化学物質過敏症が教えてくれたこと | キセキを紡ぐ Rut of hope

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先日自然食品のお店のFacebookに、畑の話題が出てたので、小さな畑を作りたいけど、どうやって借りたらいいのか分からない、ってコメント書いたら、プロジェクトで進める農園を一緒にやりましょう!とお誘いを受けまして、

やったー

それに参加するしたかったの!


庭だと限界があるからね。

いろいろな野菜を作ってみたい。

自給自足を実践されてる指導者もいるし。


楽しみがどんどん増えてる。

( =^ω^)



ちゅーことで、

岡本よりたかさんのFacebookより転載させていただきます。

いつもありがとうございます。

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「化学物質過敏症が教えてくれたこと」


化学物質過敏症という現代病は、ある意味行き過ぎた化学への警告なのだろうと思う。


そう、化学物質過敏症の方に言ったことがあって、そしたら強くこう言い返された。


"そんな事で、私の身体や人生を苦しめないで欲しい"。


言葉を失うとはこのことかと、しばらく思考が止まった。所詮、他人事だと捉えていたのだろうか。


正義感などというのは、当事者不在で行われることがあって、環境活動とか、被害者救出とかもかもしれない。


結局、自分のポリシーとして活動しているだけなのだ。


その日以来、化学物質過敏症のことを真剣に考えるようになった。


少し前の投稿で、僕の無肥料栽培の野菜を買ってくれるお客さんに、化学物質過敏症の方が多かったと言う話を書いた。


当時はなかなか理解できずに、僕も苦しんだ。


ある軽症の方は、野菜をビニール袋に入れるのはやめてくれと言う。


単なるエコの問題かと当初は思ったが、袋が野菜の水分で曇らないように防曇(ぼうどん)加工がしてある。それがダメだったのである。


新聞紙に変えてみた。新聞紙に包んで送ればいい。開けた時の感動は薄まるけどビニールではない。


しかし、少し重い化学物質過敏症の方になると、新聞紙のインクの匂いがダメと分かった。


さて困った。ネットを探し回って見つけたのが、印刷する前の新聞紙。


これならいいだろうと少し小躍りしたが、重い過敏症になると、製紙工程の薬品もダメで、もっというならダンボールすらダメなのである。


こりゃ無理だなと諦めた時に、ハッと気付いたことがある。それは知り合いの子供が、僕にこんな事を言った時のことだ。


"農薬を使わないんでしょ?美味しくなるから使わないんでしょ?"


僕は常々、農薬は身体に悪いから使わないんだと説明してきた。どちらかと言えばネガティヴ思考である。


だが、美味しくする為に農薬を使わないというポジティブな発想はなかった。


そうか、ビニールがダメ、新聞紙がダメ、ダンボールがダメという発想をしているから苦しむ。


根本的なところが間違っている。使えない化学物質の代わりに、別の化学物質を探している(笑)。


解決するわけがない。


何もしないこと、それが一番の解決法。


だから僕は、その方々に畑に来るように促した。それで竹籠にでも入れて持って帰ってもらえばいい。


農薬も肥料も使わない、周りから隔離された畑に来てもらって、好きなだけ野菜を収穫する。


楽しいし、そして気持ちが前向きになる。


そしてもう一つ、家の庭で野菜を作ってもらえばいい。野菜の苗を送るから、それを化学物質のない環境で育ててから食べればいい。


野菜のお金はもちろんもらわない。ノウハウは教えるから、ちょっとだけ出張費を出して貰えばいい。


つまり、それが自給農なのである。


助けるとか、手を貸すとか、活動とか支援ではなく、自給して貰うためのノウハウを伝える。


それがポジティブで一番良い解決法なのである。


そして僕は、無肥料培の野菜を売るのではなく、作り方を教えるという方向に舵取りしたのである。


そして、今に至る。



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