読書メモ CCXXXVII 『上手な脳の使い方』 | 読書メモと自己ログとときどきその他

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読んだ本へのコメントなどを気ままに述べるブログです。ほとんど自分の読書記録のようなものになるかと思いますが、他者への紹介にもなるようにしっかりと表現していきたいと考えております。

おはようございます。

 

本日は以下の書籍をご紹介します!

 

上手な脳の使いかた (岩波ジュニア新書) | 岩田 誠 |本 | 通販 | Amazon

 

○あらすじ ※上記サイトより引用

 

神経細胞同士の伝達をよくすれば、脳を上手に使うことができます。それには、どうすればよいのでしょう? 記憶障害や失語症の権威が、研究の歴史をひもときながら、脳の基本的な構造や記憶のしくみ、経験を積むことや体で覚えることの重要性、上手な休み方や体内時計との関わりなどを通して、わかりやすく解説します。

 

○感想

 

岩波ジュニア新書ということなので,中高生向けの比較的分かりやすい文体で書かれていますが,本書のテーマはこれからを生きていく人全年齢が対象になると考えています。

 

「脳を育てる」ということはもちろん学校に通っている児童,生徒,学生が意識しなければならないです。

 

それに加えて,職業に就いている大人も意識しなければこれからを乗り切っていけないなと日々感じます。

 

職種,分野によっては毎日,毎年同じことの繰り返しだけしていてはいつか職を失うという危惧さえあるかもしれません。

 

本書から学ぶことは多数あります。

 

・生物学的な脳の仕組み

 

・心理学的な(と一言でラベル付けするのはナンセンスな気もしますが・・・)記憶の仕組み

 

・学び方の方法論

 

などが主な代表例です。

 

私が最近の学びの傾向を考えて印象に残ったのは以下の文章(本書pp.166-167)です。

 

私がいま心配しているのは,インターネットでいろいろな知識を得て,満足してしまう人が多いことです。(中略)ネット学習は批判能力を身につけるのには不向きです。ネットで調べたことは,鵜呑みにするのではなく,さらに文献を直接あたって確かな知識を得ることが必要です。

 

そんなことわかっているよと言う人もいるかもしれませんが,実は客観視できておらず知らず知らずに無批判に物事を受容してしまう場面があるように感じます。

 

意図的に批判的な思考を身に付けようとしていきたいなと感じます。

 

ぜひ中高生のお子様がいらっしゃる方はご一緒に読んでみてください!

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)/