【海の民のことばを思い出す】 | キセキを紡ぐ Rut of hope

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【海の民のことばを思い出す】

 

インナーチャイルドを解放するのは、その人の本当の故郷を見つけ出して、繋がりを作るようなことだと言えるかもしれない。現代に生きる私たちは、多かれ少なかれ、外から押しつけられる型に自分をはめ込んで生きているようなところがある。そして、それが教育であり「大人になること」だと思っているのだ。だから、型にはまり切らないものがあると、自分がいたらないのだと思い込む。

だけど、自分の本当の故郷がどんな世界なのかを知ったとき、世間の型にはまらない自分の部分とは、実は自分の故郷の人々の特性であり、特殊な能力でさえあるということを知るのだ。そのとき私たちは、外の世界の型に自分をはめようとするのをやめて、本当の自分を生き始める。インナーチャイルドの解放とは、つまりはそうしたことなのだと思う。

 

その日のワークショップで被験者を務めてくれた人は、自分の話が伝わらず、話を聞いてもらえなかったり、ぜんぜん違うように誤解されてしまうと感じていて、そのために本当に自分のやりたいことができず、他の人に従うだけの人生になっているように感じていた。子供の頃から、父親が一方的に言ってきて、それに従うしかないような状況で、夫との関係でも同じようなことが続いているようだった。

それで、まずは彼女のインナーチャイルドに皆でアクセスして、本当は何をしたいのか、何故それができないのかを聞いてもらったのだけれど、どうも彼女は何かしたいことがあるというよりも、理解し合える関係性そのものを求めているように思えた。それが先祖から来ているようだと言っていた人がいたので、どこの出身なのかと聞いてみたら、愛媛の新居浜の人で、そこで生まれ育ったということだった。

新居浜といったら、ちょうど瀬戸内海の真ん中のところの浜だ。彼女は海にいるのが大好きで、人とつきあうよりも、一人で海に潜るようなことばかりしていたと言っていた。自然の中ですごすことで、日常生活の面倒を忘れることができていたのだと。

インナーチャイルドのワークショップでも、瀬戸内海はたびたび話題になっていた。瀬戸内海は、もともと縄文の海人族の根拠地で、大和朝廷と婚姻関係を結んでいた豪族もいた場所だ。それが大和朝廷に支配されていくにつれて、瀬戸内海は本当の力を封じ込められ、海人族は戦いに利用されるようになり、闇の深い場所になっていったようなのだ。彼女の先祖も、人にだまされて財産を取られたりというようなことを経験していて、人は信頼できないという感覚が、代々受け継がれていっているように思えた。

 

戦いと支配の時代が始まる前には、瀬戸内海の海人族たちは、他の民族を恐れることもなく、誰でも受け入れて、どこへでも出かけていたようだ。海路がまだ閉ざされていなくて、簡単な小舟で太平洋中を巡っていたような時代のことだ。その頃には、人々はどこへ行っても受け入れられ、認められるのだという信頼の力で、海を安全に渡っていたのだと思う。とにかく、その頃の世界にアクセスしてみると、いつもそうしたイメージが現れてくる。

それならば、封じ込められる前の瀬戸内海にアクセスして、その世界と繋いでみたらいいのじゃないかということになった。それで、瀬戸内海の衛星画像を使って、それぞれにアクセスしてみることにした。

すると、さまざまな地方の人々が海から渡ってきて、楽しそうに人々と交流している姿が見えてきた。しかし、彼らは言葉で会話しているわけではないようだった。いや、言葉をしゃべってはいるのだけれど、それぞれに違う言葉をしゃべっていても、テレパシー的に理解し合っているようなのだ。それで、たがいに違う言葉を話しているのに、話がちゃんと通じている。そもそも言葉を使わなくても、たがいに肚を読み合うみたいな感じで、心が通じているようだった。

広範囲で海を渡って行き来していた時代の人たちは、どれだけ言葉が違い、文化習俗が違っても、たがいに理解し合うことを知っていたのだろう。言葉や服装のような表面的なことではなく、その人が発する波動のようなものを読み取って、受け入れ合っていたのに違いない。だから、海とともに生きてきた人々は、そうした交流の仕方を心得ていて、誰が来ても受け入れて、調和した関係を作り出すことを知っていたのだと思う。

