何かを手に入れなければ幸せにはなれないというとんでもない勘違い。 | 年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座

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一緒に年金について考えてみませんか?

こんにちは!
年金アドバイザーのhirokiです。
 
 
なんだか久しぶりの単なる呟きです^^;
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僕は音楽を聴く事はしょっちゅうですが、今となっては歌詞の入っていない音楽を聴く事も多いです。
 
普通の歌詞の入った曲を聞くとしたら2000年代初期頃の懐かしい曲でしょうか。
 
昭和生まれなので昭和時代の曲にもいいのはあるんですが、なにしろ歌詞が気持ち悪いから聞くのをやめたのも多いです。
 
なぜかというと何でもかんでも「愛」だとか「恋」だというワードを入れて、恋愛系などに持ち込む流れが気持ち悪いからです。
他に考える事は無かったのかなと思ってしまいますね。
 
まあ、若い人をターゲットにしてたからそのような歌詞がメインだったのでしょうが、せっかく歌詞無しのメロディ自体はいいねえ~と思うのに歌詞の気持ち悪さに打ち消されてしまってる感じが残念だなあと良く思います。
 

今思うと、昔はそんな柄にもない歌詞をカラオケで歌ってたのが楽しかったのかとちょっと考えると嫌ですね(笑)
カッコイイ曲でさえ愛だの恋だの言ってたら幻滅してしまう。
 
ちなみに現代の曲はよくわかりませんが、なかなかいいのもあったりしてちょくちょく聴きます。
 
昔のように完全に愛だの恋だのに偏り過ぎず、素直に心の中の深さを表現してるのがいいです。
 

さて、そんな音楽の話を言いたかったのではないんですが、何年か前に整骨で通っていたお店のおばちゃんに言われた事があります。
 
それは、「結婚してこそ本当の愛を知る事が出来る。子供を持ってこそ人間は成長できる」というような話をされた事でしたね。
 
陳腐な話ではありましたが、まあ別に間違いだとは思わないし、その人にとっての真実だろうから「そうですね~」と相打ちを打ちながら話が終わる事を待っていました。
 
僕の考えを言おうとも思ったんですが、気分を悪くさせたら悪いかなと思ってただ話を聞くだけでした。
 
そのおばちゃんが言っていた事を否定する気は無いですが、僕が言いたかったのは結局は何かを手に入れなければ幸せになれないという考えはいつまで経っても自分自身に満足できず、足るを知る事が出来ないという事でした。
 

世の中にはありふれすぎていますが、「何かを手に入れなければ幸せになれない」と思っている人が大半であります。
そして、結局欲しかったものを手に入れたとしても、また次の何かを追い求め、それが手に入らなければ自分はなんて不幸なんだと思ってしまう。

 
この資本主義の世界は資本家が労働力を使う事で、新たな付加価値を生み出し続ける社会の為、資源が枯渇しない限り新たなモノが生み出されていく。
 
自分に無いものを誰かが手に入れていたら、それと同じモノかそれより優れたモノを手に入れなければ満足できない無限地獄に陥ってしまう。

 
高度経済成長以来、必要最低限の生活必需品が全ての人に浸透してからは、人は如何に他人とは違うのかという「差異」を求めるようになった。
つまり人とは違うんだぞという価値を追い求めるようになった。
 
「みんな一緒!」から、「個」の時代になった。
(しかし東日本大震災以来からまた、みんな一緒!絆!という方向にまた戻ってきました)
 

例えば良い車とか良い腕時計なんかは、早く目的地に着くためとか時間を知りたいためという目的のために買いません。
昔は早く目的地に着きたいとか、時間を知りたいという手段だったのが、現代ではそれは「他の人よりも金持ちだぞ!」「他人に羨ましいと思わせたい!」というような意味を含ませた記号になってしまった。
 
 
こういう欲求は無限なので、どこかで足るを知らなければ瞬間的な優越感という砂上の楼閣を追い続けて人生を終える事になってしまう。
 
自分にないものを持ってる人を見ただけで、自分はなんて不幸なんだ…という事の繰り返しを起こしてしまう。
 
 
そこで先ほどのおばちゃんが言った事「結婚してこそ本当の愛を知る事が出来る。子供を持ってこそ人間は成長できる」に戻りますが、何かを手に入れなければ自分は幸せにならないという幻想から抜け出さない限りいつまでも自分は満足する事が無い。
 
