その寒気は冷えじゃない!! 温めると悪化します | アトピー脱ステ脱保湿☆札幌発キレイな肌をつくる漢方的生活

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札幌市西区二十四軒で漢方相談をしております、まつもとです。
アトピー性皮膚炎(顔・首・腕・脚・足・胸・腹・背中・乳首)の漢方治療と、食べるものを中心に、何に気をつけたらよいかといった、治し方・スキンケアから脱ステ・脱保湿についてご紹介いたします。

☆その寒気は冷えじゃない!! 温めると悪化します


こんにちは、まつもとです。

突然ですが、アトピーの方で、強い「冷え」の症状が見られる方がいます。


病院などでは、「冷えは身体によくないので」と、温める漢方薬を出したりするようです。


十全大補湯とか。


「桂枝」の入った処方とか。


こういう温める処方を選択すると、アトピーそのものは悪化しますよね。


この方の「冷え」が、どのような仕組みによって起こっているのかご理解ないと、こうした間違いを起こしてしまうようで、残念です。



この「冷え」は、どこからくるのでしょうか?


もともとの体質が「冷え症」だから?


そうですね、そうかもしれません。


が、アトピー性皮膚炎の急性症状(赤い・痒い・腫れ・プツプツ or ジュクジュク)がある間、そこにはものすごい勢いで火が燃えているのですから。


温めたら、火の勢いは強まる=アトピーは悪化してしまいます。


「冷えやすい」体質を改善するなら、アトピーの炎症が鎮まってからにしましょうよ。




でも、アトピーが悪化していて、皮膚が赤く腫れていて固くなり、夜もグッスリ眠れなくなっているような方の「冷え」って、何なんでしょう?


そう疑問を持たれた方、いらっしゃると思います。


これは、「熱の勢いが強くなりすぎて、逆に表面が冷える」バージョン。


熱が強すぎて起こる「仮の冷え」なんです。


だから、温めると、さらに熱の勢いは強まり、もっと冷えます。


漢方薬で、身体の要らない熱を冷ますお手当を進めると、手足はどんどん温まってきます。

これを中医学では、「真熱仮寒」と呼びます。


身体の不調パターンとしては、必ず習っておくべき基本的な反応形式で、漢方薬を取り扱う仕事をする方が知らないのはおかしいのですが……




でも、見ますね。


「真熱仮寒」を温め漢方で悪化させられたアトピー性皮膚炎患者さん。




現在、皮膚は赤く腫れ、痒みがあるような方。


背中や肩がゾクゾクしても、間違っても、


・生姜

・唐辛子


などで、身体を温めたりしないように!


・使い捨てカイロ

・長風呂(半身浴を含みます)


も、症状を悪化させますので、ご注意くださいね。

寒気がするほど冷えを感じているなら、まずアトピーの勢いをそぐことです。


「正しく」漢方薬を選ぶことです。


その場合、冷えて感じても、お手当は冷やす方向、熱を取る方向でやっていきます。


冷やすことで、「冷え」が取れていくんですね。


このことを中医学では「寒因寒用」と言っています。


面白いですね。


アトピー性皮膚炎のご相談では、とくに病気の程度が強まっているほど、それなりの頻度で見られます。




赤くて痒いのに、冷えて困る方、すぐ漢方相談にお越しになれない方は、まずアトピーを治すための、正しい食べ方(食養生)を、しっかり学んでやってみてくださいね。




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