カンタクン | 伊藤和磨オフィシャルブログ Powered by Ameba

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先日、スタジオのベランダで10年間使い込んだカンタクンが、ついに壊れて廃棄することになった。(同年に買った洗濯機も同時にお釈迦)
野ざらしの状態で、よくぞ10年活躍してくれた。彼の役目は、ひたすら治療用タオルを乾燥すること。
9階なので、台風の日にはぶっ飛んでいきそうな程の風が吹く。
翌日、壊れたかなと思って操作すると、いつも通りゴトゴトと動いてくれていた。

そんな強靭で寡黙なカンタクンも役目を終える日がきた。
どんな天候でも、不満を言わずに耐えて働き続けた「なんでもない存在」が、明日には居なくなると思うと急に切なくなり、ベランダに出てスリスリを撫でながら感謝の意を伝えた。(気味悪い光景)

えらく話が飛躍するが、長年苦労をかけ続けた伴侶に先立たれたれる気持ちが、ほんの少しだけ理解できる気がした。(変な事を書いてるな)
普段、何とも思っていない存在が、実は自分を支えてくれている、大切な存在である事に気付かされる。
そして、自分にとってカンタクンのような存在は誰だろうと、考えてみたりした。
やっぱり、両親かな。
当たり前にある「もの」を失くしてしまう前に、感謝の気持ちだけは伝えておこうと思う。

来年の夏、俺よりも歳をとっている、このビルが取り壊しになる。
10年間、自分を支えてくれた様々な「物」たちに、最近感謝の気持ちが芽生えてきた。
この景色とも、あと1年でお別れになる。

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引き取りに来た業者の人が二日酔いだったらしく、正面のフタだけ置いていった。
壁に掛けるのは変だけど、ペイントして飾るとするかな。