何という味わい深さ!巨匠エッシェンバッハ登場のNHK交響楽団2008回定期演奏会。 | Jalan Jalan-生活雑感編-

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N響 第2008回定期公演▽指揮=エッシェンバッハ▽ブルックナー/交響曲第7番▽後半は1983年のエッシェンバッハのピアノ演奏▽ユストゥス・フランツとの2台で

【曲目】ブルックナー/交響曲第7番 ホ長調 【演奏】指揮=クリストフ・エッシェンバッハ 管弦楽=NHK交響楽団 【コンサートα】後半はエッシェンバッハのピアノ演奏▽ユストゥス・フランツとの2台ピアノ、連弾で▽モーツァルト/2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448▽ブラームス/ハンガリー舞曲第6番 変ニ長調ほか▽【収録】1983年11月15日 昭和女子大学人見記念講堂▽語り:金子奈緒

オーボエの首席は楷書的な演奏をする名手・東京芸大の先生吉井瑞穂さんだった。この人の演奏でオーボエのソロが活躍するN響ブラームス交響曲一番を聴いてみたい。吉村のカンタービレはナイスだが、テンポ面で微妙にスローとなりがち(こういうテンポを無駄にゆらすところは吉村の欠点)。
今回のブルックナー7番では金管楽器が目立つので木管は気の毒かなとおもいきやフルート(甲斐)・オーボエ(吉井)・クラリネット(松本)の首席に名手が揃い安心して聴けた。演奏が終わって楽員に感謝の意を伝える巨匠エッシェンバッハの人柄の良さ。とにかく、有名指揮者なのでブラボー屋さんが・・・。吉井さんはにこやかにドイツ語か英語か日本語か(わたしの読唇術では日本語で「有り難うございました」だったかも)で一言二言言葉を交わしていた。さすがゆとりというか国際派。何時もチャーミングなコントラバスの矢内は第四楽章くらいになるとちとお疲れ気味だった。スター
NHK交響楽団の楽員全員もこの大指揮者の下で全力投球、必要以上に甘美なロマンティシズムが出がちなカラヤンなんかには到底無理だろうと思われるほど、ストイックで深い味わいのする希有の名演だった。わたし、これまではカラヤン・Eugen Jochumやブロムシュテッド盤ばかり聴いてきた・・・



NHK+を視聴するつもりで、この日は日中多忙でエッシェンバッハ▽ブルックナー/交響曲第7番は視聴せずに寝た。