☆湯タンポは使ってもOKですか?
こんにちは、松本比菜(まつもとひさ)です。
先日ご相談者さまとのお話の中で、
「湯タンポは使っても大丈夫でしょうか」
とご質問いただいたので、今日は「外から温めることの是非」についてお伝えします。
アトピー性皮膚炎、とくに、「赤い」「腫れ」「痒い or 痛い」「プツプツ or ジュクジュク」の時期は、「温める」と悪化します。
お風呂に入って身体が温まると、もう、気が狂いそうに痒くなったりしますものね。
そういう段階では、入浴時間は短め、湯船につからずシャワーだけくらいに留めた方がラクだったりします。
このタイミングではね、湯タンポは要らないと思うの。
この段階では、身体が熱いでしょ。
のどが乾いて、冷たいものをガブ飲みしたい衝動に駆られるでしょ。
ひとより暑がりだったりしますよね(もっと「熱」の勢いが強まれば、逆に寒く感じたりします)。
舌を見ると真っ赤で黄色い苔、お小水の色も濃い。
体内の「熱」が強いので、身体はクールダウンしたいんですね。
漢方薬&養生で、身体の中の「熱」が鎮まってくると、今度は普通に「寒さを感じる」ようになります。
折しも12月。
寒い時期です。
寝るときに足が冷たいと寝付きにくいので、湯タンポを入れておふとんを温めておきたくなりますよね。
冒頭でご紹介したご相談者さまは、
「今は湯タンポを使うと心地よくて、楽に眠れるんだけど、これって大丈夫なんだろうか……」
と心配になったのです。
ご相談者さまのお気持ちを、よく読んでください。
「今は湯タンポを使うと心地よくて」となっていますよね。
これ、「今は湯タンポを使っても大丈夫」「今は湯タンポを使って温めると楽な体調になっている」ということ!
お肌ももう真っ赤じゃないし(部分的にピンクくらい)、プツプツもジュクジュクもないし、あの奥からこみ上げる激しい痒みも、なくなったでしょ?
いわゆる「アトピー性皮膚炎急性期」からは、もう脱出されてるんですよ。
だから、心地よいと感じる程度に、温めてもOKです。
急性期の、熱の強い時期は、温めると痒みが増したり、熱感が強まったりします。
この段階では、湯タンポなどで外部から物理的に温めるとよくありません。
じゃあ、「今温めてよいか見分けるにはどうすればよいか」。
それは、「温めたときに、『心地よい』か『症状が悪化する』か、見てみる」のが確実です。
自分の身体の反応を見ましょう。
どこかに「ルール」があるわけじゃないんですよ。
考えてみると、「自分の身体の反応を見る」って、養生の基本のような気がしますね。
スキンケアだって、した方が楽だけど、しない方が赤みが引きやすいひともたまにいますし。
自分の身体の外に、何かしらのルールがあって、それに合わせないとダメ……ってものじゃない。
今どうしたら楽かも、治っていくうちにどんどん変わりますしね。
まつもとのところにお越しくださるご相談者さまはよく、「自分の身体の声を聞けるようになってきました」とおっしゃいますよ。
もちろん、自分で「どっちにしたらよりよいか」を決めにくいときは、漢方相談にいらしてくださいね。
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