主人公は僕だった
平凡で面白みのない男、ハロルド。国税庁の会計検査官である彼は、過去12年間、毎日決まりきった生活を送っている。しかしある朝、ハロルドの頭の中に、彼の行動を文学的な表現で語る女性の声が割り込んできた。それからというもの、その声はハロルドの頭にたびたび響くようになる。彼女によれば彼はどうも小説の主人公のようで、しかも彼に死が近づいていることもほのめかしていた。それから自分の運命を変えようとするハロルドの奮闘が始まった。
自分の人生が一編の小説なら、それを書いているのはみな自分自身だと思っている。しかし実はそうでなく、人生とは誰かの思惑通りに生きているだけで、自分の意志で本当に生きたことなどないのかもしれない。コメディの形を取っているが、この作品は人生を主体的に生きていない人たちへ向けたシビアな寓話だ。ジム・キャリー主演の『トゥルーマン・ショー』にも通じる世界だが、本作の小説家はハロルドの人生に影響を与えていることに無自覚だ。現実世界でも、自分が人に与える影響に対して無自覚な人がいるように。監督は『チョコレート』『ネバーランド』などの感動作を生んでいるM・フォースター。ハロルド役のウィル・フェレルが好演。
東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
1960年代。3歳のボクは、遊び人のオトンを捨てたオカンに連れられ、小倉から筑豊のオカンの実家に戻ってきた。オカンは女手ひとつでボクを育てた。オカンの作る美味しいご飯を食べて、ボクは成長した。15歳になって、ボクはこの町を出て行きたくなった。大分の美術高校に入学し、東京の美大をなんとか卒業するが、仕事もせずに、仕送りしてもらい、更に借金を重ねていた。そんな中、オカンが癌に侵されていることが分かった。
ベストセラー小説でTVドラマにもなった「東京タワー」が映画に。原作は、リリー・フランキーの自叙伝的な作品だが、映画では主人公<ボク>を、リリー・フランキーなんだろうなぁと思わせてはいるが、そうと設定せず、あなたの物語としている。<オカン>に、苦労かけていると分かってはいても、ダメな自分を変えられない<ボク>に<オトン>。それは、誰もが若い頃の自分に思い当たることではないだろうか。ドラマチックなようでありながら、ありふれた物語が詩情あふれるナレーションを挟みながら展開される。オダギリジョーのいい意味で力の抜けた絶妙な存在感がいい。樹木希林演じる、強くて愛情深いオカンは、生涯記憶に残るだろう。
映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌う ケツだけ爆弾!
沖縄旅行中の野原一家。ふとしたことからシロのお尻に謎の宇宙人“ケツだけ星人”が誤って地球に落とした爆弾がくっついてしまった! 宇宙監視センターUNTI(Under Nature Team Inspection・通称ウンツィ)は、爆弾の回収に動き出す。のほほんとカスカベに帰った野原一家だが、「UNTI」からシロにくっついた物が地球をまるごと吹き飛ばす破壊力を持った爆弾である事、シロから絶対に取り外すことが出来ないことを知らされる……。
5歳児のまま迎えた映画15周年! クレヨンしんちゃん新時代の幕開け! 記念すべき映画15作目には、超豪華スペシャル・ゲストの参加が決定! “必殺”シリーズのクールなキャラクターで一世を風靡した京本政樹さんをはじめ、主題歌にはSEAMOさんを迎えます! 更にパワーアップした内容で子供から大人まで世代を超えて楽しめる一大エンターテインメントです!!(作品資料より)