Jリーグも終盤戦に差し掛かっています。この時期は日中の開催が多く、ナイトゲームは平日開催時ぐらいとなりました。

 さて11月9日(土)と10日(日)に、J1第36節の2試合を続けて観戦しました。4週連続観戦など、2節以上続けて観戦することは過去に何度かありましたが、同じディビジョンで同じ節の2試合以上を観に行くのはこれが初めてでした(土日連続観戦は7月13・14日の例があるが、こちらは13日がJ1、14日がJ2だった)。

 

<①11月9日(土)FC町田ゼルビア vs FC東京(国立競技場)>

 町田は今季J1のホームゲームのうち4試合を国立競技場で開催しましたが、その最後がFC東京戦でした。国立競技場はFC東京も今季ホームゲームを4試合開催しており、4戦全勝でした。しかしアウェイゲームで戦うのは初です。一方で今季は3クラブによる東京対決がJ1で繰り広げられましたが、FC東京は東京ヴェルディ戦で2試合とも引き分けに終わり、町田にも4月対戦時は1対2で敗れています。

 

 国立競技場には、フォトスポットとしてマスコット「ゼルビー」のモニュメントが設置されていました。

 

 またEゲート(ビジター側)にもこの試合の看板が設置されていました。

 

 両クラブのグッズ売店です。国立開催ということで、FC東京もホームゲーム並みの運営でこの試合に臨みます。

 

 また両クラブの遊具が並べて設置されていました。

 

 さて国立競技場には、「出陣学徒壮行の地」の石碑が建立されています。これは1943年、かつて同地にあった神宮外苑競技場(旧国立競技場の前身)にて出陣学徒の壮行会が行われたことによるもので、関東地方から約7万人もの学生が戦争に出向いて行きました(壮行会は他の地方でも実施)。来年は戦後80年を迎えます。皆さんも国立競技場を訪れた際は、この石碑を見てほしいと思っています。

 

 今回は3層目から観戦します。

 

 ワールドカップのアジア最終予選直前の試合だったため、両クラブから代表チームに選出された選手の紹介が行われました。

 

 選手入場の際には、青の花火が打ち上げられました。


 しかし前半15分、白崎凌兵選手に先制点を奪われます。

 

 後半に入り、更に2失点を喫します。3点目はセットプレーを直接決めてのものでした。

 

 入場者数は45,288人でした。FC東京側が結構埋まっていたように感じます。

 

 3対0で町田が勝利しました。

 

 FC東京はこの町田戦で敗れたことにより、今季4試合あった東京勢との対戦に一度も勝てずにシーズンを終えることになります(ヴェルディに2引き分け、町田に2敗)。また国立競技場では2020年のルヴァンカップ決勝以来無敗(何なら引き分けは昨年の神戸戦のみ)でしたが、とうとう国立での初のアウェイゲームで初黒星を喫することとなりました。今回はクラブも選手もサポーターも、ホームゲーム並みの熱量をもって乗り込んできましたが、勝てないどころか点をも獲れないとなると、これは屈辱的だと思わざるを得ません。来年も東京勢との対戦が4試合あります。来年こそは是が非でも勝たなければなりません。

 

<②11月10日(日)浦和レッズvsサンフレッチェ広島(埼玉スタジアム2002)>

 第36節は11月9日(土)に8試合が開催され、翌10日(日)に残り2試合が開催されましたが、この2試合はどちらも優勝争い真っ只中の西日本のクラブが、関東地方でのアウェイゲームを戦うという状況となりました。その中でサンフレッチェ広島にとっては、第36節の浦和レッズ戦が今季ラストの関東アウェイゲームとなりました。

 

 スタジアムは早くも両クラブのサポーターでごった返していました。

 

 スタジアムには、引退を発表したばかりの興梠慎三選手のフォトスポットが設置されていました。興梠選手は2005年に鹿島アントラーズでデビューし、2007年から2009年までの3連覇に貢献しましたが、2013年に浦和に完全移籍。浦和では福田正博選手以来となるシーズン20得点(2017年)を達成したほか、2019年にはアウェイ清水戦の決勝ゴールがJリーグにおける平成最後のゴールとなり、また2度のACL制覇にも貢献しました。

 

 一方、広島のゴール裏からは、ウォーミングアップ開始の際に「皆でシャーレを掲げよう、青山敏弘と共に」と書かれた横断幕が出されました。実は青山敏弘選手も今季限りで現役を引退します。青山選手は2004年のデビュー以来、今日までサンフレッチェ広島一筋で活躍。3度のJ1優勝に貢献し、2015年にはMVPも受賞しました。

