恩師 Jeff Libengood | 伊藤和磨オフィシャルブログ Powered by Ameba

伊藤和磨オフィシャルブログ Powered by Ameba

伊藤和磨オフィシャルブログ Powered by Ameba

 生涯で何度か人生を変えるような出会いが誰でもある。
「自分には、そんな出会いはなかった」という人は、気づかなかったか、自分の準備が整ってなくて気づけなかったのかも知れない。

 パーソナルトレーナーであるジェフ・ライベングッドとの出会いは、間違いなく俺の人生を変える切っ掛けとなった。
彼と出会わなかったら、今の自分はない。

ただ、相性が悪いわけではないのだろうけど、仕事の事が絡むと途端に関係性が悪化する。
少なくとも、これまでに3回絶交している。

一年間師事した後、袂を絶った後も、常に頭の中にあったのは「こういうcaseで、ジェフならどうするだろう?」「この瞬間も、あいつは勉強して伸びてるはず。これくらいで満足してたら永遠に差は縮まらない」という事だった。

数年後に2度再開したがやっぱりダメだった。
互いのキャラが濃すぎてシンクロできず、ぶつかってしまう。
最近も仲違いして音信不通にしていたが、ジェフから「30年間過ごした日本を離れる」という手紙がきた。
もう会わなくていいいと思っていたが、手紙を読んで寂しい気持ちになり、メールで空いている日を尋ねたら「ジカンツクッテアゲテモイイヨ。ナンカハナスコトアル?」ときた。

やっぱ会わなくていいやと思っていたら、彼の方が折れてきた。
そして、先日挨拶に行ってきた。


昔も今も、プロフェッショナルな彼を心から尊敬している。
間違いなく、国内で一番知識が豊富なトレーナーだろう。
ジェフ以上の探究心と向上心を持ち続け、クライアントたちを苦しみの淵から引き上げられるトレーナーを他に知らない。

これからも、日本に戻ってきた時は顔を合わせるだろう。
日本語を全く話せないまま単身で来日し、ただ同然のセッションフィーからスタートした。
Hitomiさんのボディメイクで一躍名前が売れ、順調にのし上がっていくかにみえたが、日本語が流暢でない事と強烈なキャラが彼の行くてを阻んだ。
思いを伝えられないもどかしさ。
どれだけ悔しい思い、辛い思いをしたのだろう。
ナイーブな彼は相当傷つくことが多かったと思う。

ジェフの実力からすれば、日本で十分に成功したとは言えないだろう。
でも、既に彼は次のステージに歩みを進めている。

とにかく本当にお疲れさま。
そして、扉を開いてくれてありがとう。