東日本大震災津波で高さ15mの堤防は被害無しで高さが10mでは壊滅的被害になる事を検証する
堤防の高さが15mで全く無傷(普代村)で、
5m低い10mでは壊滅的被害(宮古田老など)
になるというこのこの大きな大きな違いはどこから生まれた
のだろうか、という事を1人の建築士として考えてみました
二枚の写真は仙台新港からのモノですが大津波到来前と
大津波到来後の様子が記録されています。
東日本大震災津波での色んな津波動画を見せて頂き
ましても、つい津波と言いますと、津波という文字のせい
もありますが、津波とは大きな波が押し寄せてくる事だと
理解していました。
そこでそれをこの様なイメージで表現して見ました。
津波は大震災の津波動画を見る限りは波というよりも
海が押し寄せて来る・・・・という感じです
或いは高くなった海が、高くなった海の状態
にしようとしているとも感じます
この陸前高田市の市役所屋上から、海を間近に見る
この様な映像は本当に衝撃的ですが起こっているのです
そして引き波の時に、ぐるぐるまわる防波堤内に渦ができる
場合がある様に、交互の波の力(海からの圧力)でまるで
防波堤内が、洗濯機の中に町という状態になりまして、
ほとんどの地上にあったモノが根こそぎ、浮いて、きれいに
岩手県普代村の防波堤は15mの高さがあったので、津波は
以下の図の様に本来の目的を果たし、町を守っています
もう一つ、普代村の水門ですが、川の河口に設けられています
この水門では約1m位低かった、と言われていますが
少々の低さでは大きな被害に全くつながっていません
この様な感じで、少し海水が入ってきたようですが
学校の手前までで助かっています
2つの顔があるのだと思いました
つまり、海底での地震力によって、大きな波と海面が高く
なった移動する海の部分ができて来るという事なのです
動画などで津波を観察するにおきましてはこの様な事が
考えられるわけです。
今回の根こそぎ町を破壊した力と言いますと、最初の大波
の力というよりも、後からの高くなった海面が幅を持って
押し寄せてくる事ではないでしょうか
津波は大きくは波ですから、寄せる波もあれば引く波も
あるわけで、津波が引くまでの時間がどれ位かも破壊力
につながると思います。
地震によります海面の上昇の高さと幅が分かりますと
押し寄せる地域の堤防の高さから、避難の危険度は
より正確に測れる様になるのではないでしょうか
巨大津波からどう守るか、これが決まりませんと街の復興
計画はできません
しかし、有り難い事に先人の教えや、普代村の堤防さらに
女川の原発の様に、海抜15.5mの堤防が普代村では一軒
の被害も出ていない事、15メートルの高さに原発があった事
が震源地に近いのに津波被害を免れて放射能事故を起こ
していない事から、高さの重要性について論議されて来なか
った事が、実際の結果として表されています
被害が出ていない実際に学ぶ、という事を考えるとき
東日本大震災の大津波が今後起きても防ぐ対策は
立てられると言えると思いますね。
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