Jリーグも終盤戦に差し掛かっています。この時期は日中の開催が多く、ナイトゲームは平日開催時ぐらいとなりました。
さて11月9日(土)と10日(日)に、J1第36節の2試合を続けて観戦しました。4週連続観戦など、2節以上続けて観戦することは過去に何度かありましたが、同じディビジョンで同じ節の2試合以上を観に行くのはこれが初めてでした(土日連続観戦は7月13・14日の例があるが、こちらは13日がJ1、14日がJ2だった)。
<①11月9日(土)FC町田ゼルビア vs FC東京(国立競技場)>
町田は今季J1のホームゲームのうち4試合を国立競技場で開催しましたが、その最後がFC東京戦でした。国立競技場はFC東京も今季ホームゲームを4試合開催しており、4戦全勝でした。しかしアウェイゲームで戦うのは初です。一方で今季は3クラブによる東京対決がJ1で繰り広げられましたが、FC東京は東京ヴェルディ戦で2試合とも引き分けに終わり、町田にも4月対戦時は1対2で敗れています。
国立競技場には、フォトスポットとしてマスコット「ゼルビー」のモニュメントが設置されていました。
またEゲート(ビジター側)にもこの試合の看板が設置されていました。
両クラブのグッズ売店です。国立開催ということで、FC東京もホームゲーム並みの運営でこの試合に臨みます。
また両クラブの遊具が並べて設置されていました。
さて国立競技場には、「出陣学徒壮行の地」の石碑が建立されています。これは1943年、かつて同地にあった神宮外苑競技場(旧国立競技場の前身)にて出陣学徒の壮行会が行われたことによるもので、関東地方から約7万人もの学生が戦争に出向いて行きました(壮行会は他の地方でも実施)。来年は戦後80年を迎えます。皆さんも国立競技場を訪れた際は、この石碑を見てほしいと思っています。
今回は3層目から観戦します。
ワールドカップのアジア最終予選直前の試合だったため、両クラブから代表チームに選出された選手の紹介が行われました。
選手入場の際には、青の花火が打ち上げられました。
しかし前半15分、白崎凌兵選手に先制点を奪われます。
後半に入り、更に2失点を喫します。3点目はセットプレーを直接決めてのものでした。
入場者数は45,288人でした。FC東京側が結構埋まっていたように感じます。
3対0で町田が勝利しました。
FC東京はこの町田戦で敗れたことにより、今季4試合あった東京勢との対戦に一度も勝てずにシーズンを終えることになります(ヴェルディに2引き分け、町田に2敗)。また国立競技場では2020年のルヴァンカップ決勝以来無敗(何なら引き分けは昨年の神戸戦のみ)でしたが、とうとう国立での初のアウェイゲームで初黒星を喫することとなりました。今回はクラブも選手もサポーターも、ホームゲーム並みの熱量をもって乗り込んできましたが、勝てないどころか点をも獲れないとなると、これは屈辱的だと思わざるを得ません。来年も東京勢との対戦が4試合あります。来年こそは是が非でも勝たなければなりません。
<②11月10日(日)浦和レッズvsサンフレッチェ広島(埼玉スタジアム2002)>
第36節は11月9日(土)に8試合が開催され、翌10日(日)に残り2試合が開催されましたが、この2試合はどちらも優勝争い真っ只中の西日本のクラブが、関東地方でのアウェイゲームを戦うという状況となりました。その中でサンフレッチェ広島にとっては、第36節の浦和レッズ戦が今季ラストの関東アウェイゲームとなりました。
スタジアムは早くも両クラブのサポーターでごった返していました。
スタジアムには、引退を発表したばかりの興梠慎三選手のフォトスポットが設置されていました。興梠選手は2005年に鹿島アントラーズでデビューし、2007年から2009年までの3連覇に貢献しましたが、2013年に浦和に完全移籍。浦和では福田正博選手以来となるシーズン20得点(2017年)を達成したほか、2019年にはアウェイ清水戦の決勝ゴールがJリーグにおける平成最後のゴールとなり、また2度のACL制覇にも貢献しました。
一方、広島のゴール裏からは、ウォーミングアップ開始の際に「皆でシャーレを掲げよう、青山敏弘と共に」と書かれた横断幕が出されました。実は青山敏弘選手も今季限りで現役を引退します。青山選手は2004年のデビュー以来、今日までサンフレッチェ広島一筋で活躍。3度のJ1優勝に貢献し、2015年にはMVPも受賞しました。
選手入場。
前半キックオフ。
前半45分、松尾佑介選手のゴールで浦和が先制。
後半11分にはブライアン リンセン選手が2点目を奪います。
そして後半41分、原口元気選手が3点目を奪います。原口選手が浦和でゴールするのは10年半ぶりです。
入場者数は42,076人でした。4月の鳥栖戦と比べて、2層目も多くのサポーターが入っていました。
試合終了。3対0で浦和が圧勝しました。
そして完封勝利でしたので、今回も「Nice Shut Out!」と表示されました。
勝利時恒例の『We are Diamonds』です。今回は選手たちも一緒です。
前日にFC東京が町田を相手に完封負けを喫したのは非常に残念でありましたが、翌日に浦和が優勝争いのクラブを相手に完封勝利を果たすシーンを観ることができて非常に最高でした。
さて、J2とJ3は12月1日(日)からの昇格プレーオフを残すのみとなり、J1も全クラブ残り2試合となりました。ところが11月28日(木)、FC東京からこの発表がありました。
2018年からFC東京を支え続けたディエゴ オリヴェイラ選手が、今季限りで現役を引退することになりました。今季の現地観戦ラスト2試合はどちらもFC東京の試合です。第37節は残留争い真っ只中のジュビロ磐田と、最終節は小菊昭雄監督の退任が決まっているセレッソ大阪と対戦しますが、ディエゴ オリヴェイラ選手のためにも残りを連勝しないわけにはいきません。次回のブログは、FC東京のラスト2試合の模様をお届けします。
以上