まつむらカメラのブログ

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カメラ修理や撮った写真。乗り始めたロードバイク、カラミータのお話など。

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2019年9月より松村カメラサービスでカラーリバーサルフィルム現像のワークショップを行うことにしました。

 

昨今現像に時間がかかってその時のデータを覚えてなくて

なんで失敗したのか忘れてしまったり

せっかくデジカメ勢は当日SNSにアップしてるのに

フィルム勢は10日後にアップとか。

 

現像料を節約してフィルムをもっと買いたい人達に!

 

リバーサルフィルムを自分で現像してみませんか?

 

 

 

毎週土曜日午後3時から当店台所にて行います。

 


フィルムは135のプロビア100もしくはベルビア100、人数は3人までです。

10/15追記分 フィルムはベルビア100かプロビア100、135サイズか120サイズです。

但し銘柄は揃えて現像したいのでフィルムの種類によっては別の日になる場合があります。

相談させて下さい。
各自フィルムは1本、当日相談可能です。
現像レシピはお渡しします。
参加費1,000円フィルム現像料1,000円とさせていただきます。

参加はメールにて受け付けます
メールアドレスはmatumura-ccs@office.nifty.jp

 

薬剤を購入したい方は相談下さい。

発色現像液、漂白液、ロダンカリなどは小分けにして販売する予定です。


またグループでの参加をお待ちします。
理由として数人で発色現像液や薬剤を購入すると割安になります。
4人ほどで行うとベストだと思います。


スキャナーは有りません、スリーブ渡しです。

ライトボックスからスマフォで簡易スキャンはその場でできます。

 

 

また、ネガカラーの現像がしてみたい。モノクロの現像がしてみたいという方もご連絡下さい。

応相談で行わせていただきます。

 

 

 

2019/09/21追記です。

2019/11/08追記です!

発色現像液の金額が倍になりました!

 

現像液の単価を計算してみました。

 

基本は発色現像液の10リットルを使用した時に

120で50本、135で100本現像ができると考えて計算します。

(BAN1Rは10リットル×4で売ってますのでそれが最小単位で考えます)

またLPLタンクで考えるので500CCで120が1本、135が2本の計算です。

 

第一現像
パピトール 8リットル 481円
120  1本 30円
135  1本 15円

ロダンカリ
120  1本  1円
135  1本  1円


発色現像液
BAN1R

40リットル 10,000円

        20,000円
10リットル  2,500円

        5,000円

120   50本  1本 50円  100円
135  100本  1本 25円   50円

漂白剤
BAN2R

10リットル 15,000円
 2リットル  3,000円

120  1本 68円
135  1本 34円

定着液 スーパーフジフィクス 918円
 

120  1本 10円
135  1本  5円

ロダンカリ
120  1本  1円
135  1本  1円

苛性ソーダ
120  1本  1円
135  1本  1円

ドライウェル 200CC 349円

120  1本    5円
135  1本  2.5円

トータルで

120  1本    165円  215円
135  1本   82.5円  108円

 

ほどで現像可能となります。

配送料、消費税が計算外なのであくまで概算ですが・・・・

 

フィルムが高くなるのはどうしようもないことですが

このような金額でカラーリバーサルフィルムの現像が出来ます。

 

写真専用のものは現像タンクとフィルムを干すクリップがあったほうが

賢明です。

他のものはキッチン用品が手に入りやすく安価です。

 

是非やってみませんか!

 

 

 

 

 

 

 

では現像開始です。

 

ダークバックの中にフィルム、現像タンクを入れます。

135ならハサミも必要ですかね。

120ならハサミいらずです。

 

コツがいろいろありますが巻き取る作業は慣れですね。練習あるのみです。

 

巻き終わったら明るいところで全て行います。

 

 

現像液諸々が入ったバケツの温度が40度程度にしておいて

(体感ですがその辺が入るバケツの温度は1分に1度位下がってくる)

予備水洗に入ります。

 

理想は38度のお湯が出てくれると良いのですが。

ご自宅の温水器の状態やお風呂の状態で吟味して下さい。

 

2~3回お湯を取り替えながらタンクの温度を38度にしていきます。

この時にタンクをキツめに振ったり手のひらに叩きつけて気泡を取ります。

 

現像タンクの周りに保温用の鍋を置き中の水を38度に設定します。

(流しの水と沸かした鍋のお湯で調整)

