【森と庭に生えるもので作るご飯】 | キセキを紡ぐ Rut of hope

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 【森と庭に生えるもので作るご飯】


玉ねぎは、これまでは植えておいてもろくに収穫できなかったんだけど、何がよかったのか、今年はけっこう大きな玉ねぎもできた。


7年前にオーストリアの森林地帯に引っ越すまでは、ずっと都会のベランダもないところにばかり住んでいたから、植物を育てたこともろくにない。種を蒔けば生えるのだろうくらいの認識しかなかったから、実際には種を蒔いても生えるとはかぎらず、逆に種を蒔いてないようなものが勝手にどこからか生えてくるというのを知って、かなり驚いた。


玉ねぎも、植えてもぜんぜん生えてこなかったり、ろくに育たないうちに枯れてしまったりした。それで、これまではほんの小さな玉ねぎしかできなかったのが、今年は何がよかったのか、まあまあ食べられるようなのができたのだ。



自然に育てたからなのか、うちの庭でできた玉ねぎは、味が濃い。薄くスライスしたのを生で食べると、しっかりとした辛みがあって、香りもしっかりとある。玉ねぎというのは、こんなに味があるものだったのかと驚く。


玉ねぎが庭でできると、他にはほとんど何も買わずにけっこうそれなりの料理ができてしまう。それでこの頃は、森で採ってきたキノコと庭に生えているもので、そのときそのときの料理を作っている。



4本くらい苗を買ってきて育てていた在来種のトマトが、今は毎日一つくらいずつ熟れてきているので、それとハナビラタケの干したのとで、スープを作ることにした。庭でできた玉ねぎと、やっぱり庭に生えているラベージを入れて、すばらしい香りのするスープができる。



ハナビラタケは実にいい出汁が出るし、それにしっかりとした味のある玉ねぎのスライスと、ラベージ、庭のトマトをサイコロに切ったのを入れて、軽く炒めてから水を入れてサッと煮るだけだ。あとは、カラカサタケの塩とかイラクサのハーブソルトとかで味をつける。


それから、この頃よく作っている、ポルチーニ茸とノゲシとシロザとヘーゼルナッツの玄米リゾットだ。ヘーゼルナッツは森で拾ってきたやつで、これもこのところずっと実が入ってなかったのに、今年はしっかり実が入っているのがたくさん落ちていた。


ヘーゼルナッツは、このあたりでは自生していて、植えなくなった勝手にどんどん生えてくる。うちの庭の生け垣のところにも勝手に生えてきていて、今年はやっぱりしっかり実の入ったのがたくさんできている。それを採ってきて、リゾットにちょっと入れると、これがまたいい味を出してくれるのだ。


その辺に生えているもので食事を作っていると、気取ったような料理はどんどん作らなくなっていって、シンプルな料理しか作らなくなる。素材の味がしっかりとあるので、料理に手をかける必要もない。なるべくシンプルに料理したのが、自然の味を味わえる。


つけた味ではなくて、生きたものの味だ。こういうものの味は、まわりに生えたものを自分で採ってくるからこそ味わえるものなのかもしれない。




 

  

 

 

 

 

  

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表紙と挿絵を描かせていただきました↓↓

 

 

 

表紙と挿絵を描かせていただきました↓↓

 

表紙と挿絵を描かせていただきました↓↓

 

表紙と挿絵を描かせていただきました↓↓

 

告知当分ないよ~