底を付くということ | ギャンブル依存症からの脱却。

ギャンブル依存症からの脱却。

ギャンブル依存症を通し、自分を見つめ直し日々考え人として成長していく為のブログ

明日から12月。

今年もあと1ヶ月になりました。

思い起こせば、自分がギャンブル依存症なのでは?と認識してから、やめ始めるまでに約2年かかりました。


去年、一昨年は一番辛い時期でどうやって年を越そうかと、気分が滅入っていました。

今年は久しぶりに楽しいお正月が迎えられそうです。


前にも書いたことあるんだけど、ギャンブル好きな後輩の話しをしようと思う。


彼とは本当に2人で競馬に溺れました。

自分よりも、かなり若いこともあるし、独身なので給料の使い方が男前だ。

25日の給料日から、月が変わる前にほとんどの生活費まで使い込んでしまう。

残りの25日間はただ我慢の生活になり、食事もろくに取らないということもある。毎月恒例の習慣だ。


俺は今、極力彼とギャンブルの話しは遠ざけてはいるが、どうも今回の給料日の日に(金曜日)地方競馬で60万円ほど儲かったらしい話しを聞いた。

そして、土日の2日間で全部溶かしたとゲッソリ

今日は木曜日だが、更に支払いすべき家賃にまで手を出している。まだ月も変わっていないのに。


本人はケロっとして、泡銭だからなどと笑っている。

本当に恐ろしい病気だと改めて思う。


実は半年前自分が先に底つき体験をし、心療内科に行く!と決断した時、一緒に病院に行かないか?と誘ったことを思い出す。


彼は、「俺はいいです」と断ってきた。

俺は「分かった!何かあったら、相談しろよー」と言って一人で病院と自助グループに繋がった。


彼もいずれ、死ぬほどの苦しみに直面することは目に見えている。


ただ、この病気は本人が気付くしか回復の道はない。

自分もそうだったから、彼の気持ちはわかる。


俺は彼には、何も言わずに回復して楽しんでいる姿を見せているが、アドレナリンがドピュドピュ出まくってる彼の脳には響かないだろう。


競馬の2.3分で60万儲かった実績はまた回復への道を遠ざけてしまったなぁと残念に思う。



今、自分が思うギャンブルをやめられた理由。

一言で言うと、ハッと我に帰ったから。

その一言に尽きる。


底つきとは?



やめる条件が全て整った時にしか底はつけない。


ギャンブルでは絶対に勝ち続けられないこと。

(負けを認める事)お金の問題。タイミング人それぞれだと思うが。


自分の場合は、病院に行っても、自助グループでも誰もギャンブルをやめた方がいい!などと言わない事だった。

意外だった。逆にそんな簡単にやめられないですよ〜などと予想外の事を言う。

ふざけてるのかと思った。


でも。


そういうことかと腑に落ちた。

やめられるのは自分しかいないんだ。

他人からしたら、俺がギャンブルをやろうが、やるまいが知ったこっちゃない。


決められるのは自分だけなんだ!


それに気付いたらあとは簡単。


やり続けるか、やめ続けるのかの2択。

ギャンブル依存症は完治がないのだから。

これからも、負け続けるのか手放して笑って生きるのか、答えは簡単だった。



家族がいる人などは、本人よりも周りがなんとかしようとしてしまう。

尻拭いはダメだと簡単に言うけど、家族も命懸けだ。

家族は知らんぷりするのが正解でしょうね〜



尻拭いって上手い言葉ですね!

普通はいい大人のケツなんて拭かないですよね〜

拭かなくていいんです。

誰かが拭いてくれると思うから、自分で拭かないまま溺れてるんだと思う。


今日は自分が底を付いてから、回復し始めた過程を書いてみた。


誰かがやめさせてもくれないし、何も考えずにある日突然やめられる日も来ないし、例え人生逆転出来るほど儲かったとしても、そこで終わらない。


あくまでも、自分自身の経験の話しです。

誰かの参考になれば嬉しいです。


本日もお疲れ様でした音譜音譜音譜