2016年明けは、いきなりの案内状!・・・・・☆
高仲健一 画陶展・・・・・☆
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二年間お世話になっていた修士課程を修了しました。
袴をレンタルすることを決めたとともに、袴で卒業(後から気付いたら、実は「修了」というべきですがw)茶会を開こうと考えていました。
運よく、ちょし先生をはじめ、水屋のヒロエさん、yunさんという強力なスタッフの助けを得られて、そして、陶芸家の高仲さんから大きな花器をお借りすることもでき、私の最初からぼんやりしたコンセプトは、一つの茶会にまとまり、無事に開催できました!
当日になって、茶室に着いた時点から雨でした。
次またこの茶室に訪れる日はいつだろうか、という気持ちにそそられ、ひたすら雨の音を聞きながら、セッティングを始めました。
開始前は前日の搬入に完成した花生けに手を加えたり。
茶席のセッティングも終えて、待合から第1部のお客様の声も聞こえてきました。
お茶、茶器に関する知識から話し、断面的な知識がようやく和む物語りに繋がろうとする時に、一回の終着。
6回の30分間は、思ったよりも儚かったです。一期一会を改めて実感させるこの儚さは、ずっとこの道を歩む先の糧となるでしょう!
お客さん同士で、全員よく知っていて、わいわい話しを交わした回もあったり、その逆で茶室ならではの静かさを感じさせた回もあったりして、その1日は沢山のご縁に恵まれました。
淹れる福寿山烏龍冬片は、高山烏龍茶の中でも代表的なものの一つと考えています。
私にとっては、一見、淡い味わいだが、心静かに感じれば、その滑らかな口当たりと深い余韻が後から湧いてくるお茶です。
皆様には果たしてどうでしょうか?
30分の茶席後、席の入れ替えをしていただき、2席目に私の席に入っていただいた方に、締めに易武プーアル茶の煮出しも召し上がっていただきました。
私と大体同じ27才のプーアル茶でした。
修士課程の研究対象である文徴明は、26才で初めて科挙に挑戦し、挫折しました。合計9回もの挫折のうちの第1回に過ぎなかったです。一方、今回の茶会にいらした太田登先生の研究対象、石川啄木は26才で亡くなりました。
常に昔の人の同じ年頃を意識してきました。文徴明を研究対象としている私は、彼の晩成で救われているかもしれません。
去年の秋から企画にあたって、これがここ数年の最後かもしれない!という思いで、茶会について考えてきました。
結局、新たしい環境に入る私は、まだ今後の予定を全く読めていませんが、暫くの2、3年は、今までのご縁を大事にしつつ、茶の道を歩んでいきたいと思います。
学位に向かって、全力で頑張ります。
その思いを新たにできる、記念の茶会に、協力していただいたスタッフの皆様、お越しいただいた皆様、ありがとうございました!
この茶会のこと、少しずつアップしていきます。