もやしの見学にいらした野菜ソムリエのたしろゆきこ様が飯塚商店の「ありのままのもやし栽培キット」を使ってもやしを栽培しています。

 

 緑豆もやしも育てたのですが、ここでたしろさんから写真と共に質問がありました。

「発芽してから5日目あたり、豆の部分がピンク色になってきました。原因は何でしょう?」

との、ご質問がありました。

 

 この豆が色づくのは緑豆の特性です。病気ではありません。不思議なこと豆の産地(品種も?)の違いでにこの色が出るときと出ない時があります。冬場、気温が低くてもやしの生育が遅れているときによく現れます。ここで私もよく確かめたいのでたしろさんに仕込みの浸け込み時間を12時間から18時間に伸ばしてみたら?と提案してみました。

 

たしろさんが試してみましたが、やはり3日目からピンク色になってきました。発芽とは関係ないのかもしれません。そこでもう3日様子をみてもらいました。

 6日目、もう十分食べられる長さですが、まだ少し豆の部分が赤いです。豆の大きさを見て、もう一日様子を見てくださいとお願いしました。

 そして7日目、もやしは細く長く伸びましたが豆は小さくなって色は消えてきました。

やはりこの緑豆の生長段階の変化なのでしょう。私どもも通常の生育状況であれば発芽から1週間で収穫します。緑豆もやしにとって発芽して7日は必要な生育期間なのでしょう。

 たしろさんはその後ももやしを伸ばしていてくれて、これは8日目です。

まだ食べられますけど、ここまで緑豆もやしを細長くしちゃうと、一般の緑豆もやしと違い過ぎてさすがにスーパーでは売れないでしょう(笑)。

 

 一般に緑豆もやしは8日から10日、さらに12日かけて育てる、という生産者もいるようです。上記の生長だと考えられない生育日数ですが、やはり今の日本のもやし事情では生長を抑え、もやしを太くする植物ホルモンエチレンはまだまだ必要とされているのでしょう。