たまやんが面白いので観ろというので、言われるがまま観てみた。
生田斗真自身、よく知らなかったけどほんとにめんどくさいニートの若者を上手く演じていて楽しむことができた。
大きな事件が起きたりせず、普通の人々の普通の日常を描き、特異なキャラの面々がやたらとどうでもよいことで揉めたり、笑ったり、悲しんだりする。。。。。
ついつい、「結婚できない男」を思い出してみたり。
あのドラマも脚本と演者の演技力で勝負のようなドラマだったが、本作もそれに匹敵する出来のドラマだった。
生田斗真演じる満は、どう見ても人から好かれるタイプではないが、根っからの優しい性格で意外に周囲の好感度は高い。
ただ、実際にこういう人間がいると、まず疎んじられるだろう。
「結婚できない男」の桑野信介も間違いなくそうだ。
身の回りにいたら腹立たしいことこの上ない。
だが、最初はそう思っていたが1話で姉ちゃんである小池栄子演じる綾子が出てくると、評価は一変する。綾子の無茶苦茶な横暴ぶりを見ていると、満が正しいことを言っているような錯覚に陥るのだ、、、、、(実際は二人とも無茶苦茶だが)
この二人に母親役の原田美枝子(美しい・・・・)、綾子の夫役に安田顕が絡み、なんともユニークな家族の愛憎劇が繰り広げられる。微笑ましいエピソードばかりだが、そこに清原果那が娘として加わり、4人の大人の絆が深まっていく過程が見どころ。
清原果那を見ていると、中高生時代の娘を思い出す。
この年の女の子は、世界一、いや宇宙一扱いづらいだろう。
そんな娘ももう来年には社会人、、、時のたつのは早い。
限られたキャスト、狭い町内という舞台、主人公はニートで特別な人間ではない、、、、
こんな前提条件でこれだけ楽しめるドラマを作れるのだから、脚本家の金子茂樹、恐るべしである。
そして、その難しい制約の中で、お互い憎み罵りながらも、次第に家族の絆を確かめあって行く岸辺家と秋葉家の日常を演じた5人の演技力の確かさで楽しめるドラマ。
こういうドラマを観るとほっとするね。
二人は血のつながらない親子。
父と娘って一時期遠くなるのだけれど、分かり合うと近くなるものなんだよな、きっと。
清原果那の役者としての将来性が垣間見れた一作だった。