 

 選手入場。

 

 前半キックオフ。

 

 前半45分、松尾佑介選手のゴールで浦和が先制。

 

 後半11分にはブライアン リンセン選手が2点目を奪います。

 

 そして後半41分、原口元気選手が3点目を奪います。原口選手が浦和でゴールするのは10年半ぶりです。

 

 入場者数は42,076人でした。4月の鳥栖戦と比べて、2層目も多くのサポーターが入っていました。

 

 試合終了。3対0で浦和が圧勝しました。

 

 そして完封勝利でしたので、今回も「Nice Shut Out!」と表示されました。

 

 勝利時恒例の『We are Diamonds』です。今回は選手たちも一緒です。

 

 前日にFC東京が町田を相手に完封負けを喫したのは非常に残念でありましたが、翌日に浦和が優勝争いのクラブを相手に完封勝利を果たすシーンを観ることができて非常に最高でした。

 

 さて、J2とJ3は12月1日(日)からの昇格プレーオフを残すのみとなり、J1も全クラブ残り2試合となりました。ところが11月28日(木)、FC東京からこの発表がありました。

 

 

 2018年からFC東京を支え続けたディエゴ オリヴェイラ選手が、今季限りで現役を引退することになりました。今季の現地観戦ラスト2試合はどちらもFC東京の試合です。第37節は残留争い真っ只中のジュビロ磐田と、最終節は小菊昭雄監督の退任が決まっているセレッソ大阪と対戦しますが、ディエゴ オリヴェイラ選手のためにも残りを連勝しないわけにはいきません。次回のブログは、FC東京のラスト2試合の模様をお届けします。

以上

 Jリーグも残り1か月ほどとなり、各ディビジョンでは次々と優勝・昇格・降格チームが決定しています。それと同時に、リーグ戦と並行して開催される2つのカップ戦も決勝戦の時期となりました。

 そもそも、Jリーグのクラブは毎年以下の大会を戦っています。

  • 明治安田Jリーグ…全60クラブをJ1からJ3まで20クラブずつに分けて戦う。今季から各チームとも2回総当たり・全38試合制に。J2・J3は最終成績上位2クラブが自動昇格、J1・J2は最終成績下位3クラブが自動降格。
    • J1/J2昇格プレーオフ…J2/J3の3~6位まで(最大4クラブ)が参加。トーナメント方式で戦い、昇格する最後1クラブを決定する。J1昇格プレーオフは昨年から復活、J2昇格プレーオフは今年から新設。
  • JリーグYBCルヴァンカップ…今季から、全60クラブが参加するトーナメント戦にリニューアル。3回戦まで一発勝負、プレーオフから準決勝まではホームアンドアウェイ。今回紹介する決勝戦は中立地(国立競技場)で一発勝負。
  • 天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会…J1・J2の全40クラブ(但し2024年は浦和を除く39クラブ)と都道府県予選(J3クラブも参加)を勝ち抜いた47クラブ、アマチュア最上位クラブによるトーナメント。全試合一発勝負。
  • FUJIFILM SUPER CUP…毎年Jリーグ開幕前に、前年のJ1優勝クラブと天皇杯優勝クラブ(同じチームが優勝した場合はJ1の2位クラブ)が対戦する試合。一発勝負で、90分間で同点の場合はPK戦で決着をつける。
  • AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)・AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)…アジアサッカー連盟(AFC)主催。開催前年のJ1上位3クラブと天皇杯優勝クラブが出場する。ACLEで優勝するとクラブワールドカップの出場権が与えられる。

 今回私が観に行ってきたのは、11月2日(土)に国立競技場で開催されたJリーグYBCルヴァンカップ決勝です。ヤマザキビスケット株式会社が冠スポンサーを務めており、かつては「Jリーグヤマザキナビスコカップ」という名前で開催されていました(2016年の準々決勝から現行の「ルヴァンカップ」に)。今年は2021年以来2度目の優勝を目指す名古屋グランパスと、クラブ史上初タイトルを狙うアルビレックス新潟が対戦しました。

 午前10時過ぎに着きましたが、早い時間帯から両クラブのサポーターでごった返しています。観客動員数で毎年上位にランクインするクラブ同士の対戦です。参考までに、この両クラブは昨年にもグランパスのホームゲームとして国立競技場でJ1リーグ戦を開催しましたが、この時は57,058人が来場し同年のJ1最多入場者数を記録しています。雨の中であることもあり、傘をさしている人が多いです(この日はほぼ1日中雨で、神宮球場での大学野球や横浜スタジアムでの日本シリーズが中止になっている)。