それがあるとき、テレパシー的な会話がまったく通じない人たちがやってきて、瀬戸内海を征服し、支配していったのだ。そのときから海の人々は、支配者の言葉を使って、意思を伝えるしかなくなった。そこでは、言葉で人を騙したり、裏切ったりといったことが可能になる。それで、誰でも受け入れて歓待してきた心優しい海の人々は、騙されて搾取されるようになり、そのために、たがいに心を閉ざして、疑心暗鬼になっていったのかもしれない。そのために、言葉が通じない、理解されない、誤解されて傷つけられたり、騙されたりする、という意識ができてしまい、そうした状況を引き寄せるようなことにもなったのかもしれない。

瀬戸内海にかぎらず、海のエネルギーにアクセスするのは、次元を超えていくような体験だ。海は、地球上のすべての存在を受け止めて浄化し、新しい命を生み出すもので、地球の子宮のようなものだと言える。そうした力を、理屈ではなく全身で感じることができる。それは、とてつもない地球の浄化作用であり、地球上のすべての生き物を養うとてつもない愛だ。それは、三次元的な理屈や計算がすべて吹き飛んでしまうような、大きな次元を感じる体験だ。

 

瀬戸内の女性たちは、もともとこうした海のエネルギーとともに生き、言葉ではなく魂の波動のようなもので交流することを知っていたのだろう。そして歳を重ねるごとに、ただそこにいるだけで、誰もが受け入れられ、理解される世界をまわりに作り出していくような力を、獲得していったのだと思う。ただそこにいるだけで、まわりの人々を平和にし、幸せにすることができるような力をだ。そして、その力を継承していくことこそが、瀬戸内の女性たちにとって、最大の人生の意味というものでさえあったのかもしれない。

彼女は、一生懸命に言葉で伝えようとするのだけれど、人に伝わる言葉になっていかなくて、困っていた。しかしそれというのも、もともと海の人々の言葉のない会話というものを、魂のどこかで知っていたからなのかもしれない。「言葉は通じない」という意識があり、それが現実を作り出してしまうようなことになっていたのだと思う。それで、伝えようとして一生懸命になればなるほど、伝わらない言葉にしかならない、ということになっていたのだ。それならば、海のエネルギーと繋がって、言葉ではなく理解し合えるコミュニケーションを思い出せば、「理解し合える」という意識ができて、伝わる言葉が話せたり、言わなくても通じるようになったりするのじゃないかと思った。

それで、封じ込められる前の瀬戸内海のエネルギーの中に彼女を入れて、お腹から喉まで繋がっている声帯というか、声を出す器官みたいなものが入るようなイメージを作ってみることにした。これは、やっている方にとっても、お腹から喉まで繋がって、お腹から息が吸えて、お腹から声が出るような、実に心地よい感覚だった。この瞑想が終わったときには、彼女の顔がいつになくうれしそうになっていて、皆は何だか海で泳いできてさっぱりしたような、人魚姫にでもなったかのような感じになっていた。

アンデルセンの人魚姫の物語では、人魚は陸に上がって人間になると、声を失うことになっている。言葉は話せないけれど、人魚は目で語ることができる。物語では、人魚姫は言葉が話せないことで、陥れられてしまい、海に帰っていくことになるのだけれど、人魚の力とは、言葉なしでも意思を通じさせ、愛の関係を作り出すことなのだと思う。

瞑想のあとで、被験者の彼女は瀬戸内の日の入りがいかに美しいかということを語っていた。空も海もすべてが染まって、その中にいるだけで、すべてを包み込まれるような感覚があるのだと。その感覚を思い出すことができたと言っていた。その感覚とは、まさに言葉ではないコミュニケーションの世界なのかもしれない。言葉を使わなくても、魂が交流し、深く理解し合える世界なのだ。そのときの彼女は、もう一生懸命に言葉で説明しようとはしていなかった。代わりに、ただゆったりとした笑みを浮かべていた。その笑みを見ているだけで、彼女の思いが伝わってきた。

三次元的な言葉から、魂の言葉へ。一極支配の時代とは、支配者の言葉を上から押しつけられて、理屈とか計算とか損得みたいなもので人と会話していた時代だったと言えるのかもしれない。それが今、多極的な世界に移行していこうとしているとき、私たちはテレパシー的な魂の言葉で交流することを思い出すべきなのかもしれない。その言葉を、私たちは皆、多かれ少なかれ魂のどこかで知っているはずなのだから。

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画像は

瀬戸内海の衛星画像(ワークショップで使った写真)

翌日スクリーンショットした衛星画像。何となく海がきれいになっている感じ。

 

新居浜の夕日(ネット検索で出てきた写真)

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