6年の時を経て帰ってきた、ウザいニートの岸辺満。

生田斗真の端切れよいセリフ回しと、ウザいのだけど憎めないキャラが絶妙だった。

今回のドラマはレギュラードラマのその後の岸部家・秋葉家が直面するある問題=喫茶ポラリスの売却問題を中心に、いつものゆるい人間模様が描かれる。

 

金子茂樹脚本のこのドラマの魅力は、独特のキャラの主人公・満のみならず、その姉の秋葉綾子とのほんとどうでもいい内容の兄弟げんかや、清原果耶演じる秋葉春海が見せるナチュラルでどこの家庭でも見られる子供らしい反応など、すべてが肩の力が抜けていて、まるで親戚のゴタゴタを、しょうがないなあ、、、と傍観しているような感覚になれるところだろうか。

 

今回も出演者はレギュラードラマとほぼ同じ。

岸辺房枝(原田美枝子)、秋葉光司(安田顕)、Barクラッチの駒野海星(杉野遥亮)、牧本(西村まさ彦)らが出演。前後半の2時間ドラマなので登場人物は最小限に抑えられた。

 

小池栄子は同じ金子茂樹脚本の「コタツがない家」で主演し、キレのある演技でホームドラマの女王ともいえる貫禄を見せた。

安田顕の本当に人の良い夫、原田美枝子の上品なおばあちゃんも健在だ。

そういえば、前作では倉科カナがBarクラッチのオーナー役で出ていたのをすっかり忘れていた。。。

 

清原果耶はさすがに6年前はまだ子供っぽかったが、今回ではすっかり成長して時の流れを感じさせてくれる。もちろん、女優としての成長も。

彼女は主演作よりも、もしかするとこのドラマの春海のような、ちょっとクセ強な役の方が味が出るのではなかろうか。

さもなくば、「透明なゆりかご」のような、がっつり重い作品での主演とか。

いずれにしても、このドラマでの清原果耶の存在は大きい。

あのひねくれ者の満が姪っ子春海には、なんだかんだ言っても優しい。

その満を掌で転がすような春海が、とても魅力的なのだ。

 

清原果耶。6年経ってすっかり大人になりました。

 

物語は最後の最後に満の不退転の決意により、ポラリス売却が撤回されるというどんでん返しで幕を下ろす。

この感じだと、また続編を作ってもいいような終わり方だ。

もちろん、ファンとしてはその流れはウェルカムである。

満と彼を取り巻くファミリーをまだまだ見続けていたい。

 

最期に、共演美女を探せのコーナー。

白本彩奈。Barクラッチの従業員役。

ベラルーシと日本のハーフ。170cmの長身。

トップコート所属。まだ若いのでこれからが楽しみな女優さん。