大蒜の収穫(その3)…自家採種と継代 | Caffe-terrace garden

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~自然農法を採り入れた農耕やガーデニングの奮闘記~

前回は、土壌や環境適応性について述べましたが

抑々大蒜というのは

抗菌応力の高い作物の一つです。

 

それが病害に侵されてしまうというのは

土壌環境が異変を起こしているかも?

・・・と考えてもいいかもしれませんね。

 

土壌が「元気」であれば

通常の栽培量よりも鱗片数を新規に増やした場合

鱗茎の分裂は一球につき6~8片に分球します。

仮に新規で100個の鱗片を投入すると

単純計算で100×6=600個の鱗茎が育つことになります。

その600個それぞれが6~8個に分裂するので

鱗片は600個×6=3600個となります。

 

所詮、机上の計算結果なので

保存中の損耗は考慮していません

 

土が健康であれば鱗茎(鱗片)の傷みは少ないけれど

元気が足りない土壌では

収穫時に異変がなくても保存中に傷む鱗片が増えます

 

元々が水分がある作物なので

適度な乾燥が必要ですね

 

つまり収穫するときのタイミング

収穫後の追熟と追熟後の保存状態

このケア次第で損耗率を減らすことは可能でしょうね

 

栽培用のタネ球根(鱗茎)の選抜

収穫した大蒜から次期栽培用を選抜する場合

鱗片が6個以上分裂している鱗茎で

比較的大きな鱗茎を選んでおくといいかもです

そして、

 

保存中の損耗を考慮し

その次に大きなクラスを余分に残し

選抜から漏れた鱗茎を食材に使うといいかも

 

では・・・なせ大きい鱗茎を選ぶのか?

 

それだけ肥大する力と均等に分球する力があり

病害を起こしていないのであれば

その形質は分球した鱗片にも受け継がれているはず

 

新規に投入するよりは

確実に環境順応しているから活着も早いと考えています

 

 

捕捉・・・鱗片の外皮はどう扱う?

栽培時に鱗茎を割って鱗片を植える際

鱗片を外皮を全部剥きとって植える方法が増えています

 

剥こうが剥くまいが

栽培に影響なければ問題ないです

ただ・・・

なぜ?外皮があるのかを考えれば

 

外皮を剥いた状態では

大変柔らかいく瑕がつきやすいため

その傷一つで作付け中に傷むことも考えられます

 

通常は剝かないまま植えていたのですがね~

これに際しては様々な思惑もあるのでしょうが

鱗片状態を確認する意味では剥いてもいいけれど

せめて皮一つ分は残す程度の

配慮?・・・遠慮があってもいいかもしれないですね