ドアのノブや車のドアを開けようとした時に
パチッという音がして、びっくりしたことはありませんか?
先日も、施術を受けに来られたお客さまが、車のドアに触れる時に
パチッとするので困っているということでした。
また、空がピカッと光って、しばらくするとものすごい雷の音が轟くのを何度も経験したことがあると思います。
これらは静電気が人間の体や雷雲に蓄えられて放電した結果起こる現象です。
静電気はどこから生じるのでしょうか?
静電気は電気ですからプラス(+)極とマイナス(ー)極があり、摩擦によって静電気が発生します。
下敷きをこすって頭に近づけると、髪の毛が引っ張られる経験をしたことがあるのではないでしょうか。
これは、摩擦によって一方の物にあった電子がもう一方の物に移動して、電子を取られた物はプラスに、電子を受け取った物はマイナスに帯電したことで起こった現象です。
雷の場合は、雲の中の小さな水滴や氷の粒子が空気の激しい対流によってこすれ合い静電気が発生し、電気を帯びてきます。
空気は本来電気を通しにくいのですが、膨大な静電気を蓄積した雷雲によって生じる高電圧により、空気中の分子が電気を帯びる(イオン化する)ようになり、電気が流れやすい状態になります。
静電気が蓄えられた雲は、上側がプラスに、下側がマイナスに集まることが多いようです。
この雲が地面に近づくと、雲の下側に溜まったマイナスの電気の影響で、地表にはプラスの電気が誘導されてきます。
すると、雲に蓄えられた静電気が地表との間で一気に電流として流れるようになります。
これが落雷といわれるものです。
人間の体に発生する静電気も着ている衣服がこすれてできたものと考えられます。
また、乾燥肌は放電されにくいため静電気が発生しやすいようです。
マイナスイオンは体に良いとされていますが、現代社会はプラスイオンが増えているそうです。
プラスイオンの原因となるものには、車の排気ガス、電化製品からの電磁波、紫外線、農薬や添加物、ゴミの焼却で発生するダイオキシン、などがあります。
プラスイオンが増えると、頭痛、めまい、イライラする、なども起こりやすくなるそうです。
マイナスイオンは空気中に漂っていますが、よく滝の近くに行くと気持ちが癒された気分になるのは、マイナスイオンが多くあるからです。