 

 フォトスポットも決勝仕様です。多くのサポーターがカメラを向けていました。

 

 多くのサポーターが駆け付けたこともあり、売店はグッズ・スタグル共に長蛇の列に(何ならスタグルに関しては途中で並ぶのを諦めたぐらい)。その中で唯一食べられたのがこちらでした。

 神宮球場で販売されている唐揚げ「じんカラ」が、この日はキッチンカーで販売されていました。ルヴァンカップ決勝ということで、ヤマザキビスケットの「チップスター」が添えられています。

 

 またルヴァンカップ決勝やFUJIFILM SUPER CUPの会場に設置される「サステナブルステーション」では古着や小型家電などの回収を行っており、私も故障したスキャナーを回収に出しました。

 

 会場内の装飾も決勝戦仕様です。

 

 今回は3層目のメインスタンドから観戦します。雨が降っていますが、スタンドには屋根がかかっているので観戦中に濡れる心配はありません。

 

 ウォーミングアップ中にはグランパスのゴール裏からビッグフラッグが掲出されました。昨年ホーム無敗を達成したグランパスは2021年以来となるルヴァンカップ優勝がかかっています。2018年からグランパスを支え続けたGK・ランゲラック選手が今季限りでの退団を発表。2021年に823分間連続無失点、21試合完封(但し同年は38試合制)というJリーグ記録を樹立した守護神を、タイトル獲得で送り出さないわけにはいきません。

 

 主審は福島孝一郎さんです。2020年のルヴァンカップ決勝(柏レイソル対FC東京)でも主審を務めており、また昨年の決勝(アビスパ福岡対浦和レッズ)では第4審を務めました。

 

 ルヴァンカップ決勝は出場クラブのスタジアムDJも来場し、ホームゲームと同様のスタメン発表が行われるのが特徴です。

 

 名古屋グランパスは、スタメン発表の最後でプレーオフから準決勝までの戦績が映し出されました。

 

 グランパスのスタメン発表中に、選手入場に向けたセッティングが行われます。FUJIFILM SUPER CUPと同様に両クラブのエンブレムのパネルが設置されているほか、国歌斉唱を行う関係で日章旗も登場しました。

 

 スタメン発表後はアルビレックスのゴール裏にビッグフラッグが掲げられました。念願の初タイトルの瞬間を見届けるべく、地元・新潟からも多くのサポーターが駆け付けました。決勝進出が決まった瞬間、この日の上越新幹線は満席に。これを受けてJR東日本は2度増発しましたが、その分もすぐ満席になってしまうほど大変多くのサポーターが国立の地に訪れています。

 

 選手入場前の煽り映像です。ルヴァンカップは今年からJリーグ全60クラブ参加のトーナメント戦にリニューアルされました(昨年まではJ1クラブと前年にJ2に降格したクラブのみで開催されていた)。その60クラブの中から最後に勝ち残った2クラブの対戦であることが強調された内容になっています。

 

 選手入場。

 

 国歌『君が代』の斉唱です。プロ野球と違い、Jリーグでは国歌斉唱を行うシーンが限られていますが、スーパーカップ・ルヴァンカップ決勝・天皇杯決勝では試合開始前に国歌斉唱が行われることになっています(鹿島や福岡など、ホーム開幕戦で国歌斉唱を行うクラブもある)。

 

  キックオフ前の円陣(新潟は円陣ダッシュ)です。

 

 前半キックオフ。

 

 両チームとも序盤から攻勢を仕掛けていきます。決勝戦は一発勝負。

 

 前半31分、永井謙佑選手のシュートでグランパスが先制します。永井選手にとってはFC東京時代の2020年以来となるルヴァンカップ制覇がかかっています。

 

 その永井選手は前半42分にも追加点。

 

 前半での2点目に、サポーターたちも大喜びです。

 

 グランパスの2点リードで後半に入ります。このままグランパス優位に思われましたが...。

 

 ちなみにこの試合は日本代表の森保一監督も視察に訪れていました。森保監督はこれ以外にも、代表戦のない時期にはJリーグの試合を視察しています。

 

 後半26分、アルビレックスの谷口海斗選手が1点を返します。いよいよアルビレックスが追い上げてきました。

 

