焦らず我慢の時 | 松山英樹応援ブログ

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7戦連続予選落ちせず調子安定
~松山英樹は焦らず我慢の時(羽川豊「プロの眼」より)

「松山英樹はいったいどうしちゃったんだろう」
と、ハラハラしてるファンも多いでしょう。過去2勝の「フェニックスオープン」は直前の優勝予想で2番手に挙げられ、初日は周囲の期待に応えて久々に13位と好発進でした。ところが2日目は「何をやってもうまくいかない」と一度もオーバーパーがない会場で74をたたき、カットラインの55位まで後退。それでも予選は通過して、終わってみれば16位。4日間通して安定したスコアで回れないもどかしさがあります。


そんな傾向は2020年の初戦から続いており、「ソニーオープン」は初日103位と大きく出遅れて12位フィニッシュ。2戦目の「ファーマーズインシュアランス」も初日87位と出遅れ。2日目に17位まで順位を上げながら、3日目にまた崩れて50位後退と好不調の波が日替わりで、いい流れが続きません。

しかし本当に調子が悪ければ、順位を上げることも、予選通過もできません。今は壁を乗り越えるための一歩手前であり、じっとガマンする時だと思います。

昔、青木功さんが「ガマン、ガマン」とよく言ってたのを思い出します。ゴルフは思い通りにいかなくなって、取り組んできた課題をあきらめてしまうと、いい流れがこなくなる。冷静にプレーを続ければいつかきっと報われる。それまでガマンして待つことが大事というわけです。

データを見ればパットが足を引っ張っているのがよくわかりますが、グリーンは乾燥や風が吹いても毎日スピードが変わり、選手のバイオリズムもあります。グリーンの変化に対応して、いかに早く距離感をつかむかが問われます。

今の松山は、よく言えばメジャーに勝つ前の試練の時であり、悪く言えば修正ポイントが明確に見つかっていない状態です。米ツアーは選手層が厚く、勝つのは容易ではありません。もちろん毎週のように優勝争いなど、トッププロでも難しい。そんなフィールドで今季も7試合連続で予選落ちなしです。ゴルフ内容は確実に上向いており、何も心配することはありません。見守ってやりましょう。
(日刊ゲンダイ2月4日付け)