🌍好奇心は「力」になる。
ただしそれを活かすには、「軸」が必要です。
― 外来種を放った天才が教えてくれた、これからの英語学習の本当の価値―
こんばんは、
澤田英語学院のMattです。
突然ですが、「スポンジーモス(spongy moth)」という外来種をご存知でしょうか?
2024年度第3回の英検準1級の
内容一致問題”From Songy Moths to Astronomy”にも登場していますが、
現在もアメリカ東部の森林に深刻な被害を与えているこの蛾を、
実は一人の“好奇心旺盛な科学者”が、19世紀に誤って自然界へ放ってしまったのです。
その名は、エティエンヌ・トルーヴェロ。 彼は当時、絹産業を発展させようと新しい蚕を
交配する研究を行っていました。
しかし、飼育施設が嵐で破壊され、
逃げ出した蛾が今なお生態系に
甚大な影響を及ぼしているのです。
🧠天才の失敗が私たちに教えてくれること
トルーヴェロの人生には、二つの側面があります。
-
一つは、天文学者としての華々しい功績。
数千もの天体イラストを描き、科学と芸術を融合させた業績は今も高く評価されています。
-
もう一つは、無意識の過失がもたらした環境破壊。
小さなミスが、100年以上にわたる大問題につながったのです。
この物語が示しているのは、
「知識」や「好奇心」だけでは不十分だということです。
**“正しく判断する軸”としての倫理観や
多面的に物事を見る力が、未来を左右する”**のです。
📘文系・理系を超えて求められる力
これからの社会では、どんな分野に進もうとも、以下の3つの力が問われます。
-
好奇心(Curiosity)
-
世界をよりよくしようとする情熱
-
-
倫理観(Ethics)
-
その選択が誰にどう影響するかを想像する力
-
-
客観視(Critical Perspective)
-
情報を一方向からでなく、別の角度から見る柔軟性
-
この3つは、今や**「英語力」と並んで不可欠な教養**です。
✏️なぜ「英語」がそれを育てるのか?
世界の情報の多くは「英語」で発信されています。
例えば、トルーヴェロの功績と失敗の詳細も、
日本語では一部しか報道されていません。
しかし、英語を使えば、
-
地球規模の環境問題や科学ニュースを一次情報で読める
-
他国の視点や意見に触れることができる
-
問題を「自分ごと」として考えられる
ようになります。
これは、英語が単なる「科目」ではなく、
思考の入口であり、世界への扉だということを意味しています。
👨👩👧保護者の皆さまへ
お子さまがどんな道に進もうと、
世界は必ず「英語でつながって」います。
そして、これからの時代に必要なのは、
英語を“受け身で解く力”ではなく、
能動的に読み、考え、発信する力です。
トルーヴェロのように知識と情熱があっても、
「見えない影響」に気づけなければ、
その力はマイナスにもなり得ます。
だからこそ、英語を通して
世界の問題に目を向ける習慣を、
今から一緒に育てていきませんか?
澤田英語学院では、
英検や受験のその先まで
見据えた英語教育を行っています。
未来の選択肢を広げるための
“考える英語”、始めてみませんか?