 この決勝戦には62,517人が来場しました。昨年も決勝戦には6万人以上が来場しましたが、2年続けてルヴァンカップの歴代最多入場者数を更新しました。

 

 後半アディショナルタイムは6分です。

 

 そのアディショナルタイムの間に、枠内でファウルが起こりました。

 

 すぐさまVARが介入します。

 

 そしてオンフィールドレビューの末に...。

 

 アルビレックスにPKが与えられました。土壇場で同点のチャンスです。

 

 これを小見洋太選手が決め、同点に追いつきます。サポーターも大喜び。

 

 結局、前半はグランパスが2点を先取するものの後半にはアルビレックスが2点を取り返し、2対2で延長戦に入ります。一発勝負は90分間で同点だった場合は延長戦、更に延長戦でも同点だった場合はPK戦で決着をつけます。

 

 延長前半3分、グランパスの中山克広選手が3点目を奪います。

 

 しかし延長後半9分、小見選手が同点ゴール。PKに続きここでも小見選手が大きな活躍を見せました。

 

 終盤にはセットプレーもありました。

 

 しかし延長戦を終えても3対3の同点。ついに勝敗の行方はPK戦に。

 

 3月から始まったトーナメント戦も、このPK戦で勝敗が決します。両チームとも全選手・監督・スタッフが集まり円陣を組みます。

 

 両チームとも1人目は成功。

 

 しかしアルビレックスは2人目の長倉幹樹選手が失敗。

 

 一方グランパスはGKのランゲラック選手が自ら成功。

 

 そしてグランパスは5人目の山岸祐也選手まで全員が成功しました。

 

 PK戦の結果5対4で...。

 

 名古屋グランパスが3年ぶり2度目の優勝を果たしました。

 Jリーグではエンブレムを変えたチームは成績が低迷するというジンクスがあると言われていますが、今季エンブレムを変更したグランパスはそれを打破しての3年ぶりのタイトル獲得です。

 また長谷川健太監督は2014年のガンバ大阪、2020年のFC東京に続き史上初となる3クラブでのルヴァンカップ制覇。そしてFC東京から移籍した永井謙佑選手・内田宅哉選手・徳元悠平選手(期限付き移籍)も移籍先でのタイトル獲得となりました。

 

 大会のMVPにはランゲラック選手が選ばれました。1人でゴールを守り抜き、PK戦では2人目のキッカーを務め成功しました。ランゲラック選手は今季限りでJリーグを離れますが、その最後の年をタイトル獲得という形で締めくくります。

 

 一方のアルビレックスは準優勝に終わる結果とはなりましたが、それでもクラブ史上初の決勝進出を果たし、そこから90分・延長戦・そしてPK戦にわたって一生懸命戦いました。新潟からも多くのサポーターが駆け付け、共に戦いました。この悔しさをバネに今季J1残留を勝ち取り、そして来年も決勝戦まで勝ち進んでほしいと思っています。

 

 これまでルヴァンカップ決勝はテレビでしか観たことがありませんでしたが、雨の中でもこのような白熱した戦いを見届けることができて本当に良かったと思います。今季の現地観戦の中でベスト3には入るとも考えています。来年こそはこの決勝の舞台にFC東京が勝ち進めるよう応援していきたいと思います。

 

 11月に入り、J1は残り3試合です(一部クラブは4試合)。11月9日はFC町田ゼルビア対FC東京戦、翌10日は浦和レッズ対サンフレッチェ広島戦を観戦します。次回のブログはこの2試合の模様をお伝えしていきます。

 

以上

 今年のJ1は残り5試合を切りました。優勝争いや残留争いが佳境を迎えつつある中、10月19日(土)湘南ベルマーレ対サンフレッチェ広島戦を観にレモンガススタジアム平塚に行ってきました。

 レモンガススタジアム平塚は昨年の最終節で、FC東京のアウェイゲームを観に行った時の対戦相手であり、アダイウトンのアシストで小泉慶が1点を奪い勝利したのが未だに記憶に残っています。

 

 スタジアムに向かいます。まずは八王子駅から、横浜線を南下します。

 横浜線から根岸線に直通する電車は桜木町止まりが多い(日中の快速は基本的に八王子~桜木町駅間の運転)ですが、磯子駅や大船駅まで直通する電車もわずかに存在します。

 横浜駅で東海道線に乗り換え、平塚駅まで向かいます。

 

 平塚駅に着きました。平塚駅は駅ビル「ラスカ平塚」が併設されています。

 

