改稿 | 伊藤和磨オフィシャルブログ Powered by Ameba

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講談社新書+αの初校。
またもや出だしから改稿しまくり、このような状態に。
2~3回改稿すると、人に読んでもらえるレベルになる。

本書のテーマはトリガーポイント。
トレーナーに就いてからの12年間、トリガーポイントに触れなかった日はない。。。に等しいくらい、毎日毎時、クライアントさん達のトリガーポイントを散らし続けてきた。

レントゲンやMRIなどの画像検査機器では、トリガーポイントを写し出せない。
よって、患部の触診もせず、画像所見にばかり頼っている医師には、症状を引き起こしているトリガーポイントの位置を特定することはできない。
画像所見に関節や椎間板の変形を認めれば、それを愁訴の原因だと決めつけたがる医師は、時代遅れ克つ不勉強な医師である可能性が高い。
画像所見の情報だけでは、診断するのに必要な情報の半分しか得られていない事を、彼らはいい加減に認めるべきである。
患者に触れる事なく正確な診断をするのは、もはや神の仕業に近い。
現代の医療はEBMが主体になっていいるが、EBMが万能なわけではなく、EBMの「隙間」を埋めるのは医師の手と声(NBM)しかない。

周囲がデジタルで埋め尽くされた時代に、あえて手で触る(アナログ)事の意味と、その効果を医師の方々には再考して頂きたい。

詐病でない限り、痛みを感じている部位を指先の「目」で探索すれば、9割近い確立で痛みの震源地(異常な組織)が潜んでいる。(離れた場所から痛みが放散している場合も多い)

残念ながら、多くの医療機関ではトリガーポイントを探そうともしてくれない。
一般人がトリガーポイントマップを見ながら、責任トリガーポイントを特定することは容易ではないが、取りあえず概念だけでも知ってもらえれば、「痛みがどこからやってくるのか」を理解する一助になると期待している。

拙い経験も加味されているが、原因が分からない漠然とした痛みに悩む人にとって、解決の糸口を掴む1冊になれば嬉しい。