風呂上りにうたた寝した一瞬に見た夢
風呂上りのリビングでウトウトしていたら、外からエンジン音が聞こえる。
バイクか四駆の車っぽい。
家の前に停まった気配がするので、窓をガラリと開けてみると、タダシ兄ちゃんの声がした。
「ここ、ここ」と家を確認しているみたい。
ミヨコ姉ちゃんが赤ちゃんを抱っこしている気配もしてる。
玄関で待っていたら、タダシ兄ちゃんが突然入ってきて、薄く笑いながら「どなたですか?」と知らない人の振りをした。
車停めれた?と聞くと「大丈夫」と笑って行った。
トイレに向かうので、洗濯物がとっ散らかってる脱衣所のドアをこっそり閉めた。
タダシ兄ちゃんとミヨコ姉ちゃんがリビングに入ってくる前にと、急いでやりかけていた紙ごみをまとめてる。
青いダンボールを畳んで重ねて紐で束ねるかビニール袋に入れるか悩む。
食器棚から紙袋を出す。
棚の右の壁が汚れているように見えたので手で拭こうとしたら、埃だったのでさっと取れた。
埃が取れたのは凄く良かったなと思ってる。
ホテルの結婚式?で貰った大きなマチの広い紙袋を見ていたら、自分が描いた絵がプリントされていた。
ザッと荒く描いた絵だったので、嬉しい反面残念な気持ちになった。
紙袋の底にデザイナーの名前が書かれていたけれど、作画担当の私の名前がなくて残念に思う。
ザッと描いた線画だし、しょうがないかと思ってる。
まとめたダンボールは紐でくくり、最後に小さくリボンをつけた。
白くて幅の広い包帯のような紐だった。
片づけが全部終わったのに、ミヨコ姉ちゃんは入ってこない。
タダシ兄ちゃんはトイレから出てこない。
幻だったのかと思う。