 出口への階段に設置されているモニターには、10月のホームゲームの案内が表示されていました。10月は代表戦や天皇杯準決勝があった関係で、J1リーグの試合が少なかったです。

 

 駅からスタジアムまで歩いて行きます。

 駅前の商店街には、湘南ベルマーレのチームフラッグが至る所に掲げられています。

 

 駅から、スタジアムのある平塚市総合公園までは2キロほど離れていますが、至る所に案内表示が設置されており、尤もルートが直線的ですのでそんなに迷うことはありません。

 

 スタジアムまで残り400mを切ったところからは、監督・選手の幟旗が掲げられていました。

 

 公園内を歩いていきます。

 

 スタジアムに着きました。ここも入口には湘南のエンブレムとチームフラッグが掲げられています。

 

 スタジアムグルメの売店では、対戦相手にちなみ紫色が取り入れられたメニューも販売されていました。

 また、こちらは過去のビール消費量のランキングです。今年6月のFC東京戦で過去最多となる945Lを販売。これを含め、上位10試合のうち6試合がFC東京戦での記録となっています。

 

 なお湘南ベルマーレのホームゲームでは、スタジアムグルメの購入はキャッシュレス決済(交通系ICカードやクレジットカード、Paypayなど)しか使用できないため注意が必要です。

 

 スタンドに入ります。今回は南側メインスタンドです。両チームのサポーターが入れる座席でしたが、実際に私の左隣は湘南サポーター、右隣は広島サポーターでした。

 

 この掲揚台の下にはスコアボードが設置されていますが、湘南ベルマーレの試合では南側ゴール裏に設置されている電光掲示板を使用するため、こちらは時計以外使用されません。

 

 審判団の紹介です。

 

 続いてサンフレッチェ広島のメンバーです。

 

 そして湘南ベルマーレのスタメン発表です。どの選手にも漢字3~4文字のキャッチコピーが付けられているほか、コールアンドレスポンス(例えば小野瀬康介選手の場合、スタジアムDJが「小野瀬!」と言ったらサポーターが「康介!」と返す)があるのも特徴です。

 

 湘南乃風の『SHOW TIME』に合わせて、サポーターが手拍子をします。

 

 選手入場。

 

 湘南ベルマーレは、円陣を組む際に「円陣ダッシュ」を行います。

 

 前半キックオフ。

 

 前半28分、広島の中野就斗選手が先制点を奪います。青山敏弘選手の引退が発表されたばかりの広島は、9年ぶりのJ1優勝に向けてこの一戦を落とすわけにはいきません。

 

 後半アディショナルタイムに、セットプレーで湘南が同点に追いついたと思われましたが...。

 

 VAR、更にはオンフィールドレビューによりファウルがあったかどうかの確認が行われます。

 

 オンフィールドレビューの際は、場内の電光掲示板に当該のシーンが映し出されました。

 

 判定は覆り、ノーゴールとなりました。

 

 前半は広島がリードして0対1で終えました。

 

 後半キックオフ。


 後半3分、湘南の福田翔生選手が同点ゴールを決めます。湘南は首位相手と言えども、8年連続J1残留に向けてこの一戦を落とすわけにはいきません。

 

 16時を回り、辺りは暗くなってきました。隣接する平塚球場のカクテル光線が、スタジアムのメインスタンドからもはっきりと見えます。

 

 勝利のために追加点を奪うべく、両チームとも応援に熱と力を入れます。

 

 入場者数は12,303人でした。レモンガススタジアム平塚は定員が15,690人ですので、これでもスタジアム定員のおよそ78%は入っている計算になります。

 

 後半47分、湘南の田中聡選手が2点目を奪います。

 

 試合終了。湘南ベルマーレが2対1で、首位・サンフレッチェ広島を相手に逆転勝利を果たしました。

 

 サンフレッチェ広島の選手とサポーターから、9年ぶりのJ1制覇を諦めない強い気持ちが伝わってきました。

 

 一方、湘南ベルマーレのゴール裏からは逆転勝利を喜ぶ選手とサポーターの姿が見えました。

 

 この湘南対広島の試合をもって、今季の関東J1+1都3県J2計11チームのホームゲームをすべて観戦するという目標を達成できましたが、その試合が首位相手に逆転勝利ということで、これは優勝争いにも残留争いにも大いに影響する一戦だったと捉えています。

 

 次回のJリーグ観戦は11月2日(土)ルヴァンカップ決勝(名古屋グランパス対アルビレックス新潟)です。その後もJ1リーグを4試合観戦する予定が残っています。今季も残りわずか。最後まで見届けていきたいと思います。

