やしの木マウイ島からアロ~ハ!やしの木

 

昨日、関空からホノルル経由で

マウイ島の自宅に戻ってきました。

 

日本に出発したのが8月8日ですから

火災の大惨事が起きる直前に

カフルイの空港から飛び立ちました。

まさかこの日にハワイ州において

過去最悪の災害が起きることになるとは

全く予期していませんでした。

 

出発の日、

自宅からカフルイの空港までは

友人に車で送ってもらいましたが、

風がとてもひどかったのを覚えています。

島の数百マイル南まで

ハリケーン・ドーラが来ていたので

それによる強風だとはわかっていましたが、

強風と火災を結びつけては

考えていませんでした。

 

しかも、その時、遠くに真っ黒い煙も出ていて、

それがどこから来ているかは

わからなかったのですが、

どこかでタイヤでも燃えたんだろうと

呑気に考えて、

そのまま空港へ向かいました。

それが大体、午前10頃。

 

その時に見えた煙は

アップカントリーから流れてきたのかも

しれません。

というのも、8月8日の未明から

アップカントリーでは火災が発生しており、

私達が空港へ向かう頃には

衛星データで確認できるほどの

大きさにまで広がっていたと

後で知りましたから。

 

ラハイナでも同じ日の午前6時半ごろに

小さな火災が確認されたものの

午前9時前には100%包囲された

ということで消火活動は終了。

 

しかし、午前9時半には

国立気象サービスのホノルル支部が

レッドフラッグ・ウォーニングを発令。

これは強風と乾燥によって

火災が起きやすいという警告です。

 

そんな中、

私達の飛行機は午後12時に

カフルイからホノルルに向けて

なんの危機感も感じていない

私たち夫婦をのせて

飛び立ちました。

 

午後3時半にはラハイナの火災が

広がり、道路が封鎖され、

屋内で待機するべきという

シェルター・イン・プレイスという

勧告が発せられたそうです。

それでも私達は何も知らずに

ホノルルから関空に向けて

飛び立ちました。

 

私達が大阪へ向かっている間、

午後3:45にはハワイ州の知事代理が

緊急宣言をし、州兵の支援を要請。

 

人々は非難を続けました。

そして、ご存じの通り、

車で逃げようにも渋滞がひどく、

身の安全を確保するために

海に飛び込んだ方も多数。

海辺の岩に避難した方も。

大人だけでなく、

中には子供の姿も。

 

午後9時45分になって

ようやく沿岸警備隊が

海に浮かんでいる人たちを

救出し始めました。

何時間もハリケーンで荒れた海で

迫りくる炎と煙に耐え、

溺れないように精一杯だった人々、

その様子を想像すると胸が痛みます。

中には海岸沿いの岩場に身を置き、

翌朝になってやっと消防隊に救出された

幼い子供連れの家族もいました。

この時、船を所有する一般の人も

救助に参加したそうです。

後の発表では、海上から17名、

海岸沿いで40名が救出されたそうです。

 

私達は何も知らずに大阪に到着し、

梅田のホテルにチェックイン後、

就寝前に携帯をチェックしていると

本土に住む友人からテキストが入り、

こんなTik Tokが届きました。

 

彼女のメッセージは

Is this for real?

これはホントなの?って。

 

 

動画を見て、一瞬
なんのことかさっぱりわからず、

ボーッとしていると、

他の友人達からも私達の安否を

確認するメッセージが来て、

少しずつ状況を理解し始めた、

そんな感じでした。

 

さて、昨日の午後、マウイ島へ

戻ってきたのですが、

空港から南マウイのわが家まで

戻った時の風景は元のまんま。

何も知らされていなければ

ラハイナやアップカントリーで火災が起きたとは

気付かないでしょう。

 

しかし、空港からタクシーを利用しましたが、

運転手さんはこの日、6時間以上も

お客さんを待っていたものの

私達が最初の客だということで

嘆いていらっしゃいました。

 

空港近くの空き地には

莫大な数の車が駐車されており、

一瞬、何事かと思いましたが、

それは全てレンタカー。

観光客が途絶えてしまい、借り手のない

レンタカーがズラッと並べられています。

そこだけではなく、レンタカー会社が

集まる建物の中にも車が目一杯に

停まっています。

なんてこと!

 

 

アップにすると・・・

 

 

普通だったらこれらはみんな

ハッピーな観光客にレンタルしてもらって

島中を走っているのです・・・

えーん

 

南マウイのホテルの稼働率は

激減し、レストランも場所によってはガラガラ、

スタッフも減らされているので

失業率も上昇。

マウイ島の経済にとっては

大問題です。

 

災害が発生した直後、

行政から外部に向けての

メッセージが不明瞭だったことも

一因なのか、

マウイ島への旅行をキャンセルしたり

控える方々が相次いでいて

今後がとても心配です。

 

今の段階では、

ラハイナやカアナパリを含む

西マウイへの渡航は

10月17日まで控えるように

ということです。

火災の被害は主にラハイナ周辺ですが、

カアナパリなどのホテルでは

被災された方々に客室を提供しているので

一般のお客さんは受け入れていないようです。

 

でも、キヘイやワイレア、

パイアなど、他の地域は

これまで通りにオープンなので

是非、早く皆さんに

マウイ島へ戻って来て

地元のビジネスを応援して頂きたいです。

 

本土からのツーリストで、

特にマウイ島へ何度も

いらした事のある方々は

島の経済に貢献するために

これから旅行を企画して下さっているという

話を最近は良く聞くようになりました。

また、渡航の際に物資を持参したり、

ボランティアをしたいとまで

おっしゃって下さるアメリカ人は

大勢いらっしゃいます。

 

今はもう夏休みも終わりに近づき

旅行客も減る時期ですが、

この11月の感謝祭の頃には

これまでの様に沢山のツーリストが

マウイ島へ戻って来てくれることを

願っています。

 

だって、今日の南マウイのビーチは

こんなにガラガラ・・・

地元の人がチラホラいるだけです。

 

こんな状態が続いたら

地元のビジネスやコンドミニアムのオーナーさんは

大変です・・・

そしてそこで働く人々も職を失い、

生活に困ってしまいます。

 

 

是非、皆さん、マウイ島への旅を

企画してくださいね。

よろしくお願いします。

 

では、ババーイ!バイバイ飛び出すハート