こんにちは、澤田英語学院のMattです。
英検準1級や1級の長文問題を読んでいると、
「あれ、これ知ってる!」という話題が出てくる一方で、
“実はその裏にこんな秘密があったのか”と驚かされることがあります。
身近な技術や動物の行動、日常の仕組み――。
英検の読解文は、私たちが当たり前と
思っていたものに新しい視点を与えてくれる教材なのです。
🧠 「知らない」を楽しめるかどうかが勝負
2025年度第2回の英検準1級では、
**「zoopharmacognosy(ゾーファーマコゴノーシー)」**
という難しい単語が登場しました。
「動物が自分の体を治すために薬草や鉱物を使う行動」
――つまり、動物の自己治癒行動を指す言葉です。
一見「読めない」「聞いたことがない」
と感じる言葉ですが、
実は本文中には必ずその説明や例が与えられています。
たとえば、「犬が草を食べて体調を整える」
「チンパンジーが寄生虫を治すために苦い葉を選ぶ」
といった身近な行動を通して意味が明かされていく。
つまり、“わからない言葉”を
手がかりにして学ぶ姿勢こそが、
英検上級者に求められる力なのです。
💬 「新しい知識への感動」が読む力を育てる
テストで難しい語が出た時、
多くの受験者は「わからない」
と焦って手が止まります。
でも、普段から新しいことに興味を持ち、
知らないことを面白がれる子は、
そこから推測し、理解を広げていけます。
英検の長文は、まさにその“知的好奇心”を
測っているのです。
だからこそ、日常生活の中で
「へぇ、そうなんだ」と驚いたり、
「どうして?」と質問したりする
習慣がある子は、読解力が自然に育っていきます。
🌱 家庭でできる“未知を楽しむ習慣”
保護者の方にぜひ意識していただきたいのは、
**「知らないことを楽しむ空気を、
家庭の中につくる」**ということです。
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ニュースで新しい発明を見たら、「これってどうやって動くんだろうね?」と一緒に考える。
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動物のドキュメンタリーを見ながら、「人間にも似てるね」と共感する。
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子どもが質問したとき、「それは知らなかった!」と大人も一緒に驚いてみせる。
その一言が、子どもの「学びたい」というエネルギーを何倍にもします。
🌏 英検が教えてくれる“生きる力”
英検の長文は、
単なる英語の読解問題ではありません。
それは「変化の激しい世界をどう生き抜くか」
を教えてくれる、思考力の訓練でもあります。
これからの時代、AIや科学技術が急速に進化し、
社会はますます予測不能になります。
そんな中で本当に強いのは、
「知らないことにワクワクできる人」。
英検は、まさにその
**“新しいものを楽しむマインド”**
を育ててくれる試験なのです。
💡 まとめ
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英検の長文は「未知を楽しむ心」を問う。
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難しい単語も必ず説明がある。「わからない」を恐れず読み進める姿勢が鍵。
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家庭での「一緒に驚く・一緒に調べる」が、子どもの知的好奇心を支える。
お子さんの「なんで?」「どうして?」を大切に。 その問いこそが、英語力だけでなく、世界を生き抜く力の源になります。
✍️ 澤田英語学院 学院長 Matt(澤田) 英検・TOEFL・TOEIC専門/那覇・首里