 

以上

 さて今年のJリーグでは、東京ヴェルディ対横浜F・マリノスのJ1開幕戦を皮切りに年間で13試合が国立競技場で開催されており、これらは「THE国立DAY」という名称が別途付けられています。この13試合の中で唯一のJ2の試合となったのが、今回紹介する清水エスパルス対横浜FC戦です。

 清水は2022年から毎年夏に国立競技場でホームゲームを1試合開催していますが、その試合の対戦相手は首都圏のチームになることが通例です。一昨年は横浜F・マリノス、昨年はジェフユナイテッド千葉と対戦しており、今年は横浜FCが対戦相手として選ばれました。清水と横浜FCはJ1昇格、そしてJ2優勝をかけて熾烈な争いを繰り広げており、この両チームの対戦が国立競技場で開催されることから注目度が非常に高まっていました。

 

 新宿駅の南口には、試合の宣伝広告が貼られていました。今回、清水は「ようこそ、国立(ここ)は静岡。」と題して試合への機運を高めてきました。

 この広告の前にも、試合当日は清水サポーターが何人も集まっていました。

 

 国立競技場に移動します。清水サポーターで早くもごった返していました。

 

 スタジアムの柱にも、今回の試合を知らせる表示がありました。

 

 Eゲート近くの階段前には、このようなフォトスポットがありました。

 ホームタウンの名物に扮したクラブマスコット「パルちゃん」のパネルです。

 

 そして国立競技場の看板前にも、このようなフォトスポットが設置されていました。

 J1昇格への機運が大いに高まった一戦です。

 

 今日は2階のメインスタンドに近い席で観戦します。周囲には多くの清水サポーターが座っていました。

 

 GKウォーミングアップ中の、清水のゴール裏です。多くのサポーターで埋め尽くされています。

 

 清水エスパルスは静岡新聞と静岡放送(SBS)がスポンサーに名を連ねていますが、ウォーミングアップ中や試合中には「そのゴールが明日のニュース。」や「ゴールを決めろ!弊社カメラマンも待機中。」というキャッチコピーがゴール裏のLED看板に表示されました。試合報道への本気度がうかがえます。

 

 ウォーミングアップ中にこの試合の審判団が発表されました。西村雄一主審は10年ほど前まで国際審判員としても活動しており、ブラジルW杯の開幕戦でも主審を務めました。もちろん日本でも決勝戦など重要な試合を数々担当しています。最近はJ1経験のある審判員がJ2の試合を担当することが増えているように感じますが、国立開催、それもJ2優勝・J1昇格の行方を大いに占う一戦であることから、西村主審が選ばれたと思われます。

 

 試合前には、場内が暗転する中ドローンによるパフォーマンスがありました。

 

 スタンドの清水サポーターはオレンジのペンライトで、横浜FCサポーターも青のペンライトで場内を照らします。

 

 まず、イルカの尾びれらしきものが出現。

 

 見切れていますが、この試合のキャッチコピーでもある「ここは、静岡!」が表示されると横浜FCのサポーターからブーイングが起こりました。

 

 富士山や、

 

 花火も登場しました。

 

 クラブのエンブレムも出現。

 

 そして「THIS IS S-PULSE」で締めくくられました。

 

 場内の暗転が続く中、今度はチアガールによるパフォーマンスが行われました。

 

 この時はパルちゃんの顔が虹色に光る演出もありました。

 

 スタメン発表です。上位対決ということもあり、お互いのチームに対してブーイングがありました。

 横浜FCのスタメン発表では、伊藤翔選手(2010~2013年に清水に所属)に対し清水サポーターから拍手もブーイングも起こりました。

 

 清水エスパルスのスタメンの一部です。日本代表経験のある権田修一選手や乾貴士選手が名を連ねています。指揮を執る秋葉忠宏監督は、2009年・2010年に相模原(当時は神奈川県リーグ在籍)で選手兼監督を務め、2013年・2014年は群馬の指揮を執りました。退任後はアンダー世代の日本代表チームのコーチを務め、2020年から2022年まで水戸の監督を務めました。2023年からは清水のコーチを務めていましたが、ゼ・リカルド前監督が契約を解除された同年4月からは監督として指揮を執っています。

 その秋葉監督は熱血漢として有名であり、昨年は町田に逆転勝利した試合の後のインタビューで「This is football!」の名言を残しています。またこの名言から、清水のスポンサー「京昌園」では、秋葉監督が出演するCMには「This is YAKINIKU!」のフレーズが使われています。

