ブログで言うDay
(まずは記事↑をご覧ください)
野田総理大臣を日米同盟を重んじる「賢明なリーダー」と
珍しくアメリカのワシントンポスト紙は、日本の総理を高く
評価する記事を掲載しました。
日本人の多くは、こんな記事がでる事に何で?という思い
を持ってしまいます
しかしそこで政治とマスコミ(メディア)との共有関係から
見ていきますと、
アメリカのワシントンポスト紙が書く思惑とこの記事を
日本語に訳して記事にする思惑の二つが一つになって
いる事に気づかされます
まず、アメリカの記事ですからアメリカでも
「ワシントンポストがべた褒め 野田総理の手腕評価」
というタイトルかと言えば違うわけで、元のタイトルは
「Can Japan make the tough decisions? 」
で「日本は自らを救うことができるのか」朝日訳または
「日本は難しい判断をすることができるか?」 読売訳
となっています。
朝日での評価されている点を記事では
野田総理が「日米同盟を戦略の軸に引き戻した」と高く評価しています。
また、野田総理の政治手法は「地味」だが、消費税の引き上げなど
「有権者に言いにくい」難問に取り組んでいると紹介しています。
そのうえで、この問題を克服すれば「ほかの国の良いお手本になる」と
持ち上げています
読売での評価されている点を記事では
首相が取り組んでいる四つの「困難な問題」として、
消費税率引き上げ、原発再稼働、沖縄の米軍基地再編問題、環太平洋経済連携協定(TPP)参加を挙げた。
首相はこれらに同時に答えを出そうとしているとし、「ここ数年で最も賢明なリーダー」と評価している。」
と
アメリカのワシントンポスト紙の紹介にも若干の
ニュアンスの差があります
そこで原文が掲載されたサイトがありますので転載を
させて頂きます
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1335003762/
ここは原文をチェックする必要があるでしょう。
Can Japan make the tough decisions?
タイトルは、「日本は難しい判断をすることができるか?」
ふーむ‥タイトルからは、野田首相が優秀だなどと言うニュアンスは伝わってこないのです。
The question here is no different than in Europe or the United States: Can democracies still rouse themselves to do hard things?
「ここでの問題は、ヨーロッパや米国での問題と異なることはない。民主主義は、苦い薬を飲むことができるか、ということである」
Here, it is prime ministers who come and go, while indebtedness rises (Japanese
government debt is 230 percent of gross domestic product, compared with 103 percent in
the United States , according to a new report from the International Monetary Fund) and other problems get kicked down the road.
「日本では、首相が簡単に入れ替わる。その一方で借金は嵩む(IMFの最新の報告書によれば、米国の政府
債務残高はGDPの103%であるのに対し、日本政府の債務残高はGDPの230%に達している)し、その他にも先送りしている問題がある」
“The greatest problem in Japanese politics over the last two decades is that we put off what
needed to be done,” Noda told me and
「「過去20年間における日本の政治の最大の問題は、やるべきことを先延ばししていることだ」と野田は私に言う」
Noda has vowed to double the consumption tax, a kind of national sales tax, from the current 5 percent.
「野田は、消費税を現在の5%から倍増すると誓った」
He wants to restart at least some of Japan’s 54 nuclear power plants
「彼は54基の原子力発電所のうち少なくても幾つかを再開したいと望んでいる」
He is trying to resolve a long-festering dispute over U.S. military bases in Okinawa.
「彼は、長い間議論になっている沖縄の米軍基地問題を解決しようとしている」
And he wants Japan to join free-trade negotiations in the Pacific region that alarm this country’s coddled rice farmers.
「そして彼は、コメ農家が警戒しているTPPに参加しようとしている」
“It’s really a question of political culture,” Noda told us, an issue of whether Japanese politicians “can act in the national interest.”
「全く政治文化の問題であると野田は言う。日本の政治家が国家的見地で行動することができるかどうかの問題だ、と」
ここまで読んできても、まだ野田首相が評価される理由が分からないのですが‥
Administration officials appreciate that Noda has moved the U.S.-Japan alliance back to the center of Japanese strategy after
his predecessors flirted with “balancing” between China and the United States. Noda said Thursday that his “unshakable conviction”
that the alliance is “the foundation of Japanese security” was only fortified by U.S. help during the March 2011 disaster.
「政府関係者は、彼の前任者が中国と米国を天秤にかけて弄んだ後で、野田が日米同盟を日本の戦略の中心に戻したと評価する。
野田は木曜日、日米同盟が日本の安全保障の要であるというゆるぎない確信が
2011年3月の震災後のアメリカの支援によって強化されたと述べた」
では、やっぱり日米同盟に関する野田氏の考えが評価の理由だということなのでしょうか?
そうなのです、その後の文章で、グアムへの移転経費の話も出てきますし‥
で、最後にこんな文章が出てくるのです。
But after two relatively flamboyant but utterly clueless premiers, Noda’s solidity is welcome.
「しかし、2人の派手で無能な総理の後では、野田の堅実さは歓迎されるのだ」
http://blogos.com/article/37225/
野田総理がワシントンポストで誉められたのは
先の鳩山・菅という前首相のお陰だというわけです。
宇宙人とかお遍路さんが日本の首相であったので
アメリカの言われる通りにするハイハイ人形さんの様な
首相が「日米同盟を戦略の軸に引き戻した」と高く評価
されているわけです。
そしてアメリカの通りにハイハイと問題を解決すれば
「ほかの国の良いお手本になる」という事ですから
ワシントンポストの記事はアメリカ政府が言いたい事を
記事にしているとも言えるわけではないでしょうか
現状の日本の政治の無い様(内容)や米の評価を始め
アメリカでの政府とメディアの関係も分かる記事ですね
記事一覧http://ameblo.jp/matsui0816/entrylist.html