こんばんは!
ようやく年末の業務に終わりが見えてきて,年が越せそうな気持ちになっております!
しかし,油断はまだできません。とりあえず29日までは気を抜かずにいきたいです。
さて,本日は小説のご紹介です!
赤羽じゅんこ先生著,浮雲宇一先生絵,『5分で本を語れ チームでビブリオバトル!』です!
○あらすじ ※上記サイトより引用
これは、本の未来をかけた戦いなんだ!
本が売れなくなる。
作家がおもしろい本を書かなくなる。
本屋がつぶれる。
ますます、読書をする人が少なくなる。
そういうわるいスパイラルから脱出するために––––。
読書部に所属し、自他ともに認める本好きの童夢は、校内ビブリオバトルでまさかの敗北をあじわう。相手は、放送部の吉住さくや。本はまったく読まないさくやに勝つため、童夢は読書部のライトとリオ、落語研究部のユメ丸とともに特訓を始める。一方、さくやは童夢への対抗心から、さして興味のなかったビブリオバトルに取り組みはじめる。
本のおもしろさを人に伝えるビブリオバトル、その勝者はどちらだ?
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「いいかい。本は年々、読まれなくなっている。ぼくのじっちゃんがやっている本屋『三日月書店』も売り上げがのびていない。つぶれる寸前だ。それはなぜか? いままで本好きたちは、おとなしすぎた。本のよさをアピールしないから、うもれてしまうんだ。これからは、本のおもしろさをもっともっと宣伝する必要がある。」(本文より)
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○作者紹介 ※上記サイトより引用
赤羽じゅんこ
1958年東京都生まれ。青山学院大学文学部卒業。『おとなりは魔女』でデビュー。『がむしゃら落語』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。作品に『バドミントン★デイズ』『なみきビブリオバトル・ストーリー』(児童ペン賞企画賞)『落語ねこ』『ぼくらのスクープ』『ひと箱本屋とひみつの友だち』など。
浮雲宇一
イラストレーター。大阪府出身・在住。ゲームのキャラクターデザインや、書籍の挿絵、装画などで活躍中。作品集に『白昼夢』、装画を手がけた作品に「虹いろ図書館」シリーズ、「鵜野森町あやかし奇譚」シリーズ、『ぼくらのスクープ』など多数。
○登場人物
川崎童夢・・・本作の主人公。読書部に所属。活字中毒と言われるくらい本好きであるが,人前で表現するのが苦手で校内ビブリオバトルでは敗退してしまう。
吉住さくや・・・本作のサブ主人公(?)。放送部に所属。校内ビブリオバトルで童夢に勝利するが,実は全く本が好きではない。負けず嫌いな性格である。その態度を恐れて放送部の後輩から魔女と呼ばれている。
葛原リオ・・・読書部に所属。小学生のときから近代文学ばかり読んでいたとのこと。宮沢賢治作品をバイブルにしている。童夢が次のビブリオバトルで勝てるように支援する。
城田ライト・・・読書部の部長。祖父の経営している三日月書店の影響で本好きになったと思われる。読書部以外にパソコン部,生徒会,ボランティア部,メディア研究部を掛け持ちしている(そんな生徒いるのか…まあ何となく生徒会以外は掛け持ちしやすそうな雰囲気がありバランスをとっているのかな…)。童夢が次のビブリオバトルで勝てるように作戦を立てたり,童夢を演劇部へと足を運ばせたりしている。
○感想
何よりも「こんな読書づけな学生生活を送ってみたかった」という感想をもちました!(*^-^*)
対象年齢としては,同世代の中高生向けなのかなと思います。ビブリオバトルをテーマにして,主人公の成長やその途中での葛藤,仲間とのぶつかり合い,という王道的な内容が扱われています。
本作の特徴の1つは,主人公の逆サイド,言い換えると主人公にイントロで引導を渡している吉住さくやの心情なども描かれているところです。
実は,うまくいった側にもそれなりの葛藤やその後うまくいかない部分などもあり,人間皆どこかで苦労していると感じずにはいられない描かれ方をしています!
こんな本について語ったり,本を紹介し合ったりする経験が学生時代にできていたら楽しかっただろうなと今になって思います(-_-;)
まあ今は,ブログという形で本を紹介して,静かにインプットするだけでなく,動的にアウトプットもしていくことを目指しています。
最近は書籍を紹介する記事の量が減っていますが,とにかくインプットとアウトプットはいずれも少しずつでも続けていきたいと思います!
読書や本紹介に明け暮れる(?)生活を疑似体験してみたい方はぜひこちらの作品,読んでみてください!!
最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)/