松稔の芸能裏話(84) 石田ゆり子・石黒賢・藤田朋子CⅩドラマ
毎年フジテレビで新人シナリオライターの登竜門「シナリオ大賞」と云うのがある。
これは、新人シナリオライターや一般の人から、ドラマの脚本を募集して、その中から
優秀な作品をメジャーな俳優さんを使ってドラマにしたものです。
僕ら(コント松竹梅)が出して貰った作品は主役石黒賢、ヒロイン石田ゆり子、藤田朋子だった。
内容は、東京の一流企業の商社マン石黒賢が大阪に転勤になった。
この石黒賢には愛する妻(藤田朋子)と娘がいる。
しかし会社の命令で単身大阪に行かされてしまった。
大阪の社員が僕と竹ちゃんだった。その中に石田ゆり子もいた。
石田ゆり子は大阪の社員なのになぜか標準語だったのが気にかかった。
まぁドラマに在りがちな事だ。
さんまさんや大阪の芸人が、どんなドラマに出ても大阪弁でやっているようなものだろう。
ぼくらは、大阪弁は本職だったので楽だった。
台本の中で不自然な大阪弁も僕らが変えたくらいだ。
ドラマの続きだが、大阪に馴染めない石黒賢を僕らが歓迎会に連れ出した。
そこに石田ゆり子も参加していた。
石田ゆり子は東京から来たエリート社員に好意を持ち始めた。
石黒賢は妻子がいるので、石田ゆり子の事など眼中に無かった。
仕事が終わったら真っ直ぐ家に帰り、妻の藤田朋子に電話入れるのが唯一の楽しみだった。
それがある日、いつものように家に帰って電話をしたら、誰も出ない。
石黒賢は他に男が出来たのではないか・・・その男とホテルに・・・などと悪い想像をしてしまう。
そんな石黒賢に石田ゆり子が心配して声をかける。そして二人だけで飲みに行った。
その時、石田ゆり子が石黒賢に「好きです」と打ち明けた。
その日以来、石黒賢も意識しだしたが、妻子がいるのでそれ以上進展はしなかった。
しかし、妻に電話してもいない時間が多かった。
これは絶対男が出来たと思い、心配で気が狂いそうになった。
いてもたってもいられず、仕事が終わってから会社の車を借りて、大阪から東京まで車を飛ばした。
あいにくその日は台風が接近して大雨と風の中、必死になって家に帰った。
ドアのチャイムを思いきり何回も鳴らした。
妻の藤田朋子はびっくりして出てきた。
「どうしたのこんなに早く」『お前こそ何してたんだよ』
「何してたって、普通にしてたわ」石黒賢の勝手な想像で結局は何も無かった。
愛するものが離れて暮らすのは、お互いに良くない。
会社の歯車になるより家族と暮すことが大事だと云うドラマだった。
このドラマがきっかけで、石黒賢と石田ゆり子は付き合いだした。
一時ワイドショーで話題になっていた。
ドラマで恋人を演じていたら本当に恋人同士になるもんだなと思った。
ドラマの中で車を運転するシーンがあった。
車は牽引車で引っ張って貰っているので、運転に気は取られないが、
NGだすともう一度梅田から戻ってやり直さないといけないと云うプレッシャーがあった。
台詞は短いのだが、バックの風景に合わせて喋らないといけないので難しかった。
案の定1回目は台詞とバックが合わなくてNGになった。
御堂筋は一方通行なので、もう一度梅田までに戻ってくるのに1時間掛った。
ドライブがてら石黒賢さんに大阪を案内してあげたりして、すっかり打ち解けた。
新幹線のロケも大変だった。
これは石黒さんが東京に行く時、妻子と社員に別れを云うシーンだが、
台詞がまだ残っているのに新幹線が発車してしまった。
悲しいシーンが大爆笑になった。
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