夏野菜の収穫と自家採種(ウリ科編) | Caffe-terrace garden

Caffe-terrace garden

~自然農法を採り入れた農耕やガーデニングの奮闘記~

盛夏で畑の土は水不足気味ですし

人の体でさえ猛暑は過酷です。

 

炎天下の日中を避けて

日の出から午前中かそれとも・・・

日差しが少し和らぐ15:00から日暮れまでの間か・・・

 

どちらも気温が下がると

人の汗を感じ取って蚊がまとわりついてきますよね

動き回り易くなっても

耳元で不快な羽音を聞くとイラっと来ます。

 

ウリ科のっほとんどは水切れて萎れ

辛うじて根元が被覆できている株だけが

茎や葉の勢いがいいですね。

 

いずれも同じ品種のキュウリ(品種:ガーキン)ですが

一週間に一回ペースの畑作業では

熟れすぎて肥大した後に収穫する羽目になります。

 

本来はこの程度でも大きいくらい

 

抑々がピクルス加工用の短形キュウリなので

長さにして10cm程度で収穫するほうがいいんです。

 

肥大したからといって丸ごと漬けられないのなら

スライスしてサラダや酢の物・炒め物に使えるので

扱いやすくて重宝していますけどね。

 

 

形が樽型で黄色く熟れた野菜はマクワウリで

品種は「奈良一号(ならいちごう)」です。

 

収穫は黄色く色付く頃が目安なのですが

熟れた甘さが増した状態で収穫するととてもおいしい。

 

一昔前では子供のおやつ?

縁側に座ってかぶりつくのが垂下なら

片手に持って食べら浮いていたのが甜瓜だったとか

 

実際に糖度を想定すると11.8°(brix)ですが

自然農法で約12~13°(brix)の値を示せば上出来です。

 

これらウリ科は虫媒受粉で実を付ける傾向にあるので

キュウリやマクワウリの夫々他品種が近くにあれば

交雑する可能性が高くなります。

 

そのため狭所圃場での栽培は

自家採種の難易度が格段に上がります。

 

であれば話は簡単で

品種を一つに絞ればいいだけのことですし

キュウリに至っては抑々が栽培期間が短いので

集カウ時期をずらして作付けすれば

交雑の心配は回避できます。

 

どちらの自家採種も

果が完全に熟れたた摘み取ってタネを取り出せばいいだけ

上手に熟れさせることができれば程よく発酵した香り

少しでも雑菌が混じれば果肉が腐臭を放ちます

 

なぜ完熟を待つかというと

早熟でタネを取り出すと熟が足りないタネになるので

果の早熟どりは追熟が効かないからですね。

 

スイカやカボチャと違って

キュウリやマクワウリのタネは外皮が柔らかいので

保存にはある程度の張りや硬さが求められるので

タネが成熟してから果を回収したほうがいいですね。

 

そうやって取り出したのがこちら

熟した果から取り出したのマクワウリのタネです。

 

ウリ科採種のコツは

・早熟じゃなく完熟を待つ

・他品種を混植しない

・最盛期に実った程よいサイズの果を選抜する

 

 

注意事項

動画サイトに購入したウリ科からタネを採種して

発芽させる投稿を見たことがあります。

この行為自体違法ですからね

 

市販のウリ科でも

メロン・スイカ・かぼちゃは大半がF1品種で占められ

更に品種登録されており育成権が発生しています。

つまり、喩え興味本位の発芽行為でも

登録品種の自己繁殖とみなされ種苗法違反となります

 

更に自己繁殖しても同じものは育たないので

くれぐれも市販のウリ科から採取しないことです。