【モノノ怪】舞台『モノノ怪~座敷童子~』 其ノ弐 | 華胡の部屋 リビングルーム

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此方は後日弾やアフタートークを綴ります

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舞台モノノ怪~座敷童子~

 

 

 

さて。。。今回は盛大にネタバレのオンパレードとなります

 

 

無事、全公演を終えて今

原作贔屓の私の感想等を綴って参りましょう

 

 

 

 

まだ、忙しくて配信もこれからです

人のネタバレの感想は観たく無いですって方は

 

 

この先進入禁止で宜しくお願い致します注意パー

 

 

 

今項目は私の感想もふんだんに入るので割と長編となる予定です

 

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それでは感想回 開幕~

 

 

先ずは、観劇してて私が気付いたことをつらつらと

 

とても印象的に使われたあのわらべ歌

 

ルンルンことろ ことろ あの子を ことろ

どの子を ことろ とるなら とってみろルンルン

 

これは、実在するわらべ歌です

 

 

 

 

何ともまあ  今回の演目にぴったりの歌詞ですねルンルンルンルン

 

この歌詞が そもそもは賽の河原の歌遊びの歌詞ですが

ことろ ことろ は元々「子をとろう、子をとろう」という表現だったそうです

 

意味深ですね

 

それでは歌いづらいので、省略されたものと 考えられます。とか

 

この演目は座敷童子と云う妖の物語ですが

一般的に伝承される座敷童子は、何方かと云えば陽の

幸せになるとか良縁を結ぶとか言われてます

 

ですが。ここは中村健治監督が目指すモノノ怪の世界

ここで登場する座敷童子はこの世に母に未練を残し座敷の閉じ込められた童達

産みたい思いを抱えた女とこの世に産まれたい思いの童が共鳴して産まれた妖

 

 

 

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前回の項でも綴りましたが

今作で私が観劇したのが 劇場で初日と大千穐楽

配信で東京楽日と大千穐楽の配信(後日アーカイブにて)

 

何れも(4回とも)ㇾべ値な程のクオリティーアップで

観る度に興奮が増して行きました

 

 

 

大きく違いが出たのが

初日と東京楽の演出

初日では前半に殺し屋直助が天井に吊るされた後

薬売りが床を拭いながら

「子供、赤子の泣き声、羊水。。。これは。。。座敷童子だ」

 

って時の赤いピンスポが印象的でしたが原作では赤い表現は無くて 次に拝見した東京楽の配信の時にはその演出は無くなってた

 

 

 

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そして。。Wキャストで話題だった西銘徳次と白又徳次

私が受けた印象は

西銘徳次は、先天性に知識障害はてなマークかな 根本的に知恵が無い感じ

 

それに対して 白又徳次は 思考力は有るけど知識の偏り外界の常識を知らない(教育を受けていない無知)なので始末の間での出来事やその後の処理も理解して。。。って感じてました

 

Wキャストって面白いですね

全く同じセリフで同じ動きのはずなのに

結果的に小さな間合いや声の張り方や高さなどでこれだけ印象が変化して行くんですね

 

 

そして もう一人の徳次 青年徳次を演じた 大平俊也君

 

彼は、安定の青年像でしたがやはりWキャストの御二人にキッチリと芝居を合わせて来てて

万屋の階段で女将と若き久代 徳次と青年徳次がすれ違う場面

俊也君は全く別の芝居をぶつけて来てました 流石びっくりマーク

 

この舞台版に付け足された場面では 久代さんも二人がリンクしてて

久代の台詞も被って話す お互いに声が出てない時も口パクで口が動いてるから入れ替わりが曖昧になって見事に過去と現在が入り乱れる演出になってた

 

凄いでしょびっくりマークもう既にモノノ怪 ヨリコワールドに沈み始めてます

 

この、久代のリンクはこの後の後半の冒頭の場面でもう一度

「ここは始末の間びっくりマーク」でもリンクします

ここはね、原作でも入れ替わる場面なんです

そしてアニメで唯一若き久代と青年徳次が出る場面

 

 

 

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そうそう。大千穐楽の観劇で気が付いた事も有って

 

やっぱり一番は公式でも盛大に言ってましたオープニングのパワーアップびっくりマークびっくりマーク

皆さんは何処がパワーアップしたのか気が付きましたかはてなマーク

私は残念ながら現地では気付かなかったあせるあせる

 

何しろ最前列でど真ん中丁度キャストパレードで薬売りさんの目の前のお席でしたので兎に角視野が狭かった

もう開き直って薬売りさんをガン見してましたww(#^^#笑

 

で、帰宅してから配信をその日の内に拝見して分かった

プロジェクションマッピングがアニメーションになってました

 

もうね。初日の幕が開いてからも演者もそうですがスタッフや演出家のヨリコさん迄もが手を緩めない

ブラッシュアップを止めない 演劇は生ものですね

 

 

 

 

それで云うと実は。イチ/直助役の高山孟久さんは実はもう一役されてて

紫乃の恋人はてなマークだった若旦那の声も高山さんなんです

高山さんはご自身のInstagramに今回の役造りに付いての投稿もして下さってます

 

こんなにしっかりと役造りをして挑むキャラクター

モブ扱いなんて絶対にしないでね

 

 

高山さんと云えば もう一つ直助で気が付いたことが有って

足元の履物が黒いゴム製の草履でした

ビーサンよりも厚底でしっかりと鼻緒が一体化の形で滑らない様になってたのでしょうかね(o^―^o)ニコ

 

