指揮者大植英次さん、ありがとう。美しいN響2005回定期だった。 | Jalan Jalan-生活雑感編-

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こんにちは。ご機嫌か如何ですか。

コンマス就任まもない鄕古さんも抜群の健闘(この人はほどなくソロコンマスかな)。若いときは小澤征爾越えを口にしていた人だが、何十年ぶりかに見た大植さんはびっくりするほど腰の低さと老けた風貌口笛スター。お大事に!

英雄の生涯』の英雄がベートーベンの『エロイカ』のリヒアルト・シュトラウス版だとか、独墺系音楽史の中のブラームス・メンデルスゾーンら諸先輩たち=英雄だというのが大植の理解。わたしには大植自身の人生観が透かし見えたような一時だった。演奏者(バイオリンのソロや管楽器の首席奏者たち)にとってはかなり難易度の高い楽曲らしいが、なかなか気持ちのこもった美しい演奏だった。王道は言うまでもなく1982/5/19 18:45 東京都 渋谷区 NHKホールでのサバリッシュ指揮N響 この時のソロははらはらどきどきの堀正文(NHK交響楽団の名誉コンサートマスター)。大植さんの演奏は劇的なダイナミズムには乏しかったが、心に染みる演奏という面では大健闘。スター


クラシック音楽館 N響第2005回定期公演5/12(日) 午後9:00-午後11:00配信期限 :5/19(日) 午後11:00 まで
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公式サイト
【曲目】1.ワーグナー/ジークフリートの牧歌 2.リヒャルト・シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」【演奏】大植英次(指揮)、NHK交響楽団(管弦楽)▽後半は…高校生クリニック企画▽野見山和子=N響ホルン奏者が母校・近畿大学附属福岡高等学校へ▽野見山が伝授する「演奏に臨む心構え」▽緊張を解くには?▽語り=平岩紙

比較
 1982 W.サバリッシュ 独奏:堀正文
1993年 ホルスト・シュタイン NHK交響楽団定期 独奏:堀正文
2011年 尾高忠明&N響+ライナー・キュッヘル R.シュトラウス「英雄の生涯」

その他:Ein heldenleben

NHK交響楽団を育てた大恩人サバリッシュ指揮もの総覧

クラシック音楽館 N響第2006回定期公演
5/19(日) 午後9:00-午後11:00
配信期限 :5/26(日) 午後11:00 まで

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【曲目】1.ラヴェル/スペイン狂詩曲 2.プロコフィエフ/バイオリン協奏曲第2番 バイオリン=アウグスティン・ハーデリヒ 3.ファリャ/バレエ音楽「三角帽子」 ソプラノ=吉田珠代 他▽後半もスペインで!▽メストレ(ハープ)&テナ(カスタネット)▽ファリャ作曲グランジャニー編曲/歌劇「はかない人生」から スペイン舞曲第1番▽グラナードス作曲メストレ編曲/スペイン舞曲集から「アンダルーサ」▽金子奈緒

プロコフィエフ/バイオリン協奏曲第2番 バイオリン=アウグスティン・ハーデリヒさんは構成感のある端正な演奏で素晴らしかった。この人の編曲した楽曲[カルロス・ガルデル作曲(アウグスティン・ハーデリヒ編曲): 「ポル・ウナ・カベーサ」]がアンコールに登場したが、重音を駆使した難曲をみごとに演奏した。むかし徳永二男さんが自作曲という技巧をひけらかすだけの小楽曲をアンコールか何かで演奏していたのを視聴させられたことがあるが、今回のハーデリヒさんのものはそれとはまったく次元の違う。鄕古さんとアウグスティン・ハーデリヒ(Augustin Hadelich)さんとの比較ということになるとやはり一流と二流の差がある。音譜