Tea for Two / 上白石萌音さん/ and great jazz performers | 松下建築設計 一級建築士事務所/blog

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 先日、俳優で歌手の上白石萌音さんがジャズのスタンダード・ナンバー『Tea for Two』を歌っていらっしゃいました。おー。(上↑のYouTubeは1950年のミュージカル映画『二人でお茶を (Tea for Two)』で歌っていらした俳優で歌手のドリス・デイさんです。この曲といえばこの人、でしょうか)

 

(以下、ジャズのあたりで長文になってしまいました……すみません……)

 

これ↑(の後半です)の続きのお話になりますが、ジャズを歌わはったんですね。とてもGoodでした。私はライブをストリーミングで拝聴しましたが、今年の新譜で歌っていらっしゃいます。これ↓です。

 

さすが、ミュージカル俳優さんです(「俳優で歌手」というよりもしっくりくると勝手に思っております)。もともとミュージカルの歌ですから、ご存知で当然でした(大変失礼いたしました……(←リンク先の後半のことです))。ジャズのスタンダード・ナンバーは、もともとミュージカル・ナンバーであることが多いので、自然にジャズに親しんでいらしたのでしょう、納得です。

 

この方は、 歌もお芝居も分かつことのない 『ミュージカル俳優』で、「俳優」の時はそのお芝居の部分を、「歌手」の時はその歌の部分を表現していらっしゃるのかなあと勝手に思っております(そんなに簡単なことではないとは思いますが……)( 全て私の個人的な感想なので間違っていましたら大変申し訳ございません……以下も同じです……)。

 

 

 ところで、Tea for Two といえば……

ジャズ・ピアニスト、バド・パウエルさんです。かなりアップテンポですね。でもさわやかでカッコいいです。ジャズのビバップ(bebop)、広義のモダン・ジャズ(Modern Jazz)というスタイルです。時々引っ張り出して聴いています。イントロのバース部分(語り部分)も演奏していらっしゃいます。

 

 バド・パウエルさんといえば、日本では↓『クレオパトラの夢』という曲が有名です。テレビコマーシャルにも使われていたと思うので、お聴きになったことがあるかもしれません。

 

 

そして Tea for Two といえば……

これ↑でお知りになったという方も多いのではないでしょうか。1960年に劇場公開されたアメリカのドキュメンタリー映画『真夏の夜のジャズ』のワンシーンです。圧巻です。上↑のYouTubeの4分30秒あたりからが Tea for Two です。これもアップテンポです。映像も美しく、これでジャズ・ボーカリスト、アニタ・オデイさんをお知りになった方も多いでしょう。私もその一人です(確か……)。

 

そしてそして Tea for Two といえば……

これ↑です。日本(の大阪)のアコースティック・ギターデュオ、ゴンチチさんのコンサートへ行くと必ずオープニングでお二人がステージに出てくる時に出囃子(でばやし)としてかかるこの曲、いつもエエなあ、と思ってました。アメリカのシンガーソングライター、ニック・デカロさんのAOR(アダルト・オリエンテッド・ロックというジャンルです)の名盤として知られるアルバム『イタリアン・グラフィティ』の一曲です。エエですなー。(ゴンチチの「しゃべくり」がまたエエんですわー)

 

 ジャズ・ボーカルといえば、フランク・シナトラさんです(もちろん他にもたくさんいらっしゃいます)。イントロのバース部分を必ず歌うそうです。かのマイルス・デイビスさん(ジャズ・トランペッター)もその歌い方(フレージング)をご自身のアドリブ演奏のヒントにされていたそうです。

 

 バリトン・サックスのジェリー・マリガンさんとトランペットのチェット・ベイカーさんの、いわゆる「ピアノレス・カルテット」の一曲です。これも時折聴いています(なんせワタシがヘッポコラッパ吹きなので……)。 ジャズのクール・ジャズ(cool jazz)、ウエストコースト・ジャズ(West Coast Jazz)、広義のモダン・ジャズ(Modern Jazz)というスタイルです。

 

 チェット・ベイカーさん(ジャズ・トランペッター、ジャズ・ボーカリスト)といえば、この↓アルバムです。 ジャズ・ボーカルの名盤です。ブラジルの音楽、ボサノバの創始者の一人でシンガーでギタリストの、ジョアン・ジルベルトさんが、チェットさんのこのアルバムのボーカルを聴いて、あのボサノバ唱法を確立したと言われていますね。チェットさんのトランペットプレイがまたいいです(当たり前ですね)。時折引っ張り出して聴いています。

藤井風さんもこの↑中に収録されているジャズスタンダード曲『 Time After Time 』をカバーされていますね。

↑ジャケット違いですが同じものです。内容に少しだけ違いがあり、ジャズ・ギターの名手ジョー・パスさんの演奏をオーバーダビングして、一曲だけ後発の『シングス・アンド・プレイズ』からの曲と入れ替えた上で曲順・曲数を変えて(元々モノラル録音だったものを)ステレオ盤として後の1964年に発売されたものです。(当時は過去のモノラル盤を後にステレオ盤にして再発することが多かったようです。)

