姫が小さな頃から、正月には百人一首がうちのイベントだった。
これは実は自分の実家での文化を引き継いだもの。
毎年、正月には実家で弟家族と百人一首が恒例行事。
物心ついた時からやっているので、小学校4年生くらいで授業で習う頃には、他の子よりもかなりのアドバンテージがあった。
小学校時代
夜、寝室まで一緒に行き寝るまでの少しの間、姫と会話して降りる時期があった。
その時の会話というのが、
①縛りつきしりとり
②古今東西
③古事記の神様
④百人一首
だいたいこのどれかだった。
もっと前、幼稚園時代には、こんなこともしていた。
現在中学1年生。
けっこう百人一首にまつわるイベントがある学校らしい。
1月に大会があって、クラスの3人の代表に入り、3年生までの全クラス対抗の個人戦という大掛かりなものだった。
そこでなんと、姫は2年生3年生を次々となぎ倒し、翌日の決勝に駒を進める。
そして決勝で待つのは同じ1年生、同じクラスの子だという。
なんだそのレベルの高いクラス・・。
翌日の決勝。
一騎打ち。
先生・生徒たちの見守る中、決勝を戦い、見事に散ったという。
聞けば相手は百人一首の大会に出るほどの猛者。
1字決まり、6字決まりなども完璧で、さすがにダブルスコアで敗退した。
<1字決まり>
むすめふさほせ
これは最初の1文字で札が確定する。
むらさめのきりもまだひぬまきのはに きりたちのぼるあきのゆうぐれ
競技に出る人じゃないと知らないわこんなの。
こういうのがすべて頭に入ってる相手だったとのこと。
そりゃ勝てんわな。
映画 ちはやふる で見たあの世界。
しかし姫、よくそんな相手から半分取ったな・・。
さすがに相手が強すぎて、しかも仲の良い子だったようで悔しさはそれほどなかったという。
だけど、このことが姫の向上心を燃えさせた。
元々持ってた百人一首の本を再度読み漁り、作者やその意味を研究する。
作者の立場や置かれた状況などもどんどん吸収していく。
もう完全に自分のレベルを超えた。
先日、ちょっと試してみたいというので、これまで何度かやったテストを。
自分が上の句を読み、姫が下の句を言う。
何枚言えるかというテスト。
なんなら上の句の最初の5文字で、すぐに下の句を言う。
スラスラとそれが進んでいって、1枚だけつまづいた。
すぐに出そうにないので、保留にして続きを読んだ。
あれよあれよ。
なんと驚愕の99枚正解。
その1枚のみ、どうしても下の句が出てこない。
その1枚が、
この歌。
相当悔しかったらしく、この歌の意味を後日解説してくれた。
新婚の妻。
今は幸せだけどこれがずっと続くかどうかわからない。
いっそのことこの幸せを感じている今、命を終わらせてしまいたいくらい。
死んじゃったら幸せじゃないじゃんねぇ。
へぇー。
勉強になります。