松井秀夫のブログでセミナー
瓦が原因でない「雨モレ」は健康
を害する原因を作るから恐い!
昨日のつづきです!(12/19のブログ参照)
このキッチンの上から広い範囲にわたって雨が漏って来ているわけですが、その原因は屋根からでなく
今回は壁から来てる事が分かったわけです。
この様な感じで雨が侵入していたわけですね↓
ヒビが入っていて、そこに向かって放水すると、キッチンの天井にボタボタと水が落ちてきたんですね。
私も色んな雨モレの現場に行きましたが、風の力というのは大きいもんだと考えさせられますね、ですから、検証の為に水をかけるにも、風圧が掛った状況を考えたかけ方をするわけです。
ですから、雨モレ診断では(昨日のブログにあります)お客様からの問診は大事なんですね、
問診で強い吹き降りつまり強風の大雨の時、高圧洗浄の時とあります様に、普通の雨では起こらないところに今回のポイントが見出されてくるからです。
原因は分かってきました、しかしこの次のどの様に直すか・・・・これを考えないといけません。
それに進む為には、この場合まず、長年にわたって、壁と躯体の木との間に雨水が浸入し流れていたわけです。
当然壁の中は湿っていますから、壁内では腐っている個所がある可能性があるわけです。
そこで、お客様には事情をお話して、一部壁を撤去させて頂いて、壁内がどの様になっているかを調べるご了解いただく事にしました
ヒビの入った軒裏付近を一部取りますと、この様な状態が見えてきました。
中の木が腐りかけて、表面が真っ黒になって来ています。腐ってしまいますと壁のモルタルが落ちてくる様になってきます。
そこで、どこまで広がっているか、もう少し大きくカットさせて頂く事になりました。
この様に、まだ表面の腐れ位で本体にまでは進んでいない事が分かりましたし、左側の特に真ん中の木の所によく雨が入っていたという事が分かりました。
そこで、黒くなっていますところの木部を撤去しまして、内部の状態を確認する事にしましたが、すると・・・・
こんな感じで、カビが発生している事が確認できました。
よく、体調が悪いとか体がむず痒いとかシックハウスとか言われる方がおられますが、ホルムアルデヒドという建材に使われてます化学物質だけでなく、カビによる室内汚染も原因になる事があります。
ですから、雨モレと言っても、単に家(建物)に良くない・・・という建物(ハード)に対しての配慮もさることながら、この様な住む人の体(健康)に良くないという原因になる事もある点の認識も必要なのですね。
今回の様な、瓦も割れてない、しかし漏れてくる・・・なんていう雨モレの場合はこの様なリスクが生じている場合があるので恐いわけです。
今回は、全部こってり直すとなりますと、瓦の撤去など大掛かりになりますので、カビのところは消毒させて頂く事で対処させて頂き、その後腐った板を取り換えさせて頂きました
板が取りかえられますと、やはりホッとしますね、
ここまで来ましたが、ただ前の様に、この上に防水紙やラスを張り、そしてモルタルを塗って塗装するだけだ!・・・という事で良いとなるでしょうか?
実はもうひとつふたつクリアしないといけないところがあるんです、
それはまた明日に!
注!
ただ、この様な内容をお伝えさせて頂くにおいて一番困りますのは、一般方が単純に判断を下される事なんです。
例えば、木造のモルタル塗りやから起こったんや!とか思われる事です、それは全くの誤解ですのでお断り申し上げておきます。
鉄筋工ンクリート製だったらイイのに、なんて直ぐに思わないでください、鉄筋コンクリートでこの様な事が起こりますと、木造以上に深刻な事態になる可能性がありますので
(日本では有り余る位住宅が建てられてますが一般への建築の知識の普及や教育はされておらず、知らない事で起こる事態を専門家として憂慮しています)
ところで、このブログをご覧になっている方はこの事実をどの様にご覧になっているんでしょうかね、
そうそう、私は1級建築士に1級かわらぶき技能士で、京都瓦技術学院の講師にも行かせてもらった事があります。
ですから、瓦の工事も出来る建築士とご理解をお願い申し上げます。
ではまた
松井秀夫(1級建築士他)
関連ブログ
専門家でも難しい瓦が原因でない「雨モレ」は恐いよ!12/19
http://ameblo.jp/matsui0816/entry-10403769534.html
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0820526.html
こんな