に唸らされる。昨今の邦画ブームに一石を投じる1本だ。

・あるスキャンダルの覚え書き

15歳の教え子と不適切な関係を結び、その関係が世間に露呈してしまった美しい美術教師シーバ。教師の起こしたスキャンダルに、世間や周囲からの批判がシーバに集中する。そんな中、同僚でシーバの友人でもあるベテラン教師バーバラだけが彼女をかばう。だが一方でバーバラは、スキャンダルの全容やシーバの身に起きたことをすべてを日記に綴っていた…。

本作『あるスキャンダルの覚え書き』は、イギリスやアメリカでベストセラーとなったゾーイ・へラーによる同名小説の映画化作品。許されない恋に堕ち、世間から糾弾される美貌の女教師シーバ役に、新作『バベル』でも好演を見せたケイト・ブランシェット。また友人としてシーバを周囲の批判から庇いつつ、一方で告白の書をしたためるというベテラン教師バーバラに、近作『007/カジノ・ロワイヤル』でも安定した存在感を放った大女優ジュディ・デンチが務める。海外映画賞レースでも名女優2人の演技合戦が早くから話題となり、第79回アカデミー賞では、デンチとブランシェットのノミネートを含め4部門の賞にノミネートされている。監督は『アイリス』のリチャード・エア。(作品資料より)