 

最終的に2分位かけて行い38度に下がったもう一本入れたウイスキーのお湯を入れて

すぐ捨てます。(38度のお湯が出てる人は必要がないです)

 

ここではかなりのエグい色の水が排出されます。

 

ハレーション防止層がまず水に溶けて行くからですね。

 

38度のお湯がでたら第一現像液を入れていきます。

入れる前にタイマーかけましょう。

最初の1分は入れ終わったら連続撹拌です。

1分ごとに10秒撹拌します。

保温用のお湯は1分単位でお湯を入れて37~38度をキープしましょう。

5分45秒になったら液を捨てます。

 

6分になったら常温の水を注入します。

温度が下がれば現像効果が落ちます。

水を入れて、すぐ排水を5~6回繰り返します。

 

ほぼ第一現像の効果が下がったのでここでタンクを開けて

フィルムをほどいていきすべてのコマに光を与えます。

時間とかは特に無いのでさっとあてればよいです。

 

またリールに巻き取ったらここからは明室で良いので

温水で温めていきます。

 

35度から38度の第二現像液での処理を温水で温めたリールの中で始めます。

今度は蓋をしないでリールの先を針金で釣ってちょこちょこ動かすだけでOkです。

私はフィルムクリップで動かします。

38度の温水の中に入れたタンクの中のリールをちょこちょこ動かしながら6分。

液を捨てて水洗に入ります。

 

漂白に入るのですが漂白液はかなり長く使えるので

(現像液の効果が少なくなれななるほど)

頑張って水で洗いましょう。

まあ3分くらい水を変えながらやれば十分です。

 

35度位の漂白液ならば3分もあれば十分です。

何回かやれば漂白された状態がわかると思いますが最初は5分ほどやって下さい。

やりすぎはない作業なので。

 

水洗してもらって(個々も重点的に水を変えながら)次に定着です。

定着は30度で壊れるのでそれ以下で処理します。

 

時間はまあ5分程度ですね。

 

水洗は大きなお鍋に入れて10分ほど流水にさらすか

タンクに水を入れて排水を20回位で十分かと思います。

やればやるほど保存が良いですね~

 

終了したらドライウェル溶液につけて乾燥です。

 

流派がいろいろあるのですが私は片面は固く絞ったスポンジでペタペタ液を吸い取って

ひっくり返してスポンジでスクイーズ(すごく軽く)です。

 

色が若干かぶってますが乾燥すると大丈夫です。

 

さてどうでしょうか、簡単に出来ましたでしょうか。

 

エクタクロームE100は第一現像を6分から4分に変えることで状態は良くなりました。

 

なにか新しいことがあったら追記します。

 

よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

薬液の調合

 

まずはドライウェル溶液を作ります。

意外と薬品ムラが起きやすい部類です。

指定通り作ったら結構な勢いで撹拌します。

その後写真用スポンジをよく洗ってドライウェル溶液に付けておきます。

ドライウェルの濃度とスポンジの中の溶液の濃度がずれると

乾かすときのムラに繋がりますのでよく絞って溶液に入れましょう。

 

第一現像液

パピトール保存液(8L用は4Lの保存液になり使用時に2倍に薄める)250cc

水250CC

ロダンカリ0.4g

上記をよく混ぜてウイスキーの容器に。

 

すでにバケツにはお湯を張っておくと良いでしょう。

8分目に50度程度。

 

第一現像のウイスキー瓶を入れておきます。

 

第二現像液

水300CC

オリエンタルC-41RA互換BAN-1R

A液 16CC

B液   4CC

C液   4CC 

苛性ソーダ0.8g

撹拌して加水して500ccに

ウイスキーの容器に入れて温水バケツに入れておきます。

 

漂白液

オリエンタルC-41RA互換BAN-2R

原液をウイスキーの瓶に500cc入れてバケツに入れましょう。

 

この時はもうバケツの水が30度台になってますので

鍋のお湯を入れて45度程度になるようにしていきます。

 

ウイスキーの瓶がもう1本あったら温水500CC入れておくと良いかもです。

 

ペットボトルでも可能です^^

 

定着液は常温で(20度以上30度以下)

フィルム用に希釈しておきます。

これはすぐ作っても平気です。

 

では次が現像工程です。

 

 

カラーリバーサルの現像について自家現像でする楽しみを覚えましたので

共有したくこのページを作ります。

 