 

 

 選手入場。両チームとも1stユニフォーム着用、審判団は黒の審判服を着用の上で試合に臨みます。

 

 前半キックオフ。

 

 序盤から、一進一退の攻防が繰り広げられます。

 

 

 さてバックスタンド側の広告看板は、J2だと明治安田以外のJリーグのパートナー企業の看板が1枚にまとめられるという特徴があります(明治安田はJ1と同じく中央に2枚、コーナー近くに1枚ずつ。コーナー部分には別途正方形の看板も設置。J3も同様)。その代わりに、ホームチームのスポンサーの看板がバックスタンド側に設置されています。またJ2・J3は、注目カードであってもJリーグのLED看板が設置されることはありません。

 

(参考:J1の看板設置状況)

 

 前半は0対0で終えました。

 前半終了の笛が鳴ると同時に、清水のゴール裏からはブーイングが聞こえました。

 

 ハーフタイム中には静岡県のマスコットキャラクターたちや、スーパー戦隊『爆上戦隊ブンブンジャー』の登場人物たちが場内を一周しました。

 

 そして試合開始前と同じく、場内が暗転する中でチアガールによるパフォーマンスが行われました。

 

 ハーフタイムショーが終了すると他会場の結果が表示されましたが、19時キックオフの大分対藤枝戦は後に大分が2対0で勝利したため、この結果群馬のJ3降格が決定しました。

 

 続いて、静岡駅への最終の新幹線の案内が出されました。日帰りで国立競技場に来ているサポーターも少なくないためか、このような案内が出されています。

 

 後半キックオフ。

 

 後半11分、横浜FCのジョアン・パウロ選手に先制点を奪われます。

 

 この試合には55,598人が来場しました。清水は昨年も、千葉との国立開催でのホームゲームで47,628人が来場しており、2年連続でのJ2歴代最多入場者数更新となりました。今年に関しては1位と2位の直接対決だったこともあり、スタンドは超満員でした(電光掲示板には、実はこの2枚の間に「満員御礼」の表示も出されていた)。

 

 後半24分、清水の宮本航汰選手が同点ゴールを決めます。

 

 同点となった両チームは、勝ち越し点を狙うべく最後まで駆け引きを繰り広げました。

 

 しかし追加点はどちらにも入らず、この直接対決は1対1の引き分けに終わりました。

 

 

 試合終了後は選手が場内を一周、続いてパルちゃんとその家族が登場しました。

 

 今回は国立競技場でJ2の首位直接対決を観ましたが、想像以上にハイレベルな勝負を繰り広げていたように感じます。それと同時に、近年はJ2のレベルが上がっており、J1勢にとっては降格すれば1年で復帰するのが難しくなりつつあります。10年ほど前ならJ1常連チームの1年でのJ1復帰は当たり前のことでしたが、最近は清水然り複数年かかってJ1に復帰するチームも珍しくありません(最長ブランクだと東京Vが今季は16年ぶりにJ1に復帰)。J1への昇格争いの行方を左右する大一番でしたから、改めてファン・サポーター含め両チームからこの試合への並々ならぬ本気度が伝わってきました。

 

 次回のJリーグ観戦は10月19日(土)レモンガススタジアム平塚での湘南ベルマーレ対サンフレッチェ広島戦です。その後は11月から12月にかけて、ルヴァンカップ決勝とJ1第36・37・38節も観戦する予定で、残り試合数は少ないですがまだ6試合観戦する予定です。この先は昇格争いや優勝争い、そして残留争いが佳境に入ります。最後の最後まで目が離せません。

以上

 9月ももうすぐ終わろうとしています。今年のイベント関係は、1月8日(月)に高校サッカーを観に国立競技場に行き、1月末にはアンダーライブの無券参戦でぴあアリーナ(横浜市)に行き、2月下旬からはJリーグの試合を毎月観に行くようになりましたが、あっという間に9月下旬です。気づけば、今年ももう3か月しかありません。

 さて、9月14日(土)はFC東京対名古屋グランパス戦を観に国立競技場に行ってきました。今年のFC東京は、ホームゲーム19試合のうち4月の浦和戦・鹿島戦、及び7月の新潟戦を国立競技場で開催しましたが、いずれもFC東京が2得点を奪い勝利しています。何なら、改築後の国立競技場では2020年ルヴァンカップ決勝からここまで、昨年の神戸戦が引き分けだった以外はすべて勝利しています。通算9勝1引き分け。ここまで来たら、勝たないわけにはいきません。

