昨年2月に3話で放映され、今回5話のシリーズ2が放映された。
何といっても、雪のように透き通るように白い肌が雪景色に映える山田杏奈が主演。
鮮烈デビューを飾った「ミスミソウ」、話題の「ゴールデンカムイ」と、本当に雪映えする女優さんだ。
まだヒロインの発表が無い2027年後期のドラマが獣医師が主人公とのことで、山田杏奈がこのドラマで獣医師の役をやっていることから、まさかの主演とのうわさもあるが、一応オーディションらしくその可能性も少ないか。いっそのことやってもらいたいが。
山田杏奈。童顔からは想像できないほど、経験豊かな女優さんだ。
前回のシリーズ1は山田杏奈演じる岸本聡里が大学に入って仲間と出会うまでだったが、今回はその後大学を卒業し獣医師となり、畜産業の過酷な現実に直面し、苦しみながらも獣医師として成長していく姿を描いている。
NHKらしく、ただヒロインが苦悩しながら成長していくだけにとどまらず、割り切れない現実に徹底的に打ち負かされる姿も描いており、山田杏奈の女優としての実力がいかんなく発揮されたドラマに仕上がっている。
特に3話~5話の口蹄疫にかかった酪農農家のお話が攻めた内容でネットでも話題になっていた。
温水洋一演じる折原牧場の牛が口蹄疫にかかり、幼馴染で家畜保健衛生所の職員・犬飼(上川隆也)が聡里らとともに牧場に訪れるシーン。
こういった事案では鳥インフルエンザなどと同様に、牧場の牛全頭を殺処分して感染被害の拡大を防ぐ。ニュースではその事実と、殺処分した後の処理の状況だけが報道されるが、ドラマで映し出されたようにその裏には過酷な現実が存在している。
何とか全頭処分を見逃してほしいと泣きつく折原(温水洋一)に、犬飼は内心では幼馴染の気持ちを慮りながらも、職務を全うし全頭殺処分を指示する。
この殺処分を淡々と実行していくシーンが胸に強く迫ってくる。自らが子牛を取り上げた聡里は、一度はひるみながらも獣医師としての覚悟を決め、牛たちを一頭一頭、処分していく。
牛のつぶらな瞳のアップや、注射を打たれた後に崩れるように倒れていく牛たちの光景は、涙なしでは見られない。
山田杏奈の泣きの演技が、更に悲しみを深いものにする。
今回のお話は、気持ちが沈んでいる時にはちょっとしんどいお話だったかもしれない。
最終回ではずっと殺処分のことで気持ちの奥に傷を負っていた聡里を、夢の中で死んだおばあちゃん(風吹ジュン)が優しく慰めるシーンがある。ここでも山田杏奈の泣きの演技が全開。彼女はいつも心から泣いている。だから観ている方もつい、もらい泣きしてしまうのだ。
シリーズ2の出演者には渡辺哲や根岸李衣がちょい役で登場。
また、シリーズ1からの出演者では今回、折原牧場の折原夫妻の孫・七海役の大原愛陽が大活躍だった。
殺処分される牛を前に必死に抵抗する、ピュアな少女の役を全身で演じており、彼女の演技で酪農家の切実な想いが良く伝わったと思う。時代劇に似合う顔立ちをしているので、ぜひ、NHK大河などでも活躍を期待。
大原愛陽。まだWikiもないほどの新人。
セリフもしっかり言えるし今後に期待。
真面目なNHKのマジメなドラマ。こういう小佳作を今後も楽しみにしたい。



