無限の成長は環境を破壊し続け、人間の住めない世界へ向かう。 | 年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座

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こんにちは。
年金アドバイザーのhirokiです。
 
 
・まぐまぐ大賞2021語学資格部門2位と知識ノウハウ部門3位のダブルで頂きました(6年連続受賞)
本当にありがとうございました。
https://www.mag2.com/events/mag2year/2021
 
 
暑いですね。
適度にクーラーしないとおかしくなりそうな暑さです。
 
僕の子供の頃である30年ほど前までは、耐えられない暑さというほどではなかったような気がします。
とりあえず扇風機やうちわでパタパタやってたら、それで事足りていました。
 
 
しかし、段々と暑さが耐えられないものになり、熱中症の人が病院に運ばれるという事も日常茶飯事となってしまいました。
 
昔は熱中症という言葉もあまり聞かなかった気がします。
 
 
異常な暑さを感じる時、この地球の温暖化は着実に進んでいるんだなと感じます。
 
 
ちょっと話がズレますが、日本は少子高齢化で問題視されていますよね。
 
 
日本の少子高齢化問題は今からもう50年ほど前から本格化してきたものですが、高齢化率は2060年頃には40%になる事が見込まれています。
 
異常なスピードで日本の高齢化率は上がっていますが、高齢者が増えているというか、少子化で子供が少なくなっていってるから相対的に高齢者の割合が高くなるのであります。
 
大体は少子高齢化は、少子化傾向が先に出てきてから高齢化に進みます。
 
 
子供の数が少なくなり始めながら、医療や栄養状態が改善されていくと長生きする人が増えるので、高齢者の人が相対的に増えていきます。
 
それとは逆に生まれる子供の数が減り続けると、高齢化率は異常なスピードで上がっていきます。
 
 
しかしながら高齢者が増えていくとだんだん死亡率も高くなるので、どこかで高齢化率もピークになっていきます。
それが高齢化率40%くらいの時に上限となっているのでしょう。
 
 
増加した高齢者で亡くなる人が生まれる子供の数より多くなると、全体の人口が減り始めます。
 
全体の人口が減り始めたのは平成20年あたりだったと思いますが、その辺以降は全体の人口が減り続けています。
 
 
 
現在の日本人口1億2000万人も2100年には6000万~5000万人程まで減るも込みとされています。
 
 
 
そうかあ…今からもう40~50年後は高齢化率40%になり、2100年あたりになると日本人口は5000万人前後まで減ってしまうのだなあ…という心配の声が聞こえてきそうです。
 
 
僕は日本の人口減少を危惧するよりは、その未来にこの地球が住めるような環境であるのかどうかというのが疑問に思っています。
そもそも人間がまともに生きていられる世界がその時に存在してるのかと。
 
少子化で子供の数が~どころの話じゃない。
 
 
今生まれてくる子供やまだ小さな子供がこの先に目にする世界が本当に、平和に暮らせる世界として存在するのかどうか。
 
今の異常気象ですら大変だねーみたいになってるのに、この先の50年~100年先の環境は本当に生命が存在できるの環境であるのかと。
 
地球に存在する化石燃料も、ソ連崩壊して資本主義一強になったこの30年間で半分を使い切ったといわます。
 
 
僕はそんな話を本気で考えたりしてはいませんでしたが、世の中が利己的な人々や成長こそすべてであるみたいな考えが蔓延る以上はもうこの地球の環境は耐えられないだろうと思いました。
 
人間個人が成長し続けていくのはいいけど、社会が成長し続けていくというのは環境の破壊が止まらないという事になる。
 
 
ただでさえ世界では森林の過剰伐採や、過耕作過放牧、化石燃料の大量使用により環境が破壊され続けている。
 
 
快適な日本のような先進国にとっては、そんな環境の変化など感じる事は難しいかもしれません。
 
 
でも、先進国が豊かで便利な暮らしを続けられるのは、結局はどこかの国から資源を搾取し続けれるからです。
エネルギーなんかは特に。
 
輸入が途切れれば、途端にクーラーなんか機能しない。
 
 
資本主義だから豊かになった、便利になった!
もっと競争して新しい技術や製品を開発してもっと成長しよう!…それは素晴らしい事だと思っていました。
 
ところが無限に成長するために、有限な地球の資源がひたすら奪われていく。
 
成長のためにはどうしても化石燃料の大量消費が伴いますが、相変わらず温室効果ガスの濃度が上がるばかり。
「化石燃料の大量消費は地球には悪いし申し訳ないが、成長して利益を出すためには仕方ないのだよ」…という状況。
 
 
資源を奪い続けるからこそ、快適で便利な暮らしが維持できている。
 
 
成長を目指す以上、環境破壊は必ず起こってしまう。
 
地球温暖化による海面上昇で、数十年後にはミクロネシアあたりの小さな国々は消滅してしまうのではないかと思う。
 
 
さて、日本は資源がない国だから、例えばオーストラリアやサウジアラビアみたいなところから石炭や石油、天然ガスなどを輸入しなければ、とてもじゃないですが電力の供給が出来なくなる。
経済活動もできなくなる。
 
毎日毎日100億円以上のお金をかけて、エネルギーを買って毎日の電力を維持しています。
原発止めてるからほとんどを火力発電に頼らざるを得なくなったから、大量の化石燃料の消費しつつ輸入に大量のお金を使う。
 