なるだけ簡単に書くつもりですがわからない内容がありましたら

ご質問も受けますのでよろしくお願いいたします。

 

現在このデータではフジのカラーリバーサルフィルム、ベルビア50、ベルビア100、プロビア100

コダックのエクタクロームE100の現像を成功させています。

コダックでは少し変更しておりますので後述します。

 

まず、用意するもの。

すべて書くとたくさんありそうですが台所周りにあるものも勝手に使います。

暗室は使わずにダークバック内でフィルムを現像タンクに入れる方法を取ります。

 

ダークバック

現像タンク(私は500ccの現像タンクなのでこれが基準です)

500CCまで計れるメスカップ3個

ウイスキーのボトル3本

攪拌棒

ウイスキーのボトル3本が入るバケツ

鍋に沸かしたお湯(多め)

温度計(私は非接触型の温度計、揚げ油の温度計るやつだったはず)

精密量り(1g以下表示)

写真用スポンジ

フィルムクリップ

現像タンクの6割以上浸かることが出来るお湯を張るための鍋

ハサミ

ネガシート

 

現像タンクとダークバック、写真用スポンジ、フィルムクリップ、ネガシートは

写真用が必要ですがそれ以外は汎用で構いません。

 

薬品

 

ドライウェル

パピトール保存液

ロダンカリ(大量なので共同購入おすすめ)

オリエンタルC-41RA互換BAN-1R(コダック処方の発色現像補充液)(大量なので共同購入おすすめ)

オリエンタルC-41RA互換BAN-1R(コダック処方の漂白液)(大量なので共同購入おすすめ)

苛性ソーダ(大量なので共同購入おすすめ)

スーパー富士フィクス

 

大量なものは友人と分けるか有志を募ると良いかもです。

 


 

 

当初の目的だった「カラーネガ」の自家現像については

ほぼ目安がついて結構「簡単」にできるようになってきた。

 

安定性もまずまずといったところだろう。

 

フィルム現像というと暗室がないと、と思う方が多いが

ダークバッグという黒い長袖セーターをひっくり返した様なものの中に

フィルムを巻き取るリールと水分を入れるときは中に光がもれないタンクをツッコミ

両袖から手を入れて服の中だけ暗室にしてフィルムをタンクに入れればあとは明るい部屋で大丈夫。

 

私の場合、中学校の写真部からなので、用品の用意や薬液の用意も

あまり深く考えないでできるのが利点だと思ってる。

 

モノクロの場合大抵液温20度から24度で処理する。

現像

停止

定着

水洗

乾燥

この流れで行くし私は停止は水洗で行ってるので用意する薬液も減る。

 

ここでカラー現像となると多少異なってくる。

アメリカ製ということもあるし機械現像(大量処理)も考えてるので

カ氏100度(セッ氏37,8度)で作ったから個人自家現像の面倒くささが出てくる・・・

 

色々なブログで先人たちが切磋琢磨したデータを私は現状頂いたに過ぎないので

現在の情報だけを書くことにする。

今後私のオリジナルの処方が出せたら良いと思う。

 

カラーネガ現像の場合は30度での処理を比較的多くの人が行っていて

その処理で良いネガが得られていると思う。

 

いきなり30度の現像液(発色現像)に入れるのは日本の環境ではまず無理なので

予備水洗をしてタンク内、またはフィルムの温度を上げる必要がある。

プロセスとしてカラーネガではこう変更される。

予備水洗(30度)2分

発色現像(30度)8分

水洗(30度)2分これは数回新しい水と交換

漂白(30度)5分

水洗(常温の水)2分新しい水と交換

定着(常温)5分

水洗15分

乾燥

という手順に変わる。

漂白、定着液はくり返し使えるために薬液が混ざらないように水洗をすることにより

長く使えることになる。

こういう画像ができる。

これをフォトショップなどのソフトでオレンジベース(ネガカラーのベースとなる色)を抜いて反転させるとまともな画像になる。

 

ここでいろいろな問題にぶち当たった。

まず、お店で現像してもらってCDにデジタルデータ化されたものと

そのフィルムを自前で反転してデジタル化したものの差に開きがあることだ。

 

フォトショップマスターの方ならば問題ないのだろうけど・・・・

 

とにかく地味ーに仕上がる。

 