履物の話題だと 座敷童子達の履物にも工夫が有って多分あれは

ダンスシューズ(バレイ等のレッスンで履く)だったと思うベージュで薄い感じだけど靴底はしっかり滑らないタイプ

 

 

 

 

 

 

衣装の点で気が付いたのがもう一つ

童達の衣装の色と母親達の着物と帯の色が同じなんですよね

若き久代は帯の色が紫で女将の着物が紫(原作同様)

 

 

 

 

 

舞台のセットやプロジェクションマッピングや小道具の拘りも見事でしたね

 

冒頭薬売りが万屋に来た後を追うように紫乃やんが入って来て

徳次が入り口のカギを占めた後 其処に童達の化身である達磨が4体現れます

 

今作ではこの達磨が大活躍でしたねダルマ

アニメではもっともっと沢山の達磨が出てきます

そう、あの始末の間の壁一面を埋め尽くす量の達磨たち

 

小道具と云えば忘れちゃいけないキラキラ退魔の剣キラキラ

グレードアップしてましたね

宝石がキラキラ輝いてた

このキラキラは原作でも表現されてるんです

女将さんが「何だいその気色悪い剣は?」って薬売りさんに聞く時

気色悪くww(#^^#キラッと光るんです乙女のトキメキ乙女のトキメキ

 

そして岡田紫乃さんはとても優しい声で

「おいで、いい子、いい子」と語り掛ける

いゃ本当に私、めいしゃんのお声の大ファンになりました

次は声優のお仕事も拝見しなくちゃですね

 

そして。。。安定感抜群の女将さん

新原さんは公演前に有った生配信の番組内で実は

「研ナオコさんのものまねをリスペクトして稽古に挑んでる」と

お話されてました

 

そう。原作の久代が正にそのお顔にそっくりなキャラデザインなんですww(#^^#

 

女優さんって何歳まで老ける事が出来るのかしらはてなマーク👵

でね。この女将が終幕前に朝餉の支度をしに行く徳次を見送る時の眼差しもドンドンブラッシュアップしてましたね

大千穐楽では実に優しい母の眼差しで徳次を見送っていました

 

 

 

キャストで云うと中村哲人さんも初日から感じていた事が

子供を演じるのにしっかりと子供の観察をして来たことが伺えたのが 台詞で オレ のイントネーション

我が家の息子たちが保育園や小学校低学年の頃のイントネーションなんです

アップダウンってなるの(o^―^o)ニコ

初日に気が付いて流石だなって思いました

 

 

 

 

公演も回を重ねる事で

慢心せずにブラッシュアップを繰り返してるのが良く分かった

二度の現地観劇と二度の配信を観て 

見比べてみると断然、大千穐楽の間合いや行間が大きく取られ

でも、間延びせず物語に余韻を持たせる事で大きくゆったりと観られる

これは。演者は最初は怖くて出来ないですよね

余白が大きくなれば所謂 放送事故的な間が出来る

でも、今作のその間合いを余白を埋めたのが薬売りが舞台上に佇む姿と女将の存在感

何度でも称賛します拍手拍手拍手拍手

 

 

 

 

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原作のアニメと舞台演出の違いとか

 

大枠としては今作も原作大好き演出家のヨリコジュンさんの世界観で綺麗に舞台版座敷童子が出来たなって印象でした

 

細部でやや気になるところが幾つか有ったね

 

ヨリコさんは原作者に3回ほどリテイクをしたそうです

(原作者スペース談)

 

原作ではアニメ2話分なのも散々綴って来ましたが

つまり前編と後編に分かれてます

所が舞台で劇中に出るのは前場と後場

これは能舞台等で使う手法ですが。。。何故変更したのかとても薄気味悪かった

だって。作中に一切能舞台のエキスは入って無いんですもの

 

その理由も原作者が深夜のスペースで語って居ましたが呆れてしまったので理由は割愛

 

非常に残念な変更点でした

 

 

原作では紫乃さんが黄色いお守りの人形を無くした事に気づいた時に黄色い童が出て来るので

私はお守りの子が形を形成して出て来たと思ってた

 

アニメの後半ではハッキリと紫乃さんがお腹を抱えて痛がってる描写があって(流産仕掛けてる)って思ってました

 

だから ❝ふく❝(黄色い子)が現れたと思ってた

 

アニメではあの童達と繋がる赤い帯は親側から伸びて子供と繋がってます

もう一つ舞台で表現されなかった事が 暖炉

舞台でも女将さんがしっかり暖炉に火をくべてますが

あの始末の間に有る暖炉で胎児を。。。

 

なので最初に火をくべた後紫乃さんが「臭い」と

たんぱく質が燃えた匂いが今も残ってるのかな。。。

 

そして何度も言っちゃうけど ザびっくりマークモノノ怪のあの名場面

舞台で一番観たかった場面ですね

暖炉前の紫乃さんを囲う様に放たれるお札の結界

 

演出上の何らかの問題点が有って出来なかったのか

ヨリコさんが其処を重要視しなかったのか。。。

 

事の顛末や詳細が目茶苦茶に気になります

ので。今後発売のBlu-ray&DVDに是非ヨリコジュンさんと新木宏典さんのキャストコメンタリーを付けて頂きたいですね

 

 

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只今 舞台モノノ怪公式より公演アンケートの記入が可能です

此方は、配信をご試聴の皆様もご記入頂けますので

是非、皆様のご意見ご感想をお待ちいたして居ります

 

 

 

 

 

 

私にしては珍しく超長編となって仕舞いましたが

余り小分けにするより纏まるかなと思いながら綴ってみました