マウイ島からこんにちは!
アメリカのリアリティ料理番組、
トップシェフ (Top Chef) で有名になった
シェルドン・シミオン氏 (Sheldon Simeon) の
料理本を買いました!
ハードカバーで紙質が良く、
写真たっぷり。
お料理レシピだけでなく、
シェフの生い立ちや料理に対する姿勢、
そして、ハワイの食文化についての
記述があって、読み応えタップリです。
シミオン氏、ご存じですか?
ハワイ島のヒロ出身、
フィリピン系、
ハワイの調理師アカデミーで訓練を受け、
今も人気のある、
レオーダス・パイ・ショップ (Leoda's Pie Shop) と
スターヌードル (Star Noodle) の
オープニング・シェフを務め、
後にワイレアのリニエージ (Lineage) をオープンし、
2020年に、当時の総料理長にその店を売却し、
現在はカフルイで、奥様と一緒に、
ティンルーフ (Tin Roof) という
テイクアウト専門のレストランで、
ハワイのルーツを大切にした、プレート料理を
提供しています。
4人のお子さんのパパだそうです!
リニエージの記事はコチラ
私たち夫婦は、未だに、ティンルーフも、レオーダスも、
スターヌードルも行ったことがないですが、
どれも評判のお店ばかり。
いずれ行くぞぉ!
アメリカには、食のオスカーとも言われる、
ジェームス・ビアード賞 (James Beard Award)
というのがありますが、
シミオン氏は、今年、その太平洋・北西部門で、
5人のファイナリストの一人に選ばれました❣
わぁ、受賞してほしいですねぇ。
で、こちらの料理本ですが、
タイトルは Cook Real Hawai'i。
要するに、リアルなハワイ料理を満載。
ツーリスト向けのレストランで出される
西洋風の料理ではなく、
ハワイへ移民としてやってきた人々の
食文化の融合である、
本当のハワイ料理、というもの。
もちろん、定番のスパムむすびや
サイミン、ポケ、ガーリックシュリンプ
のレシピも載っていますが、
もっとディープなものだと、
キムチディップとか、
茹でピーナッツのオックステイル味とか、
グアバジャム風味の燻製ポークとブロッコリー二など。
ベジタリアンの方には、
カリフラワーのカツカレーなんていうのも!
1991年に、12人のシェフが、
ハワイの外食シーンを見直そうと、
「ハワイ・リージョナル・キュイジーヌ」*注1)という、
ある種、革命的な動きを起こしましたが、
シミオン氏は、そのムーヴメントの
第二波を率いるシェフの一人、という
位置付けで、ローカルな食材の活用を更に進め、
かつ、食を通じて、お互いのルーツについて
学びあい、人々が交流を深める、
という事を目指しています。
素晴らしいじゃないですか!
様々な人種が共存するアメリカで、
本当の意味での相互理解と交流が
深まったら、一歩、平和に近づけるのでは?
と、いうことで、今夜は
こちらの料理本をゆっくりと
読んでみたいと思います。
そして、この本は、我が家のコーヒーテーブル本として、
活躍して頂きます。
本来、コーヒーテーブル本は、
インテリアのアクセントとして、
美しいアートや、高価な大型本を
置くのが一般的ですが、
うちへ来るゲストが興味を持つのは、
多分、こういう本。
そして、私も、そばにあれば、
ちょくちょく見ることができますから・・・
しまうのが、もったいない、
そんな楽しい本でもあります。
では、ババーイ!
*注1)Hawaii Regional Cuisine (HRC)、12人のシェフは、Sam Choy, Philippe Padovani, Roger Dikon, Gary Strehl, Roy Yamaguchi, Amy Ferguson Ota, Jean-Marie Josselin, George Mavrothalassitis, Beverly Gannon, Peter Ellman, Peter Merriman and Alan Wong。