日本にとって必須であるエネルギー資源は、最近の物価高と円安で輸入するのに更にお金が必要になった。
でも資源がない日本が今の生活レベルを落とさずに、生き残るには輸入に頼るしかない。
 
 
レアメタルと呼ばれる希少価値のある資源も、中国やインドや発展途上国辺りから搾取しなければ贅沢品を作る事が出来ない。
 
 
日本のような先進国は資本主義社会だから、とにかく成長や豊かさを目指そうとする。
社会が成長を目指す時、それは何が必要かというと資源ですね。
 
資源を使って製品を生み出して、それを売って利益を追求する。
 
人間の欲望には限界が無いから、地球の資源が有限であろうがひたすら資源を使い込む。
 
 
豊かになりたい、もっと便利な暮らしがしたいという欲求が続く限り、企業は資源を使って製品を作り続ける。
 
先進国が豊かな暮らしを目指し、成長してとことん利益を目指すぞという事は、搾取され続ける発展途上国などの国がいつまでも発展しない。
 
 
豊かで便利で快適な暮らしはどこかの国の資源を搾取し、木々を伐採しながら環境を破壊し、どこかの国の安い労働力をこき使って手に入れている。
 
彼らの国は環境破壊が進んでしまうから、砂漠化が進んでしまったり、もう取れる資源が無くなると環境難民とか経済難民として先進国などの国に移民としてやってくる事になる。
 
もう極貧過ぎて生きていけるような環境じゃないから、豊かな先進国に受け入れてほしいと。
 
 
ヨーロッパはアフリカ、アメリカなどは南米からの移民に悩まされているけれど、これも先進国の豊かさのために他の発展途上国に負担や犠牲を転嫁していた事が、目に見える形で先進国に異変が現れ始めた。
 
 
先進国は豊かな暮らしや成長を目指す暮らしを考えて、発展途上国辺りには厳しい暮らしを我慢してもらう形が保てなくなってきた。
豊かな暮らしにだけ目をやり、そのために生じた破壊の歪みを見ない事にしていたのに、人々は徐々に異変を感じるようになってきた。
 
 
取れる資源が無くなった時、資本主義に欠かせない成長が出来なくなる。
 
日本は資源がない国であり、他国からの輸入あってこその国なのに、輸入できる資源が無くなればもう立ち行かなくなる。
 
成長など不可能になる。
 
 
でも資本主義は成長して利益を出して儲ける事がすべてだから、それでも何らかの資源を使って利益を上げ続けようとするのでしょう。
 
 
会社が利益を求め続けて、飽くなき成長と利益を目指すこの資本主義の世界のお陰で便利な世の中になりました。
 
 
でも人間の欲は限りが無いから、もっと便利なのが欲しい!もっと!もっと!と際限がない。
至る所で広告が流れ、人々の欲求に常に刺激を与えられてしまう。
 
欲望が尽きないから、会社は彼らの欲求を満たす製品を開発し、大量の資源を使ってそれで最大限の利益を求める。
 
別に生きていく上で必要のないものであっても、儲けるためにボツワナとかコンゴ辺りからダイヤモンドを掘り続けたりですね。
 
 
それが資本主義であり、成長を目指す国においての基本となっています。
 
みんな成長が好きだから、もう成長をやめようよと言っても危険思想とみなされるだけでしょう。
 
 
もちろん社会の成長によって、信じられないほどの豊かさを多くの人が享受できるようになりました。
とても幸せな事だと僕は思う。
 
しかし、成長を求め続ける限り環境は破壊され続け、その先に待つのは住めない環境になった地球なのではないかと。
 
 
そしてまた、資本主義は必ず競争の社会だから勝者と敗者が分かれてしまう。
単純に行きつけば1強になるわけですが、広げられた格差により苦しめられる人々が増えれば、社会は不安定になってあちこちでテロの危険が出てくる。
 
令和になって、京アニ放火事件や大阪のクリニックでの放火事件のようにもう何も失うものが無い無敵の人間が恐ろしい犯罪を犯してくる。
 
 
限りない豊かさの陰の部分が顕在化して、人々は途方に暮れる事になる。
 
 
社会主義も歴史的には失敗したけど、資本主義は気付かないうちに時間をかけて取り返しの付かない失敗に向かっていくものなのかもしれない。
 
色々環境の取り組みは行われていますが、結局は経済優先あってのものであり、成長を目指すという点は変わらないので環境破壊の根本は変わらない。
 
 
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7月20日の第251号.昔はいろんな年金を貰えたのに突然に複数受給禁止となったが、例外的に複数貰えてる事例。

7月27日の第252号は「他人のせいで死亡し、遺族年金が発生した場合の年金支払いは最大3年間全額停止が基本だが…」。

7月1日(号外)戦後以降の物価上昇の経緯と、将来は一体いくらの年金が貰えれば安心なのかという問い。を発行しました。

7月6日の第249号.「昭和41年4月1日以前の人の年金に加算金を付ける理由と、漏れた年金記録を訂正する時の損」を発行しました。
 
7月13日の第250号.2つ以上の障害で貰う障害厚生年金と、障害年金受給者と離婚する時の年金分割(あと振替加算)。

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