政府は言った事が無いのに「年金100年安心」という曲解された害悪な言葉と真相。 | 年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座

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本日の記事は11月23日20時に発行予定の「いまだに年金批判の為だけに利用される100年安心という曲解された言葉と真相」の序盤の記事です。

全文は11月23日の20時発行の有料メルマガで発行いたします。

ちょっと予定を変更してます。

 

なお、明日の11月16日の第268号は「老齢基礎年金の上乗せ年金である付加年金が作られた歴史と、年金計算事例」。
  

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1.年金を批判されるためだけに利用され続ける「100年安心」という曲解された言葉はどこから出たのか。
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今から18年前の年金改正過ぎたくらいから激しく批判されるようになった事があります。
 
それは「年金は100年間安心というのはウソだったのか?!」という事ですね。
 
よく野党辺りが与党を追及する時に使っていた言葉です。
 
 
その言葉が国民にも浸透していき、年金の改正があるたびに「100年安心だというのはウソだったのか!」と批判の対象になります。
この言葉から、年金はもう破綻してるとか年金はもう貰えなくなるみたいな話に発展していく。
 
まさに年金不安を煽るためだけに存在してるだけの有害でしかない言葉が「100年安心」。
 
この言葉が使われるたびに、まだそんな事言ってんのか…と白眼視してしまいます。
 
 
そういえばこの間の国民年金保険料加入期間を40年から45年に延ばすという話の時も、年金が持たなくなってきてるからとかいう憶測が飛び交いました。
 
こういう話題が出るとね、「昔、政府は年金が100年安心だと言ったのに許せない!」とか必ず湧いてくるのが100年安心がどうのこうの言ってくる人達^^;
 
 
いやもうなんていうか未だにこの言葉言ってる人達は愚かですね…
 
 
結論から言うと、「年金が100年安心です」なんて事は当時の政府も言っていないし、その後も政府はそんな大盤振る舞いな事言っていません。
そんな事言ってた記憶あります?ないでしょ?
 
そんなね、年金はそんな単純なものではなく、世界情勢もいつどうなるかさえわからないのが当然なのにわざわざ政府がそんな大見得を切るような事言うわけない。
 
言ったらそれはまさに「失言」でしかない。
 
 
でも、火の無いところに煙は立たないわけで、じゃあどっからそんな100年安心ですなんて言葉が始まり、それが今も批判の常套句として使われ続けているのか。
 
 
この「100年安心」とかいう言葉は政府が一言も言ってなくて、今の今まで言った事もない言葉がどうして発生してしまったのか。
 
 
それは僕も複数の文献などで以前調べたんですが平成15年11月の総選挙時に、公明党の議員がうっかり100年安心という言葉を使ってしまったから、一斉にマスコミやら野党が飛び付いたわけですね。
 
当時、舛添要一さんが当時の厚生労働大臣の時に民主党から執拗に「100年安心」という言葉で追及されました。
 
野党にとっては最高の批判ネタになったわけです。
 
 
だから、舛添さんがその時にそれは一体誰が使った言葉なのかと、公文書の調査などで徹底的に出所を調べた結果、先ほどの公明党議員が選挙の際ウッカリそのような発言をしたという事が判明しました。
 
 
よって、政府は誰もそんな「年金は改正しなくても100年安心です」なんて一言も言った過去がありません。
 
ちなみに僕は政府の回し者でも何でもないですが、事実を申し上げてるだけです。
 
 
何でもそうですが、その情報が一体どこから出たものなのかという一次情報を把握する事は本当に大切です。
 
誰かから又聞きした、そんな噂がある…とかいう話を簡単に信じちゃいけませんよ。
 
そんな事を簡単に信じる人は簡単に騙されます。
 
 
散々、マスコミや野党関係者が「年金100年安心はウソだったのか」という事を言ってきたがために、多くの人がその言葉を聞いた事が無い人はほぼ居ないかもしれません。
 
でも、政府が「100年安心」を肯定したところを見た事はあったでしょうか。
政府から積極的に100年安心とかいう話を聞いた事は無いですよね。
 
少なくとも僕はこの10年以上見たことも聞いた事も無いですね。
野党やらマスコミはよく使ってましたが。


そう。
政府がこんな事を言えるわけがないし、言った事もない。
 
言った事無いのに、そんな事問いただされても「何の話よ!?」って思いますよ。
 
 
そもそも100年安心のネタとなった平成16年の年金大改正はそういうものじゃなかったから。

 

 

もうね、100年安心ガ~とかいう話を聞くたびにウンザリですよ。

 


当の昔に、政府は一言も言ってない事が当時の徹底的な調査で判明してるんだから、未だに100年安心がどうのこうの言ってる人は何も信頼に値しない。


年金って面倒くさいなあ…と思う所は、権威ある人たちが本質とは関係ない事で議論を行い、それに多くの人々が翻弄されてしまう。

だから、まずそのような誤解を解くところから始まるのがしんどいところです。


例えば年金は積立にすれば人口減少に影響がないとか、年金積立金が無くなると年金が貰えなくなるとか、バランスシートでは赤字だとか、未納者が4割で破綻してるとか…etc

100年安心も本当にバカバカしい誤解で振り回してくれますよ。



まるで変な新興宗教に洗脳された人を、まず普通の感覚に戻さなければならない事に時間を取られ、本当に必要な事が後回しにされてしまう。

他の社会保険はそこまでないのに、年金に関してはこういう話題に事欠かない。


まず年金は保険という所から認識してもらう必要があるのだろう。


100年安心と曲解された平成16年改正は、今の若い人の将来の年金の給付水準を高めようとするために必要で重大な意味があるのにくだらない批判に時間を取られる。


余談ですがふと思い出すのは昔、高度経済成長期で公害というのが大問題になった事がありますが、どこかの会社が流す有害物質が原因とわかっても、そこでいちいちどこかの学者達が「いやいやこういう原因が考えられる」と口を出してきて、それらの証明に時間が取られて公害被害が拡大し続けたという事があります。


それと似たような感覚がありますね。

 


(続きは11月23日20時の有料メルマガで発行します。重要なのでぜひお読みください)

↓続きの内容。

 

2.100年安心のネタとなった平成16年の年金大改正とは何を目指したものだったのか。

3.なぜ向こう100年後を見通して5年毎に年金財政の点検を行うのか。
4.平成16年改正は今の若い人の将来貰う年金水準の底上げを図るため。
 

 

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11月16日の第268号.老齢基礎年金の上乗せ年金である付加年金が作られた歴史と、年金計算事例。

11月23日の第269号.いまだに年金批判の為だけに利用される100年安心という曲解された言葉と真相」

11月30日の第270号. 女性の社会進出の障害となった昔からの価値観と、出産育児の時の年金保障やその他の強力な保険給付。

12月7日の第271号. 在職中の65歳以上の人は毎年12月振込の年金額が増えていく在職定時改定と、従来の年金額変更。

12月14日の第272号.年金と雇用保険からの高年齢雇用継続給付と、失業手当を受給する際の総合事例。
 

12月21日の第273号は「年金が時代の変化と共に不可欠となっていった理由と、年金の役割」。


11月2日の第266号は、「年金受給者が亡くなった場合に必ず発生する未払いの年金と、死亡者の年金記録が訂正された時」を発行しました。

 
11月9日の第267号.約40年前から今も続く厚年支給開始年齢の60歳から65歳までの引上げと、年金繰上げの関係。

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