付け加えると、ココには結婚してない人は愛を知らないし、子供を持たない人は成長できないという事も暗示している。
一面的な、持つ者と持たない者に優劣を付けて二項対立を生み出している。
 
 
ちなみに、ようやくその欲しかったものを手に入れてもいずれ失う事になるし、そもそも手に入れたものが配偶者や子という一人の別人格の人間である以上、それは遅かれ早かれいずれあなたの元から去っていく。
 
結局、あなたは一人のあなたになる。
 
 
それに手に入れたからといって必ず幸せをもたらしてくれるわけじゃない。
むしろ、世の中を見てると余計な苦しみが増えただけだった人というのも枚挙にいとまがない。
 
これは、周りの人が言うから、みんな同じ事してるから自分もしなければならないという価値観の犠牲ともいえるかもしれない。
みんな一緒の中から外れるというのは恐怖でもあるから、結局みんな一緒に染まろうとしてしまう。
 

そもそも自分の幸せを外に求めたり他人に求める時点で、非常にその幸せは脆く常に不安定。
それを失った時、あなたには何が残るのだろうか。
 
逆に自分の幸せが自分の内にある人は周りがどうであろうと、関係ない。
 
 
これは僕の考えではありますが、本当の愛というものを知るとすれば、それは孤独をキチンと生きて受け入れてきた人だと思う。
 
孤独の闇や痛みを深く知り、その中で自分なりのやるべき事や生きる意味というものに自分なりの答えを見つけた人は、自分に誇りがある。
 
そのため、四面楚歌になったとしても確固たる自分の軸というものがあるから、自分自身を楽しむ事や自分自身に満足する事が出来る。
誰かがいつも周りにいてくれなければならない必要が無い。
 
まだ孤独に耐えるのが精いっぱいの時にその痛みや闇を知った事で、周りの人がふと自分にやってくれた親切な事に、どんな小さな事にでも有難いなあ…と思えるようになる。
 
 
それは自分自身しか頼れなかった中で、必死に自分という一人の人間に向き合ってきたからこそ、他の人であれば気付かないような事に対しても感謝の念を持つ事が出来るようになる。
自分に深く向き合ったからこそ、人とも深く向き合えるようになる。
 
 
まず、そのような孤独の深い闇や痛みを知ったからこそ、そんな当たり前の事に感謝が出来るようになる。
愛は意外と身近にあった事を知る。
 
花はなぜ美しく儚いのか。
 
その儚い一瞬の命の有難さを大切にしようと思える。
 
 
よくニュースで孤独死が問題になりますが、誰だって死ぬ時は孤独。
誰も道連れにできないし、道連れにできたとしてもあの世とやらが存在して一緒になれるかもわからない。
 
孤独が悪いかのような報道も良くされますが、所詮みんな一人で死ぬ。
 
 
話を戻しますが、結論として孤独と深く向き合ってきた人でなければ何を手に入れても深い愛を知る事は出来ない。
 
 
今ある自分の当たり前に感謝もできない未熟者がいくら、「その私を幸せにしてくれそうな何か」を手に入れたところで幸せにはならないし、そもそも一番大切な感謝の念を持つ事は無いです。
 
人々はブームなのか感謝感謝と口では言うけども、自分が嬉しいなあと感じた時だけが感謝ではありません。
大して孤独を受け入れてきてもいない人間が言う感謝というのは薄っぺらいものです。
 
 
せいぜいできる事は、SNSなどで他人からあなたはイイネ!と言ってもらえるために、不自然に幸せそうな写真を人に見せびらかして、他人にあなたの幸せを委ね続ける事くらいでしょう。
 
誰かがそれを認めてくれなかった時、あなたという一人の人間は脆く崩れ去ってしまう。
 
だからこそ、あなたはあなたの中の自分という一人の人間を深めていく必要がある。
 
 
そのための時間は孤独な時しかできない。
 
人と群れて騒いでる人は何を手に入れようが永久に成長できないし、中身が空疎だからこそいつまで経っても社交的で享楽的な交流をし続けている。
 
少なくともそんな群れから飛び出して、孤独に頑張っていると他の孤高な人があなたの輝きに引き寄せられ、お互いを深め合う事が出来る。




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