世界は大津波の被害に学んでいる高台の港町を検証! | はちまんMatsuiコラム

はちまんMatsuiコラム

一級建築士・一級瓦葺き技能士・宅建士・歴史研究 松井秀夫

ID:yqy414


1級建築士松井秀夫の 

 ブログで言うDay! 


東日本大震災からの東北の復興には津波防災基本構想が必要!

世界は大津波の被害に学んでいる高台の港町の効果を検証!


滋賀県 近江八幡市 東近江市 安土町 マツイホウム 一級建築士日記

東日本大震災津波の被害から、元の地に住いして頂く為


にも、津波が来る自然環境の中で生活される以上は津波


に安全な町づくり対策・都市計画の基本構想が必要です


壊滅的な被害の原因に、堤防の高さや土地の高さがあり


そこで出てきましたのが、津波が来る地域での土地の嵩上


げや高台化です、

ブログhttp://ameblo.jp/matsui0816/entry-10878777037.html


ただ、津波被害は日本だけでなく、世界でも起こっている訳


です、そこで、地震や津波の被害を経験してます地中海の


都市で見て見ますと、結構丘の上とか山の上に住居が


斜面なりに地形に沿って建てられており、今までですと何故


こんな不便な丘や傾斜地に港町を作っているのだろうと 

滋賀県 近江八幡市 東近江市 安土町 マツイホウム 一級建築士日記

不思議に思っていましたが、東日本大震災津波での壊滅


的被害から後は見方が変わりました


それは不思議ではなかったわけです。


更に世界では前回のブログにも書かせて頂きました様な


歴史もあって外敵からも守るという事もあり要塞の様な


堤防が作られていますから、天災と人災に強い町づくりに


なっているわけです

ブログhttp://ameblo.jp/matsui0816/entry-10878777492.html


まずここで学んだ事は2つあります


一つは、津波を何度も体験している日本が一番津波の


事を知って世界に発信していると思っていたのですが、


津波対策に関しては町の高台化は先取りされている事


が分かった事


もう一つは快適な生活・生産しやすい町つくりの発想のみ


では津波から生命を守る町づくりにはならない事が分かった


事です

滋賀県 近江八幡市 東近江市 安土町 マツイホウム 一級建築士日記

さて、東北での災害が大きかった原因に低地や平坦な


地形に港町がある事です


そこで簡単な図を用意してみました。

滋賀県 近江八幡市 東近江市 安土町 マツイホウム 一級建築士日記


この様に東北太平洋側の港町は、その多くが低地の


平坦な砂浜海岸の上に築かれています、


津波の来るところでこの様な町づくりが自然と繰り返し


されてますと、別に何もおかしいとは感じないですね


しかし、実際は低地にあった町がコトゴトクやられてます


特に仙台以南にはその様な平坦な土地が多く、内陸へ


3キロ4キロと続いていますから、今回の様な大津波が


来ますと途中に遮るものが無い限り、全然海岸が見え


ない様なところにまで津波が来るわけです。

滋賀県 近江八幡市 東近江市 安土町 マツイホウム 一級建築士日記

これは波が来ると想定された線よりも中にまで波が


来た訳ですから、津波を知っておられるここの方々も


本当にまさか!と信じられなかったと思います。


次に、甚大な被害を残した津波も高台では助かって


いますから、ここで世界遺産の様な高台や丘を使った町


であったら、どうであったかを考えてみたのを簡単な図で


現してみました。

滋賀県 近江八幡市 東近江市 安土町 マツイホウム 一級建築士日記
この図の様に、海に迫った平地の少ない丘にある様な港町


では、もしも堤防より高い津波が来ても、その被害は砂浜


の港町と比べますと限定的になる事が分かります。


滋賀県 近江八幡市 東近江市 安土町 マツイホウム 一級建築士日記

更に、地中海に見られます丘状に作られた町は津波にも


有効と共に、もう一つの外敵の侵入に関しましても、広い



平野がありますと大軍で攻められる恐れがありますのと戦い


が上からの方が有利になる事もありますので有効です

また、町を高くしているのは地中海だけではありません

滋賀県 近江八幡市 東近江市 安土町 マツイホウム 一級建築士日記

この様な写真を今までは何気なく見ていましたが、今は


この地も津波や外敵の過去があったんだろうなあ・・・と


そんな見方が自然に浮かんでまいります。


地中海でもインド洋でも皆さん苦労されているわけです


では、何度も津波を経験されているのに低地に町を


作る様になったのかを考えます時にお米作りがある

 

わけです。

 

この点が地中海の地域と違う分けで、主食がお米ですし

 

特に東北は美味しいお米の産地でもあります

 

しかしそれが為に津波に無抵抗な低地が続くわけで

 

被害を拡大している条件になるわけです

 

復興計画にあたっては、この米作りをどうするのかも

 

問題になって来るわけです。


松井秀夫(1級建築士・宅建主任他)

〒523-0084滋賀県近江八幡市船木町968番地