こんばんは、
澤田英語学院のMattです。
最近の英検準1級の英作文が難しくなっていると、
よく言われますが、たしかに政治・経済のトピックが多いので、
中学生や高校生には、難しい問題が多いですね。
2023年度第3回の英作文は、
政府は若者を選挙で投票することを促すためにもっとすべきですか。
なので、まず日本の政治、特に選挙や投票に関する
背景知識がどうしても必要になってきます。
そこで、いまの日本の問題の一つである
「シルバー民主主義」を見ていきましょう。
日本を含む多くの先進国では、
高齢化社会が進行し、
政治的な意思決定が
高齢者の利益に偏りがちな
「シルバー民主主義」の問題が顕在化しています。
この状況の中で、
若者の投票を促すことは、
民主主義のバランスを取り戻し、
より多様な世代の声を
政治に反映させるために非常に重要です。
しかし、若者に投票を促すことは
本当に効果があるのでしょうか?
**若者の投票促進の効果**
1. **政策の多様性**:
若者が投票に積極的に参加することで、
教育、雇用、環境保護など、
若者が直面する問題に対する政策が
政治の議題に上がりやすくなります。
これにより、政策の多様性が増し、
より広い世代のニーズに応える政治が
実現可能になります。
2. **政治参加の意識向上**:
若者に投票を促す取り組みは、
若者自身の政治への関心を
高めることにもつながります。
政治への関心が高まることで、
より多くの若者が政治参加を志向し、
将来の政治家や政策立案者としての
道を選ぶきっかけにもなり得ます。
3. **民主主義の活性化**:
若者の投票率が上がることは、
民主主義の活性化にも寄与します。
多様な世代からの意見が反映されることで、
より公平でバランスの取れた社会の
実現に向けた議論が活発になります。
**課題と対策**
しかし、若者に投票を促すことには
いくつかの課題があります。
政治への関心の低さ、
投票手続きの煩雑さ、
政治への不信感などが挙げられます。
これらの課題に対処するためには、
以下のような対策が考えられます。
**教育の充実**:
学校教育において、政治教育を充実させ、若者が政治に関心を持ちやすい環境を作る。
**投票手続きの簡素化**:
オンライン投票など、投票手続きの簡素化を図り、投票へのアクセスを容易にする。
**若者向けの政治コミュニケーション**:
SNSを活用した若者向けの
政治コミュニケーションを強化し、
政治への関心を喚起する。
シルバー民主主義の問題に対処するためには、
若者の投票を促すことが非常に重要です。
若者の投票率を上げることで、
政策の多様性が増し、
民主主義が活性化されることが期待されます。
しかし、そのためには、若者が政治に関心を持ち、
投票に参加しやすい環境を整えることが必要です。
若者一人ひとりが政治に関心を持ち、
積極的に声を上げることで、
より公平でバランスの取れた社会の
実現に近づくことができるでしょう。
そのためにも、
保護者が模範となる
行動を示すことが大事です。
保護者自身が投票に行く姿勢を見せ、
政治参加の重要性を実践すること。
そして、投票にどんな意義があって、
どういう理由で政治家を選ぶのか
押し付けるのではなく、
自由に議論できる雰囲気を作ることが
最優先だと思います。
子どもたちは保護者の行動を見て学ぶため、
保護者が積極的に政治参加する姿勢を示すことで、
若者の政治参加への意識も高まります。
Where there is a will, there is a way.
(為せば成る。)
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