毎回毎回タネを購入している人にすれば

自家採種などは気にも留めてないことでしょう

 

中には固定種の自家採種継代は「先祖返り」が起こり

旨味が劣り始めるという考えもありますが

それは杞憂に終わるかもしれないですね。

 

ともあれ

病害・風水害に負けない丈夫な野菜というのは

意外と自家採種時の選抜を経て採取したタネであり

更に採取したタネが数世代を経れば経るほど丈夫になる。

だから

自然農法で採取した固定種のタネは消毒せずとも育つ。

 

F1のタネは肥料や消毒が不可欠となります。

種子に塗布された防腐?消毒薬は水溶性のため土中浸透しやすい

結果、無農薬といっても薬剤塗布されたタネを使えば

広義的に無農薬栽培とはいいがたいかもね

更に微量でも繰り返せば毒性は土中蓄積されます。

 

では洗えばいいのか?

塗布されれば外皮から浸透し胚芽や胚乳に蓄積落としきれない

仮に塗布された分だけを洗い落としても 

それを家庭雑排水として流す?毒を?

 

 

 

こちらは今年収穫が始まったオクラです

品種は東京五角オクラだと思います。

 

自家採種を始めて8代以上のタネを撒いて育てました。

オクラのタネは通常は直播といっても点蒔きして間引く

 

つまり

端的に言えば同時に蒔いて自然淘汰するという方法ですが

ある意味タネの熟度の違いを直播して見極めるのでしょうね

 

私自身

タネを撒いて発芽した中で

自発もしくは何らかの影響を受けて枯れない限り残す主義なので

間引かなければならないのであればタネになる前に選ぶ。

 

喩えオクラのように放任しても採取できるとしても

手を抜きたくないので選抜します。

 

その手順は・・・

 

オクラが育ってきたら

全株の下側に実る1~2番莢は早めに収穫しておきます。

 

収穫が最盛期を迎え始め3番莢以降が実ってきた株の中で

生長に勢いがあり着果数が多い株を選抜し

その株の中でも曲がりや食害のない丈夫な莢を選抜して残します

それ以外の莢は適宜収穫・・・

 

莢が充実し枯れてきたら摘み取り

中のタネを取り出したら沈殿選別で浮いたタネを取り除く

※この場合、水に浮くタネはゼロに近い

 

此処までの選抜採種法で世代を継いでいきます。

 

すると

間引きすることなく蒔いたものは丈夫に育ち

ポットで育てた苗を植え付けてもしっかり根を張ります。

 

※ポット育苗後に定植する場合、

 ポット内で根が回らないうちに植えつけると活着が早い

 

オクラは移植を嫌うのでポットで育苗定植は不向きでしょうが

ポット育苗ができるようになることで

最適な株間を確保した育て方ができるかもしれないですね。