非正規雇用者の厚生年金加入の促進は彼らの老後の貧困を避けるためでもある | 年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座

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知れば知るほど奥深い年金制度!
僕も日々勉強ですが、一人でも多くの方に年金の事を知って欲しいと思います。
年金は…正確に書くように努めてはいますが、少しでも年金の事を知っていただければ幸いであります。
一緒に年金について考えてみませんか?

こんにちは!
年金アドバイザーのhirokiです。
 

 
・まぐまぐ大賞2021語学資格部門2位と知識ノウハウ部門3位のダブルで頂きました(6年連続受賞)
本当にありがとうございました^^
https://www.mag2.com/events/mag2year/2021
 

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では本日3月2日20時発行の有料メルマガご案内。

第231号.著しく増加した非正規雇用者の厚生年金適用と、年金に組み込まれた所得再分配機能

・事例と仕組みから学ぶ公的年金講座(月額770円税込み毎週水曜日20時にメルマガ発行)
まぐまぐ大賞2020・2021受賞。
途中で登録されてもその月の発行分はすべてお読みいただけます。

https://www.mag2.com/m/0001680886

 

 

 


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(概要のみ)


もうそろそろ就職の季節の春がやってきますが、就職というと正社員っていうイメージですよね。

正社員で働くのが普通という考え方はまだ根強いものですが、現代は正社員で働く人ばかりではなく非正規雇用者の人が全雇用者の4割を占めるようになりました。

約2200万人程の人が非正規雇用として働いています。

男性の雇用者の2割、女子の雇用者の5割が非正規社員。


昔からそんなに非正規雇用者が多かったのかというと、そうではなくバブル崩壊以降に急増していきました。

会社も経営が厳しくなっていく中で、どうしても人件費を安くするために正社員ではなく非正規雇用者に置き換えていきました。
年功序列で給料ばっかり高い社員はリストラですね…^^;


非正規雇用者であれば、正社員に比べて給与を安く抑える事が出来ますし、賞与を支払わない事がほとんどです。


原料だけでなく労働のコストを下げる事でできるだけ安い商品を提供する事が出来ます。
中国あたりのとてつもなく安い商品と競争するには、コストを下げるしかない。


日本などの先進国は給与水準が高いので、海外の発展途上の安い労働力を求めて日本企業が東南アジア諸国や中国に出て行って、現地で生産する事も今では普通となりました。

しかしながら日本企業が海外で生産するから、日本の雇用の場が減って失業者が増える事にもなり、日本の産業が衰退する産業の空洞化が問題となっています。


あと、安い給料で働かざるを得ないから、日々の生活を送る事が厳しい人が増えてしまい、生活保護水準のお金すら貰えないワーキングプアも増えていきました。

当然日々の生活すら厳しいものになると、国民年金保険料を払ってる余裕すらないという事になります。
もちろんそういう場合は免除制度を利用して、未納を回避する事が大切です。


とはいえ、保険料を支払わないとか免除期間が多いという事は将来の年金給付が減る要因になるので、とても危険な事ではあります。

日々の生活をギリギリ送るだけの給与しかないというのは、今現在だけの問題だけでなく将来年金を貰う時にも貧困に繋がってしまうのです。


非正規雇用の問題は、彼らが将来の年金世代になった時の貧困を招きかねないという事です。


じゃあ貧困を回避するにはどうするかという事で、現在はその非正規雇用者の厚生年金加入促進の方向を促しているわけです。


厚生年金に加入すれば、国民年金からの基礎年金だけでなく報酬に比例した老齢厚生年金を貰う事が出来るからですね。


平成10年過ぎたあたりの結構前から、非正規雇用者の人も厚生年金に加入させるために条件を緩和させていこうとしていたんですが、非正規雇用者を多く雇っている産業界から強い反発があってそれが出来ませんでした。

厚生年金は会社も半分の保険料を負担しなければならないから反発するわけですね^^;


でも、いつまでもその抵抗に負けてると今の若い人たちの老後は貧困に陥り、多大なる社会の不安を招きかねません。


今の会社にとっては安く彼らの労働力を使ってメリットを享受しておきながら、将来の事は知らんぷりじゃ無責任ですよね。

安く使われて放り出された彼らの貧困が多くなれば、国民の税金を使って保護しなければならなくなる。


会社が彼らを社会保険に加入させずに済んだツケを、国民の税金を使って支払う事でいいのかって話です。


さて、社会保障には所得高い人から所得低い人への所得再分配という機能があります。


所得再分配というのは例えば所得税なんかは所得多い人のほうが高い税率を課されて、所得低い人ほど税率低いですよね。

このようにして所得格差を縮めたりしています。



厚生年金にもそのような機能が組み込まれており、過去に所得が低かった人ほどできるだけ高い年金になるようになっています。

もちろん厚生年金は給与に比例する年金なので、高かった人のほうが多い年金を受け取れますが、その原則は守りつつ過去の給与が低かった人にはできるだけ手厚くなるようにしています。


なので、本日3月2日の有料メルマガではその比較を事例で考えてみたいと思います。



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まぐまぐ大賞2020・2021受賞。
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3月2日の第231号は「著しく増加した非正規雇用者の厚生年金適用と、年金に組み込まれた所得再分配機能」

3月9日の第232号は「障害基礎年金事例と、障害厚生年金受給者が複数の傷病を負った時」

3月16日の第233号は、「すべての人が何らかの年金に加入した国民年金創設時と、年齢的に国民年金に途中から加入する事になった人」

3月23日の第234号は「年金の下落と、年金額変動の仕組み(1)」

3月30日の第235号は「年金の下落と、年金額変動の仕組み(2)」


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