ちなみに私は両方持っています。両方いいです。両方買いもアリです(笑)。

これ↑がその『チェット・ベイカー・シングス・アンド・プレイズ』です。『チェット・ベイカー・シングス』の続編的なものです。気に入られた方はこちらもどうぞ。勿論これも持っています。お気に入りです。

 

 

 ジャズ・ボーカリスト、サラ・ヴォーンさんです。トランペット奏者とよく共演していらっしゃるので、何枚か持っています。いいです。時折聴いています(家にあるアルバムを)。

↑これはお聴きになったことがあるのではないでしょうか。

↑これが結構好きです。エエですなー……。サラさんもエエですが、共演のジャズ・トランペッターのクリフォード・ブラウンさんの間奏のアドリブがお見事過ぎて……エエですなー……(ため息)。

 

 

 ジャズ・ボーカリスト、エラ・フィッツジェラルドさんです。エラさんといえば、サッチモことジャズ・トランペッターでジャズ・ボーカリストのルイ・アームストロングさんとのデュエット・アルバム『エラ・アンド・ルイ』が有名ですね(ってワタシのかたよったラッパ吹き思考なのですが……ほかにも名盤がたくさんありますー)。

これ↓がそれ↑です。曲は『Cheek To Cheek (頬(ほほ)寄せ合って)』です。エエですなー。

 

 

 ジャズ・ピアニスト、ボーカリストのナット・キング・コールさんです。一般的には歌手として有名ですが、ここでは本来のピアノ演奏に徹していらっしゃいます。アドリブ・パートのブルーノート(ブルージーなところです)がカッコいいですね。

娘さんのナタリー・コールさんと時を超えてデュエットされた1991年の曲『アンフォゲッタブル』はお聴きになったことがあるのではないでしょうか。喜劇王チャップリン作曲の映画「モダン・タイムス」のテーマ曲『スマイル』(インスト曲)は、ナット・キング・コールさんが歌うために後で歌詞が付けられたそうです。すごいですねー。低くて優しいベルベット・ボイスが美しいですね。皆さんが今でも映画(『スウィングガールズ』等です)やテレビやラジオなどで聴く機会が多い歌唱がほかにもたくさんあります。

映画『スウィングガールズ』のエンディングで流れたナット・キング・コールさんの『L-O-V-E』です。いいですねー。私、竹中直人さんの大ファンです。

 

 

 最後は、ジャズ・ピアニストのアート・テイタムさんです。何もいうことはありません。百聞は一聴にしかず、です。

 

(キリがないので、ここらへんで……)

 

 

 上白石さん、いつか、第一線で活躍する現役のジャズ・ミュージシャンとジャズライブハウスでジャズライブをなさるなら、ぜひ聴きに伺いたいものです。できればブルーノートとかビルボードとかクラブクアトロとか、大阪でしたらロイヤルホースとかのいわゆるホールより小さな所がうれしいのですが……(ちょっと無理ですよね……)

 

もし、ニューヨークへ語学留学なさるのでしたら、ニューヨークのジャズクラブで本場のジャズミュージシャンと共演して欲しいですね。さすがに聴きに伺えませんが、録音でも映像でもストリーミングでも結構ですのでその化学反応をお聴きできましたら幸いです(勝手な贅沢な話を申しまして本当に申し訳ございません……)。あっ、その前にミュージカルですよね、ブロードウェイですよね(勝手ばかりで大変失礼いたしました……)(勿論ロンドンでも結構です申し訳ございません……)。

 

 上白石萌音さん、またどこかでお耳かけするのを楽しみにいたしております。

 

(長文すみませんでしたっ!)

 

(■↓2023年2月追記:

 ビルボードライブ大阪と東京にご出演されたんですね。ビルボードライブHP記事のセットリストを拝見しますと、選曲がご自身のレパートリーの中では渋めで So nice です。とてもいい感じと想像いたします(生の『Wの悲劇』が聴けるなんてお聴きになった方は lucky です)。ジャズサックスプレイヤーの小林香織さんや武道館(!)ではジャズトランペッターのルイス・バジェさんと共演されたんですね。今後のご活躍&ジャズミュージシャンとの共演も楽しみです。今後ビルボードでライブがうっかりまたあるのなら、その時はオールジャズスタンダードナンバーでオールイングリッシュで(ちょっと特別ってコトでその時だけメンバー全員ゴリゴリのジャズミュージシャンで・・・・・・(レギュラーバンドメンバーの方々も皆さん全員素晴らしいのは重々承知の上ですが……すみません……))、なんてあったら最高です(とまた勝手なコトを申しまして申し訳ございません・・・・・・)。↓こんな全編スキャットの曲でジャズミュージシャンとジャムセッションなんていかがでしょうか(本当に申し訳ございません・・・・・・))

(↑↓サラ・ヴォーンさんのシュリー・ア・バップという曲です。エエですなー。)

 

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