さすが富士フィルムさん・・・すごい・・・・(ラボにあるソフトね・・・)

 

今後ネガカラーフィルムの現像ワークショップは初歩段階としてやっていきたいので

ここまではまあ地味ながら(でも感性次第では抜群)続けていくつもりだ。

 

 

ここで浮気心が出てきます。

今回私が使用している薬液はオリエンタルが作っているC-41RA互換BAN-1R

3液を水に混ぜて発色現像液とします。ネガカラーの最初の現像時にはスターターという薬品を入れます。

(2度めからは平気だそうな)

これはもともと補充液なので補充していけば良いのかもしれないが私は使い捨てとしてる。

漂白はC-41RA互換BAN-2R

これは数本使えるし赤血塩とブロムカリの2つの薬品でできるので自家調合でもOK

定着液はスーパー富士フィクス。モノクロ用の流用で。

 

これを使って他の現像方法が。

まずはカラーネガの反転現像。

 

カラーネガを一度モノクロ現像し光を当てて反応させて

再度発色現像のプロテスで反転させる方法。

 

この様にオレンジベースが残ってるネガフィルムにポジ画像を出すことによって

オレンジベースを抜くだけでポジが出るもの。

 

私の環境ではまだ画像に先鋭性がないので出来はいまいちです。

安いネガフィルムからポジ画像をたやすく作れるのは魅力です。

 

私はアンドロイド携帯なのでこの状態ならばSNSにアップする程度ならばスマフォで出来ます。

 

次にポジ現像。本来はE-6プロセスでやらねばならないのですが

先人たちがデータを作ってくれました。

まだ私のテスト数が浅いので未熟なものですが。

2度めのテスト結果です。

ポジフィルムらしいフィルムのポテンシャルを引き出せたような気がします。

この青空はまさしくフジのブルーです。

 

昔尾瀬に行く際にフィルムを悩んだんですがやはりコダックとフジの2種類を持っていきました。

紅葉の葉を撮るにはフジ。木道と夕焼けを撮るにはコダック。

ポジ現像のワークショップも考えたくなりました。

 

だがしかし。

 

どうしてもカ氏100度の呪いが?つきまとうのです。

常に摂氏38度のお湯が使える状態が欲しいのですよ~~

まあ第一現像だけなんですけどね。

ポジ現像の今の私の状態です。

予備現像(38度)2分

第一現像(38度)6分

水洗(35度)2分これは数回流します

露光

発色現像(35度)6分

水洗(35度)2分数回流す

漂白(35度)5分

水洗(常温)数回流す

定着(常温)5分

水洗15分

乾燥

 

これで上の写真が出来上がります。

 

各薬液の処方。

第一現像液

パピトール保存液300cc+水300cc+ロダンカリ0.4g

発色現像液

水400cc+A液16cc+B液4cc+C液4CC加水して総液600cc

水酸化ナトリウム0.7g程度 PHメーターで12.3~4

漂白C-41RA互換BAN-2R原液本数管理しておかしかったら新液に

定着スーパーフジフィクス

 

ネガフィルムからの反転方法に色々なプロセスがあるので

今後の探求次第でしょうが

ネガカラーフィルムの最大の利点はラチチュードが広いことです。

多少の露出の失敗はフォローできます。

これは写ルンですを見てもらえれば明らかです。

 

スキャナーではなくデジカメのロウデータで複写して

現像ソフトの良いデータで(色々な人が現像データを発信してます)

良いポジ化も考えられます。

 

撮影時にちょっと露光のことを考えてネガポジ反転現像、オレンジベースを抜くだけで

ポジにする方法もあります。

 

お高いですがポジフィルムを使って真剣に露出を考え撮影し

データ化することも出来ます。

 

ここには書きませんでしたがポジフィルムをネガ現像することで

発色の独特なフィルムも出来ます。

これはネガ現像の次くらいに楽ですが偶然性があるので

私はあまり好きではありません。

 

ま、ここまで書いておいてなんですが

「やればできる」

なんですがデジカメでも十分でしょ、みたいな人には見向きもされないかもしれません。

しかしポジのフィルムを高倍率のルーペで見たときに引き込まれる感じを

ぜひ味わってほしいと思うのですよ。

 

いま135でテストしてますがポジの特性がリアルに出る環境なので

レンズの特性もリアルに出ると思っています。その報告をお待ちくださいませ~~