ある日突然彼女は捕まります
勤めていたお店に
不法滞在者の捜索が入ったのです
知り合いの人から
彼女が捕まった!と
連絡が入りました
これからどうなるんだろう?
不安でいっぱいな夜でした
居ても立っても居られない気持ちを
抑えながら家で待ちました
すると警察官と入局管理局の人に
両脇を抱えながら彼女は帰って来て
とりあえずの着替えだけ済ませ
簡単な荷物だけ持たされて
連行されて行きました
不安そうに私を見つめる彼女に
「大丈夫だから!」
そう声をかけることしかできませんでした
まるでテレビで見る光景のように
これは現実の出来事なのか?
夢を見てるかのような一日でした
彼女は強制送還させられるはず
その時はそれぐらいの知識はありました
彼女は入局管理局に身柄を拘束されるのですが
一切の連絡は途絶えます
今思うと…
幸か不幸か…
入局管理局は数年前に移転されました
その場所というのが
私の職場から歩いて1.2分の場所にあるのです
広い東京で
そんな偶然ありますか?
まさに奇跡的な偶然も重なり
仕事をしながらも休み時間やら仕事終わりに
面会することが出来たのです
面会するにも4.50分と時間を取られるのです
この時はラッキーとしか思いませんでした
それと同時に何とか彼女を助けたい
その一心だけでした
彼女の過去を一緒に背負う覚悟を決めました
彼女の罪の全ての尻拭いをしてしまいます
何かに似てますよね…
共依存です
この時私はどっぷりとこの状態に
ハマって行くのです
この20年後に
ギャンブル依存症に悩まされるのですが
何故共依存がいけないことなのか…
両方の立場を味わったからこそ
今ギャンブルを止めることが出来ている
そう思っています
私は何かに依存しやすい
性格なんだと思います
おそらく種類は違っても
多くの人は何かに依存しているはずです
この時の経験を
私は間違っていたと思っています
依存したことが間違っていたのではなく
依存している事に気付かない事です
大切な人を守りたい気持ちは当たり前です
数々の失敗があったからこそ
ようやく気付けたのです
ついてない…
運が悪い…
いつも誰かや何かのせいにしてきた自分
つまづく所はいつも一緒
どうしてでしょうか?
自分が作り出しているからだと思います
依存してはいけない場所に依存するからです
そこに依存すると破綻します
私の人生の失敗
そこにあるのはいつも
女性とギャンブルだったのです
この時35歳ぐらいでした
この後
この出来事がギャンブルにも
大きな影響を与えていきます
結末と共にもう少しだけ
お付き合い下さい
続きます