
松稔の芸能裏話(85) テレビ東京スタードッキリ①
テレビ東京のスターどっきりテレビに出して貰った。
スターと云うタイトルを付けている割には、あまりスターが出ていないのが特徴だ。
僕らのドッキリは、三人共騙すのじゃなくて、一番若い梅ちゃんだけが騙されたのだ。
栃木県の山奥にある廃屋を紹介して、それを視聴者に安く販売すると云う嘘の企画だった。
僕と竹ちゃんには、本当の内容を知らされた。
それは、僕ら三人が色んな廃屋を取材し、周囲の環境や立地条件などを調べて、持ち主に値段を交渉する。
そして三軒目の廃屋に取材に行った時、その廃屋の中に連続殺人犯が潜んでいる。
その殺人犯に僕ら三人が人質に取られると云うどっきりだった。
最初からどっきりと分かっていると、どんな演技していいか、逆にやりにくかった。
リハーサルなしの一発本番、殺人犯の人にも会っていない。
うまく騙せるか心配だった。
一軒目、二軒目は本当に取材して、いざ三軒目に入ると騙す僕らの方が緊張した。
いつ殺人犯が出て来るか、どこから出てくるかドキドキしながら取材が進んだ。
10分経っても20分経っても誰も出てこない。
「あれ三軒目じゃなかったのかな・・・」竹ちゃんに小声で云った。
取材が全部終わっても出て来ない。
やっぱり僕らの勘違いだと思い出ようとした所『動くな、
動くとぶっ殺すぞ』とライフルと登山ナイフを持った二人組みの男が出てきた。
三人共びっくりして、腰が抜けた。
どっきりと分かっていたのにビックリした。
もし聞いてなかったら、小便漏らしていたかもしれない。
それくらい迫真の演技だった。
犯人:どうして、ここが分かった、警察に知らせたのか。
松:いや、僕らはお笑いタレントでこの廃屋の取材に来ただけで・・・
犯人:お笑いタレント?名前は?
竹:松竹梅と云って、最近ちょっと人気が出てきたんですが
犯人:松竹梅・・・酒しか知らんわ
松:本当なんです。
犯人:じゃ…なんかやって見ろ!
竹:こんな所で
犯人:そうじゃ、面白かったら芸人と認めたる。
松:分かりました、やります。(ショートコントを3本やり終わって)
犯人:面白くない、お前ら芸人と云うのは嘘だな・・・
お前ら人質じゃ!
(と云いながらラジオをつけると、臨時ニュースです。昨日世田谷でおきた連続殺人犯が、
栃木の山奥に逃げたもようです。警察が山狩りを開始しました。
と云ったとたんにサイレンがなる。
余りの段取りのよさに僕と竹ちゃんは目を合わせて笑ってしまった。
梅ちゃんに見つからないように後ろ向いていたが、肩が笑っていた。)
犯人:やっぱりお前ら警察に知らせたなと云いながら、
一人が僕の顔にライフルを突きつけた。
もう一人が梅ちゃんの首にナイフをあてがった。
警察:『連続殺人犯、お前達は包囲されている。速やかに出てきなさい!』
次回につづく
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