 試合前に京王線新宿駅にて放映されていた宣伝動画でも、「国立負け無し」と相性の良さを強調しています。

 加えて対戦相手の名古屋も、永井謙佑選手や内田宅哉選手などFC東京に所属経験のある選手が多く、何なら長谷川健太監督は2018年から2021年の途中までFC東京で指揮を執っていました(2019年にリーグ2位に、2020年にルヴァンカップ優勝に導いた監督である)。そのような意味でも負けられません。

 

 国立競技場には15時半過ぎに着きました。この時点で、既に両チームのサポーターでごった返していました。

 この試合限定のフォトスポットです。「東京国立」の4文字が大きく書かれています。

 

 グッズ販売の列にも、「東京国立」のバナーが掲げられていました。

 

 今回は1層目のバックスタンド側で観戦します。国立競技場でのJリーグの試合で、1層目の席から観戦するのははじめてです。

 

 この試合を担当するセサル・ラモス主審は、「審判交流プログラム」の一環で来日しているメキシコの審判員です。

 

 続いて名古屋グランパスのスタメン発表です。内田選手と永井選手、そして長谷川監督の名前が呼ばれると、FC東京サポーターから拍手が起こりました。

 

 名古屋のスタメン発表が終わると場内は暗転。

 

 FC東京の煽り映像に合わせて、青と赤のスポットライトが場内を照らします。

 

 煽り映像の終盤で、屋根から花火が打ち上げられました。

 花火の時に綺麗に撮影できないのが悩みです。

 

 スタメン発表に合わせて花火が打ち上げられます。

 

 選手入場。

 

 この試合では、日本サッカー協会の「JFA リスペクト・フェアプレーデイズ」に合わせて両チームのキャプテンによるフェアプレー宣言が行われました。この取り組みは毎年9月中旬~下旬のJリーグで行われています。

 

 両チームが円陣を組みます。FC東京はこの試合限定で黒の3rdユニフォームを着用。

 

 前半キックオフ。

 

 前半13分、今季初先発の東慶悟選手が先制点を奪います。

 

 前半31分、ディエゴ オリヴェイラ選手がPKを決め2点目を奪います。

 

 2対0で前半終了。FC東京は国立競技場でのすべての試合で2得点を獲っています(唯一引き分けだった2023年の神戸戦も2対2)が、今回は早くも前半終了時点で2点を奪っています。

 

 ハーフタイムには「=LOVE」のミニライブが開催されました。

 

 =LOVEも、3rdユニフォームを着用しています。また、メインスタンドには=LOVEのファンと思わしき方々も大勢いました(もちろんFC東京・名古屋両チームのサポーターにも兼=LOVEファンが結構いた)。

 

 ミニライブの最中には、東京ドロンパと東京ガスのマスコットキャラクターたちが場内を一周していました。

 

 後半キックオフ。

 

 後半20分、高宇洋選手が移籍後初ゴールを決めます。

 

 国立競技場では初の3点目です。

 

 この試合には55866人が来場しました。

 

 後半36分には仲川輝人選手が4点目を奪います。アウェイ広島戦では試合終了後に涙を流していた仲川選手。そこからの国立競技場での試合で自ら4点目を奪う、非常にかっこいい男です。

 また通常なら、FC東京はゴール後に『東京ブギウギ』のチャントを歌っていますが、この時は仲川選手のチャントを歌っていました。

 

 喜んだのも束の間、後半40分には名古屋に1点を返されます。

 

 しかし失点を1に留め試合終了。4対1でFC東京が勝利しました。国立競技場で4点を奪い勝利するのは初めてです。

 

 ヒーローインタビューには、東慶悟選手が登場しました。

 

 2か月ぶりの勝利に、選手もサポーターも大喜びです。

 

 今季FC東京は国立競技場で4回ホームゲームを開催しましたが、すべて勝利で締めくくりました。しかし今年は11月にも、町田とのアウェイゲームを国立競技場で戦います。初の国立アウェイゲームですが、好調の町田相手に勝つしかありません。

 また9月28日は同じく国立競技場で開催される清水対横浜FC戦を観戦する予定の他、10月は湘南対広島戦、11月はルヴァンカップ決勝・町田対FC東京戦・浦和対広島戦・磐田対FC東京戦、そして12月の最終節はFC東京対C大阪戦を観戦する予定です。Jリーグも今年は残り2か月ほどですが、最後まで楽しみます。